ぼくの おおきさ/作・絵 殿内真帆 監修・高柳雄一/フレーベル/館2017年
自分自身もいわれ、友人の子にも よくいった一言。「おおきくなったね」。
いつも「おおきくなったねえ、トッチ」といわれても、ぼくはいつだって、「ぼくは、ぼくの おおきさだよ」と 思っている。たけのこは、朝みたときより夕方のほうが おおきくなっている。でも
おおきいって なに?
ちいさいって なに?
トッチは ばあばに、きくことにした。・・・・
ねずみとクジラのおおきさは、比較するもので!
おなじ仲間であっても クモは メスの方が大きいし あざらしは オスの方が おおきい。
指輪のわっかでみえるアリと 遠くのヨットが おなじおおきさにみえるのは 距離のちがい
バナナは 内側に あるものが おおきくみえる のは、視点の違い
いろいろな例をつうじて、「おおきい」「ちいさい」がかわることを解き明かす「はじめてのかがくえほん」の一冊。
これだけでは ありません。ばあばとトッチの楽しい会話はつづきます。
「トッチは もし、からだが すごーく おおきくあったら なにをしてみたい?」
トッチ「うみに パシャパシャ はいって、くじらを りょうてで すくいたい」
ばあば 「ばあばはねえ、もっと もっと おおきくなって、マシュマロを たいようで あぶってたべてみたいなあ」
夢がでっかく ひろがっています。