鳥見雑記帳

庭や近所の公園で観察した野鳥についての雑記帳

明暗を分けたアオサギとカワウの繁殖 アオサギ編

2020年06月01日 | サギ類

昨年は地元の公園で(私が観察し始めてから)初めてアオサギが繁殖に成功した。

今年はどうなるだろうか。

1月13日、ふと見上げると、昨年繁殖した樹に、アオサギと姿と巣があるではないか!

昨年は初め違う樹で営巣を始めたが、カラスに卵を捕られたあお、再度挑戦したのが、この樹だった。昨年成功したので、今年は迷わずここにしたのだろうか。

ところで、今年は、アオサギがどうもこのペア以外にもいるようだった。上の写真を撮っていたとき、別の個体が、近くでカラスと対面している。

ちょっと面白いので、後半あわてて動画にしてみた。(後半ボケてしまった。)

https://www.youtube.com/watch?v=aqdWvIfH0c4

 

2月22日には、営巣中のペアを合わせて、全部で5羽のアオサギがいるのを確認した。

樹上の巣に2羽

その下の島に2羽。他日このペアが交尾行動を取っているも目撃された。

もう一羽別のところに

樹上の2羽は、少なくとも2月27日には抱卵態勢になっていた。

別のペアが別の場所で営巣し始めたという連絡があったが、探してみても見つからない。うまくいかなかったようだ。

私が見たのはこんなシーン。

1羽のもとに、別の1羽が枝をくわえてもってきて見せている。これは求愛なのか。

その後、さらに可笑しな場面が見られた。

地上で抱卵しているみたいだと言われて行ってみると、

どうも、ボールを暖めているように見える。ボール以外に卵があるのかどうか立ち上がるのを待っていたが、私は見られなかった。

粘って観察した人によると、卵は無いようだった。

私が樹上のペアの抱卵状態を最後に見たのは3月27日だった。

少なくとも2月27日には抱卵していたとすれば、そろそろ雛が孵ってもよい時期だ。

しかし、その後、新型コロナウィルスの感染問題が起き、この観察場所へは入れなくなった。

4月3日、遠くから二つのペアの様子を見たが、樹上のペアは抱卵をやめている。どうしたのだろう。

観察を続けていた人の話では、3月29日の雪で、何か問題が起きたらしい。(この日は東京で最高気温4度だった。)

地上のペアも2羽で所在なげにたたずんでいるばかり。

4月3日~4月11日、ときどき巣に戻っているが、卵を暖める様子はない。そのうちいなくなった。

その後、別の場所に巣を作っているという話も耳にしたが、それも見つけることはできないまま、今日に至っている。

ただ、アオサギは池でよく見かけるので、私たちが立ち入れないどこかで繁殖している可能性はかすかにあるだろう。

ときどき見かけるアオサギ

最近の定位置

今年も泳ぐアオサギ


アオサギの巣立ち雛

2019年07月04日 | サギ類

アオサギの営巣の様子も興味深かったが、巣だった雛たちがどのように自立していくのかもぜひ観察したいことだ。

巣立ち直後の雛。

初めは木々のあちこちに止まっている姿が見えたが、だんだん水辺にいることが多くなった。

この噴水装置(水は出していない)がお気に入り。上の写真では脚を折り曲げて座っている。

兄弟仲良く羽のお手入れ中。足元にどこかから運んできた木の枝がのっている。木の枝でできた巣に暮らしていたので、枝があると安心とか?

別の噴水装置でカワウとご対面。どちらも特に意識していない?

一応アオサギらしい餌取り姿勢。何か採れるのだろうか。

こちらは動物園内の池で何かを採った。

でも、生き物には見えない。

木の枝を採る。

ツツイトモの切れ端を採る。

でも、どや顔?

飛ぶのは一人前のよう。

私が見ているときは、餌取りは一度も成功しなかった。

カイツブリなどは、親が付き添いながら少しずつ自分で餌を採れるように促し、雛たちも親の様子を見て覚えていくように見えるが、私はアオサギの雛の傍に親がいるのも見たことがない。でも、朝観察している方に聞いたところでは、朝は親が給餌に来るらしい。

一度そういう場面も観察しなくては。


アオサギの営巣

2019年06月27日 | サギ類

アオサギがラクウショウのてっぺんに止まっているのを目にしたのは2月20日のことだった。

樹の上から池に下りたり、噴水装置の上に止まったり、いやに目立つ行動をしているとは思ったが、その様子を写真に撮っただけで帰った。

しかし、その晩ネットを調べていると、あの木の上のアオサギが枝をくわえて飛ぶ姿が動画で写っているのを発見。もしかしてアオサギが営巣か?!と俄然興味が高まる。

そして2月26日のこと。一人で観察して歩いていると、またアオサギが樹のてっぺんから飛び立った。今度は私にも枝をくわえているのが見える。

向かう先を見れば、巣があるかどうかわかるはずだ。そう思って追いかけた。アオサギが入ったあたりの樹を双眼鏡でチェックすると、それがあった!

アオサギの営巣は、地元では初めてのことではないだろうか。(以前にゴイサギが営巣したことはあったが)そう思うと、その興奮を独りで持ち帰ることはできず、あちこち観察仲間に連絡する。

その後いろいろな方が確認しにきて、皆で見守ることになった。卵を温めているような姿勢も見られたが、ある日を境に巣は空っぽになってしまう。

他の方の情報によれば、カラスが卵を採ってしまったらしい。そういえば、私もこんなシーンを見ていた。

 巣の傍に来ていたカラスをアオサギが追ったところだ。この時卵を狙ったのかもしれない。

せっかく楽しみにしていたのに残念と思っていたのだが、何日か後、池で採餌していたアオサギがまた飛んでいく方向を追っていると、樹の中に入るではないか。もしやと思ってみると、巣らしきものがまた出来上がっていた。3月19日のことだった。

その後は抱卵しているような姿勢も観察でき、順調なようだった。

2羽でこんな挨拶をしている場面も見られた。

しかし、春が来ると樹の葉がどんどん展開してきて、巣の様子がますます見にくくなる。

5月10日、お仲間が巣の中にいる雛の写真を撮って、無事な雛の誕生が確認された。

写真は13日のもの(ひどい写真)

それから雛はすくすくと育ち、給餌を受けるときの元気な声も響くようになる。やがて巣の中で羽ばたくようになったが、写真はうまく撮れないので1枚だけ貼っておく。

そして6月11日、ついに巣から出て枝移りしている姿が見られた。写真は6月14日。巣がある樹とは別の樹の上に出てきた雛である。

 

こうして、アオサギが地元の公園で初めて子育てに成功した。

その後雛はどのように自立していくのか、今後の様子にも目が離せない。

(たぶん、つづく)


ササゴイ

2017年08月05日 | サギ類
昨年アオバズクを探しに行ったついでにササゴイがいる川に寄った。その時は豪雨のあとで川の水量が増し、ササゴイが狩をする様子は見られなかった。
今年もアオバズクをチェックしたあと、川へ寄ってみると、やはりササゴイがいるようだ。水量もササゴイが魚を捕るのにちょうど良いぐらい。少し観察してみた。

魚を狙うササゴイ


捕る


捕れた魚はこれ。


漁がうまくいかないと場所を替える。





こちらは順不同だが、オイカワという魚を捕まえたところ。



呑みこむ。



ずんぐりむっくりな体形に見えるが、首を伸ばすと長い。



日陰がない川岸での観察はちょっと辛いが、面白かった。

追記:

アオバズクはいつもの神社でないところで営巣していた。
巣立ちのころ行ってみると、雛が2羽巣立っていた。

親と一羽の雛



八重山諸島の鳥たち  サギがいっぱい

2016年04月07日 | サギ類
ムラサキサギやクロサギのような珍しいサギ類ばかりでなく、本州でも普通に見られるサギ類もたくさん見られた。
特徴は、多くが群れでいること。ここでは、サギ類も渡りをしていて、群れで移動中なのだそうだ。

アマサギ


アマサギは、赤くなっているものや、白い状態のものなどが入り混じっている。


耕運機や放牧牛などのそばに集まって、掘り返されて出ていた虫などを食べているようだ。




アオサギの群れ


ダイサギ(よく見ると他のシラサギも混じっている)の群れ


田んぼに集まっているのだが、農家の人にとっては、植えたばかりの苗を踏み荒らされるのが迷惑らしく、ときどき追い払われていた。

追われて飛ぶダイサギたちの群れ。