こんにちわ いぬ/きたやま ようこ・作/あかね書房/199年
犬のじんべいが、「おれ さんぽにいく。ゆうた ついてこい。」といったかどうか?。
”ゆうた”が、じんべいと散歩に行くと、おなじように犬を連れて散歩している人から声をかけられました。
「かしこそうなだね。よく いうこときくだろう」
「おさんぽさせるの たいへんね」
「たくさん たべるでしょう。なに たべさせてるの」
「いい いぬだね。うちのも なかなかだけど」
・・・
・・・
「おお こわい。あっちにいこうね」
いろいろ声をかけられ、ゆうたくんは、うれしかったり、戸惑ったり、がっかりしたり。
そんなゆうたに、じんべいが 一言。
「ゆうた ひとのいうこと なんか きにするな。おれは おれだ。」
犬好きの人には、犬の種類がよくわかっているようで、シベリアンハスキーといいます。巻末に犬を連れた作者の写真も。
じんべいもゆうたくんも、目のかすかな動きで感情が表現されています。
人間関係では何気ない一言が、相手を傷つけることもありますね。やはり相手を思いやる心が必要です。なげかけられた側も、「おれは おれだ」と思えば、気にならなくなります。