どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

大うその皮・・愛媛

2024年09月05日 | 昔話(中国・四国)

      愛媛のむかし話/愛媛県教育研究協議会国語委員会編/日本標準/1975年

 

 船旅で一緒になった人がそれぞれ自慢話をはじめます。

 下関の人は、周囲12㎞の大きなケヤキの木があるといいました。

 粟井の人は、12キロもある牛がいる。

 すると大阪の人が、まわりが12キロある太鼓を作ったという。

 ほかのもんが、「そんな大きな太鼓をどんな木で作った」かたずねると、大阪の人は。下関のケヤキの木でつくったという。
 「太鼓の皮は、どこにあった?」ときくと、粟井の牛の皮を張ったという。
 「皮は、なんで張った?」ときくと 大阪の人はいった。
 「三人のいう、大うその皮を張りつけてつくったんよ。わかったろうが」

 

 嘘もほほえましいものだったら、笑えるのですが・・・・

 


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