ゆうこさんのルーペ/原案・はがゆうこ 監修・ふじいかつのり 多屋光孫/合同出版/2020年
ロービジョンというのをはじめて知りました。生まれたときから目がよく見えない状態を指すのですが、ルーペを使えば、本や新聞を読んだりできます。
障がい者とのかかわりで、教えられることがおおくありました。
ゆうこちゃんのルーペを借りてお父さんを見てみると、お父さんが小学生のころの教室。
車いすの子の机の床には、テープでかこんだ四角な表示。小学生のお父さんが、遊ぼうと声をかけると、ともだちの一人が、「せんせいが はいっちゃ だめって いってたのに いけないんだ」と、いわれてしまいます。
両手が杖で、荷物をいっぱいもった子に、てつだいしましょうかと 声をかけそびれた おばあさん。
道を聞いて、すぐに目が不自由と気がつき、ばつの悪い思いをしたおばあさんが、道をすらすらおしえてもらい、「すごい! 目の不自由な人に きいてよかったのね」と思ったおばあさん。
公園で、ゆみこさんのルーペに興味を持った子どもに聞かれ、「みちゃだめよ」とお母さん。
同情心ではなく、困っている人をみたら自然に声をかけられるのが一番ですが、なかなか声をかけられないことを反省しました。