われたたまご/小野かおる・再話・絵/福音館書店/1972年こどものとも
みふうずらの夫婦が、巣のなかに大切にしまってあった卵が全部割られてしまいます。
そばに馬の足跡があったことから、馬のところへでかけていきますが・・・。
馬はにわとりがぎゃあぎゃあさわいだのでといいます。
にわとりは、さるが木の上からヤシの実をおとしてびっくりしたから
さるは水牛が木の幹にぶつかったので
水牛は、へびが鼻の穴にもぐりこもうとしてので
・・・・
次々に言い訳があって、最後は?
みふうずらの夫婦にとっては卵を割られていますから、大事件なのですが、納得したような納得しないようなどちらかわからない最後です。
うがった見方だと、自分を正当化する身勝手さがつたわってきます。
絵でもそれなりに楽しめますが、語ったほうがリズムがでそうです。ただ、よびかけが
へびへび
かめかめ
ほたるほたる
からはじまるので、工夫が必要でしょうか。