どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

こんにちわ いぬ

2023年03月11日 | 絵本(日本)

    こんにちわ いぬ/きたやま ようこ・作/あかね書房/199年

 

 犬のじんべいが、「おれ さんぽにいく。ゆうた ついてこい。」といったかどうか?。
 ”ゆうた”が、じんべいと散歩に行くと、おなじように犬を連れて散歩している人から声をかけられました。

 「かしこそうなだね。よく いうこときくだろう」

 「おさんぽさせるの たいへんね」

 「たくさん たべるでしょう。なに たべさせてるの」

 「いい いぬだね。うちのも なかなかだけど」

 ・・・

 ・・・

 「おお こわい。あっちにいこうね」

 いろいろ声をかけられ、ゆうたくんは、うれしかったり、戸惑ったり、がっかりしたり。

 そんなゆうたに、じんべいが 一言。

 「ゆうた ひとのいうこと なんか きにするな。おれは おれだ。」

 

 犬好きの人には、犬の種類がよくわかっているようで、シベリアンハスキーといいます。巻末に犬を連れた作者の写真も。

 じんべいもゆうたくんも、目のかすかな動きで感情が表現されています。

 人間関係では何気ない一言が、相手を傷つけることもありますね。やはり相手を思いやる心が必要です。なげかけられた側も、「おれは おれだ」と思えば、気にならなくなります。


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