どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

ざっそうの名前

2024年08月20日 | 絵本(日本)

   ざっそうの名前/長尾玲子・作/福音館書店/2013年

 

 夏の日、おじいちゃんのうちに遊びに行った太郎くんが、おじいさんから草の名前を教えてもらいます。畑で、生垣で、玄関前で。

 どんなものにも名前があるので、ひとくちに、「ざっそう」といっていいのか、やや抵抗があるのですが・・・。

 六月を過ぎて、七、八月になると、サツマイモや落花生のまわりは、”ざっそう”でいっぱい。草取りをしようにも、この暑さでは 外に出る気力も失せます。家の北側にはドクダミがはびこって、とってもとっても、あっというまに占領されます。

 ヤブガラスが、クリスマスツリーのように描かれていますが、このヤブガラスもあっというまに、木などに絡みつくので やっかいな存在。

 はじめ普通?に見ていたのですが、刺繍絵ということ。草の精密な表現に、とにかくびっくり。絵本の表現方法には、まだまだ知らない世界があります。

 草花の名前がなかなかおぼえられないじぶんにとっては、身近なものがでてきて、とても参考になることばかり。いまはなんでも携帯で確認できますが、よく観察することで、特徴がつかめます。きっかけが図鑑ではなく、絵本というのもはいりやすい。

 この絵本は、夏のものですが、緑が極端に少なくなる冬にも、よくさがせば、いろいろありそう。

 道路と側溝のわずかな隙にある草もあれば、いつのまにか見なくなるものも。よく見られたヒルガオもこの頃見なくなりました。草にも生存競争があって、駆逐されてしまったようだ。


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