こっちにおいでよ、ちびトラ/キルステン・ハバード・文 スーザン・ギャル・絵 長友恵子・訳/徳間書店/2024年
こねこをもらいにいって、わたしがえらんだのは、つめをだして、シャーッとおこったこえをだすこねこ。
かわいらしいこねこが たくさんいたのに どうして このこにきめたのはママには、わからなかったみたい。
”わたしたち、にてるよね” ちびトラってよぼう。
つめをだしっぱなしの ネコを見て、わたしは、「だれもだっこしてくれないよ」というと、おにいちゃんは、「そのネコも おまえも、じっとしてられないんだな」
「ちびトラの心は、トラなんだから じっとしているなんて、オリに閉じ込められているといっしょ、アッチヘイケ、ガオー!」 いいかえすわたし。
ちびトラと遊んでいいきぶん。ところがある日、ちびトラがいなくなって・・・。
”わたし”が、つめをだしっぱなしにしているネコに、親近感を感じたのが何か、もうすこし踏み込んでいれば いうことないが・・。ちびトラがいなくなって、しょんぼりしている”わたし”を、ぎゅっとする お兄ちゃんをみると、あまり心配することはなさそう。
髪ぼさぼさの子と、とってもかわいいちびトラ。巨大なネコは、”わたし”の心の中の反映?