井の頭公園のお茶の水池で、2羽のカイツブリの雛が独り立ち始めたころ、ボート池の端で、もう一組のカイツブリの巣の雛が孵った。
今までカイツブリは、たいていお茶の水池に営巣することが多かった。ボート池は、たえずボートが近寄って来るので、リスクが大きいはずである。しかし、お茶の水池には先住者がいるため、あとから来たペアは、ボート池を選ばずを得なかったのだろう。
初めは池の中ほどに巣を作ろうとしていたが、最終的にはボートが近寄れない池の端で営巣・産卵し、4羽の雛が孵った。
雛が孵ると、親は4羽の雛を連れて、ボートが行き交う池の方へどんどん泳いでいくので、見ている方ははらはらしたが、上手にボートをよけながら、うまく過ごしていたようだった。
ピィピィ鳴きながら泳ぎ回る小さな雛の愛らしい様子は、多くの人たちに注目され、新たなカイツブリ・ファンを増やしていった。
4羽の雛を育てるのは、親にとってとても大変だと思われるが、その当時、餌は潤沢にあるようで、つぎつぎに捕ってきては与える様子が見られた。
この魚はなんだろう。はぜのなかま?
これはブルーギルの稚魚(このころから、かいぼりした池にブルーギルの稚魚がたくさん見つかる)
これは、モツゴ
これはオオヤマトンボのヤゴ。大きすぎて雛はなかなか食べられなかった。
これは鮒の稚魚か。親は勇んで持ってきたが、結局は大きすぎることを悟り、自分で食べてしまったが。
そのほか、トンボの成虫、ヌマチチブらしき魚なども餌になっていた。
この雛が生まれたころ、巣にアオダイショウが襲ってくるという出来事が2度ほどあったらしい。私は見損なったが、見ていた方の話では、親がヘビに水を掛けたり、下からつっついたりして撃退し、事なきを得たらしい。
ある日、私が観察しているとき、親が首を長く伸ばして、あきらかに何かを警戒している様子が見えた。
そして、一声、キッと鳴く。すると、巣の上にいた雛たちは、親の背に乗っていた一番のチビを除いて、全員ぴょんとジャンプして池に跳び下りた。
(ぼけ写真だが)そのときの様子
辺りにヘビの姿は見られなかったけれど、しばらくしてカメが悠然と泳いでいったので、このカメを警戒したのかもしれない。
きっとヘビが出たときもこんな様子だったのだなと思った。
井の頭公園で、2組ものカイツブリが雛を孵すなんて、かいぼり以前は想像できないことだった。
つづく
今までカイツブリは、たいていお茶の水池に営巣することが多かった。ボート池は、たえずボートが近寄って来るので、リスクが大きいはずである。しかし、お茶の水池には先住者がいるため、あとから来たペアは、ボート池を選ばずを得なかったのだろう。
初めは池の中ほどに巣を作ろうとしていたが、最終的にはボートが近寄れない池の端で営巣・産卵し、4羽の雛が孵った。
雛が孵ると、親は4羽の雛を連れて、ボートが行き交う池の方へどんどん泳いでいくので、見ている方ははらはらしたが、上手にボートをよけながら、うまく過ごしていたようだった。
ピィピィ鳴きながら泳ぎ回る小さな雛の愛らしい様子は、多くの人たちに注目され、新たなカイツブリ・ファンを増やしていった。
4羽の雛を育てるのは、親にとってとても大変だと思われるが、その当時、餌は潤沢にあるようで、つぎつぎに捕ってきては与える様子が見られた。
この魚はなんだろう。はぜのなかま?
これはブルーギルの稚魚(このころから、かいぼりした池にブルーギルの稚魚がたくさん見つかる)
これは、モツゴ
これはオオヤマトンボのヤゴ。大きすぎて雛はなかなか食べられなかった。
これは鮒の稚魚か。親は勇んで持ってきたが、結局は大きすぎることを悟り、自分で食べてしまったが。
そのほか、トンボの成虫、ヌマチチブらしき魚なども餌になっていた。
この雛が生まれたころ、巣にアオダイショウが襲ってくるという出来事が2度ほどあったらしい。私は見損なったが、見ていた方の話では、親がヘビに水を掛けたり、下からつっついたりして撃退し、事なきを得たらしい。
ある日、私が観察しているとき、親が首を長く伸ばして、あきらかに何かを警戒している様子が見えた。
そして、一声、キッと鳴く。すると、巣の上にいた雛たちは、親の背に乗っていた一番のチビを除いて、全員ぴょんとジャンプして池に跳び下りた。
(ぼけ写真だが)そのときの様子
辺りにヘビの姿は見られなかったけれど、しばらくしてカメが悠然と泳いでいったので、このカメを警戒したのかもしれない。
きっとヘビが出たときもこんな様子だったのだなと思った。
井の頭公園で、2組ものカイツブリが雛を孵すなんて、かいぼり以前は想像できないことだった。
つづく