ゆきがうまれる/月刊たくさんのふしぎ/前野紀一・文 斉藤俊行/福音館書店/2017
今年の冬は、ラニーニャの影響で雪が多そうです。たまたま雪のことが理解できるかなと思って借りてきましたが、正直文章が多くて難しいというのが本音。
雪の結晶のはじまりは、六角柱のたて上下二つの方向、六角柱の側面の六つの方向、あわせて八つの方向におおきくなるというのはわかりますが・・・・。
雪の一つ目の材料は水蒸気。そして雪ができるのは雲の中。
雪の二つ目の材料は特別なちり。
このちり、雲一リットルにつき、一個見つかるかどうかという少なさ。火山灰にふくまれるこまかい鉱物、砂漠の砂、海のしぶきに含まれる鉱物、植物の葉につくバクテリアの死骸、さらに宇宙からやってくる隕石の破片など。
雪の芯になるちり一個が雪のあかちゃんをひとつつくりだせば、それが次の新しい雪の赤ちゃんをうみ、つぎつぎと氷の破片がつくりだされ雪の芯となるというのです。
火山灰や隕石の破片というのはわかりますが、海のしぶきに含まれる鉱物や植物の葉につくバクテリアがどうして空中にあるのでしょうか。
もっとも興味をひかれたのが火星でも水の雪と二酸化炭素の雪があるということ。ただ地球のように、その結晶のかたちが目ではっきり見えるような大きさにならないようです。
この雑誌に、ふしぎ新聞という付録がのっていますが、雪に取り組んできた学者の歴史もありました。
ところで、気象庁では、首都圏の降雪現象の実態解明を目的に、関東甲信地方に住んでいる方から降雪時の雪結晶画像を募集し,関東甲信地方における降雪粒子の時空間変動・降雪雲の物理特性を明らかにする研究を進めているようです。
興味のある方は気象庁の関東雪結晶プロジェクトをのぞいてみてください。
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