鳥見雑記帳

庭や近所の公園で観察した野鳥についての雑記帳

奄美で鳥観 オオアカゲラ編

2018年04月16日 | キツツキ類
オオアカゲラは、信州や北海道でも見られるキツツキだが、奄美大島のオオアカゲラは、亜種オーストンオオアカゲラだ。

オーストンオオアカゲラのオス







お腹と頭が赤いのはオオアカゲラと同じだが、全体的に色が濃く、黒っぽい印象だ。南の鳥は一般的に黒っぽくなる傾向があるようだ。

オーストンオオアカゲラのメス







メスは頭が黒いので、ますます黒っぽい鳥に見える。

これもちょうど繁殖期で、1日に3回ぐらい交尾している場面が見られたり、できあがった巣穴に入る様子が見られた。
これから抱卵期に入るようだ。

森にはペアがたくさんいて、あちこちで目にすることができたが、これも森全体が暗い上に鳥も黒っぽいので、きれいに撮るのは難しかった。

北海道で見たオオアカゲラと比べると、違いがよくわかる。


北海道のオオアカゲラ
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北海道でキツツキ3種

2015年06月25日 | キツツキ類
オオアカゲラ







たまたま探鳥中に穴が開いている木が目に入り、何の巣かなあと見ていると、オオアカゲラが現れた。
しかも、営巣中で雛に餌を持ってきたのだ。
餌はハルゼミのようだ。
オスとメスが代わりばんこに来てくれて、両方見られた。
今頃雛も巣立っているはずだ。

ヤマゲラ

ヤマゲラはペアリングの最中のようで、あちこちで鳴き声が聞こえた。







一瞬雌雄が近づいて交尾行動をしたが、うまく撮れなかった。
本土のアオゲラと似ているが、鳴き声も違うし、目のあたりがちょっときつい感じ。

クマゲラ

最後に本命のクマゲラだが、抱卵中の巣をネットに載せない条件で教えてもらったので、写真は載せない。
巣穴はやはりとても大きい。
雌雄が交代で抱卵するので、交代時に両方が見られる。
交代の間隔が4~5時間なので、ずっと待つか、予測して見に来るかなのだが、それがなかなか大変だった。
2日間は夕方暗くなり始めてやっとだったが、最後の日には明るい日の中でしっかり見ることができた。

交代するとき遠くからコロコロと鳴き、近くの木に飛んできて、また叫び声をあげて交代を知らせる。
交代まじかになると、巣穴の中で待ちきれないのかコツコツと突っつく音がしたり、頭を出したりもした。

道路のあちこちにデコイがついていたので、記念に撮った。



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アオゲラの子育て覚書

2014年08月14日 | キツツキ類
アオゲラは、毎年MFのどこかで繁殖している。
今年は少なくとも2ペアの繁殖が確認された。
アオゲラの子育ての様子は毎年のように観察してきたので、今年は特にしっかりとは観察もしなかったし、まして写真はほとんど撮っていない。

しかし、写真がないとだんだん記憶が薄れてきてしまうので、覚書だけでも残しておくことにする。

アオゲラは、春の早いうちからペアリングや巣作りをし始める。

アオゲラのペア


巣穴をほるオス


古い巣穴を覗くオス


この時期、巣穴をこつこつ掘る音や、ペアが呼び合う鳴き声がとても目立ち、人間たちにも彼らの活動の様子がわかってしまう。
しかし、穴はあちこちに掘るので、果たして最終的にどの穴を巣穴に決めるのかはなかなかわからない。

上の写真の新しい巣穴はとても低い位置に作られていたが、割と有望そうに見えた。
しかし、ある日、ムクドリたちがやってきて、激しい攻防の末その巣穴をのっとってしまった。

それで、今年も本命の穴はどこなのかわからないまま日々が過ぎる。

ある時期から、アオゲラの動きがぴたっと目につかなくなるが、たぶんその時期に密かに産卵・抱卵・孵化が進んでいるらしいのだ。天敵や人の目に、営巣場所が気づかれないようにしているのだろう。

しかし、雛が巣立ち間近になると、鳴き声が嫌でも耳に入ってきて、人間も「やはりここで抱卵していたのか。」と気づく次第。



今年の営巣場所の1つは、なんと毎日たくさんの人が通りかかる場所で、バードウォッチャーでなくてもすぐに気づき、中には携帯で写真を撮ったりする人もいるような場所だった。
でも、そのおかげでカラスなどの天敵は近づきにくかったようで、結局3羽の雛が無事に巣立った。



こちらはもう一つの巣。
この巣の子育てでは、いろいろ問題が起きた。
一つは、観察していると、給餌に来る親はいつもオスで、どうやらメス親は行方不明らしい。



そして、人間たちが見ている目の前で、給餌中の巣穴にカラスが飛んできて、穴から頭をだしている雛を引きずり出して持って行ってしまった。

(カラスも親で、そのあと自分の雛にアオゲラの雛を与えていた。)

もし、二親がいたら、どちらかが見張りをしたり、カラスを追ったりして、この悲劇は起こらなかったかもしれない。

それでもオス親1羽で最終的には3羽の雛を巣立たせた。



頭が赤い雛は男の子



白くてちょんと赤い部分がある雛は女の子だろう。

たまに巣立ちしたアオゲラの雛の姿が見られる時がある。
来年もこのフィールドで子育てしてほしいものだ。

撮影は、アオゲラにストレスがかからないように、かなり遠くから三脚なしで撮っているので、画像がいつにもまして酷いです。
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コゲラ君の秘密兵器

2012年03月06日 | キツツキ類
コゲラ君(頭に微かに赤い羽が見えるので)が桜の木にやってきた。
尾羽がしっかり体を支えている。(秘密兵器1)



折れた枝に頭を突っ込む。とんがった嘴(秘密兵器2)



長~い舌で獲物を捕らえる。(秘密兵器3)



懸垂だってできる。前に2本、後ろに2本の足指がしっかり支えてくれる。(秘密兵器4)



こつこつ叩いて幼虫ゲット。



さあ、次はどこへ。

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マユミに来る鳥① コゲラ

2011年12月16日 | キツツキ類
公園の一角にマユミの木がある。毎年キバラヘリカメムシが大量に繁殖したり、ミノウスバという蛾が卵を産み付け、その幼虫が葉を食害する様子は観察してきたが、今年はふと気が付くと、驚くほどの実がなっていた。
カメムシや蛾の幼虫がつかなかったためだろうか。

図鑑によると、実の赤い部分は仮種皮で、オイルを豊富に含み、鳥への報酬はたっぷりとある。(ただしアルカロイドも含まれ、人が食べると有毒らしい。それを食べてみたお仲間がいる。)

このマユミの実を最も好んで食べに来たのはコゲラ。
興奮してオスの頭の赤い羽が見える。















コゲラはペアか時には3羽で「ぎー」と鳴きながら現れ、木の幹に止まってだんだん枝の方へ上っていく。
「どれにしようかな」とでも考えているみたいに首をかしげながら実を選び、突っつく様子がかわいい。
実に嘴を突っ込むときは、目をつぶっているようだ。

コゲラの表情をこんなにじっくり見たことがなかったので、楽しかった。

つづく。
コメント (2)
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