昔話には、犬、猫、牛、豚などなどの動物がでてきますが、昆虫はというと、すぐに思いつくのはハチぐらい。
チョウ、トンボ、コオロギ、イナゴ、バッタ、キリギリス、カマキリとでてきてもおかしくないものばかり。
とくに、チョウは、種類によってさまざまな色彩があるのを考えるともっと登場してもよさそうなところ。
このあいだ、「雲の上にいってしまった子ども」(雲の上にいってしまった子ども/世界むかし話9 北米 北の巨人/田中 信彦・訳/ほるぷ出版/1979年初版)のなかに、珍しくチョウがでてきました。
もっとも、「子どもがチョウを追いかけ、ハチをみつけては蜜のありかを探し・・・」とあるだけでしたが・・・。
イタリアの「ロバの耳はなぜ長い」(ロバの耳はなぜ長い/世界むかし話3 南欧 ネコのしっぽ/木村 規子・訳/ほるぷ出版/1979年初版)でも、「生まれたばかりのチョウが、みずみずしい若草のあいだをとびかい」と、わずかばかり登場します。
イングランドの「おやゆびトム」(おやゆびトム/世界むかし話8イギリス/三宅 忠明・訳/ほるぷ出版/1979年初版)は、トムがほほえましくなる冒険をしますが、チョウの背中によじ登り、羽の上にすわって木から木へ、花から花へと飛び回るところがでてきます。もっともチョウから落ちて、最後はクモの毒でなくなります。
トムの服装
ぼうしは高いカシの葉を、
上着は、青いアザミの葉、
シャツはクモの巣、ズボンには、
かるいかるい鳥のはね、
リンゴの皮のくつしたに、
母のまつ毛のかざりたて、
くつには白いネズミの毛、
なめした皮のやわらかさ
も楽しい。
「コヨーテおやじのさいごのいたずら」(コヨーテおやじのさいごのいたずら/世界むかし話9 中南米/藤井 恵樹・訳/ほるぷ出版/1988年初版)には、セミがでてきます。
コヨーテおやじが寝ているそばで、セミが鳴き続けるので、怒ったコヨーテがセミを食べようとする場面がでてきます。セミは古い殻からぬけだして、その古い殻の中に石をいれておくというもの。
音というのでセミが登場したようです。
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