鳥見雑記帳

庭や近所の公園で観察した野鳥についての雑記帳

2023年の思い出から

2023年12月31日 | その他

ブログはほとんど更新しないまま2023年が終わる。

2例だけ、私的思い出をアップしておきたい。

●ツツドリの若

9月下旬、ツツドリの若鳥が飛来した。

 

最近はツツドリの成鳥も目にする機会がめっきり減ってしまったので、最初「カッコウ」がいると聞いて見ていたのだが、あとで詳しい方に「ツツドリ」だと教えていただいた。カッコウの仲間は成鳥ですら識別に迷うことがあるが、まして若鳥の識別点を知る機会はほとんどなく、とても勉強になった。

盛んに地面に降りるので、もしやと思って写真に撮り、拡大してみて納得。

止まっている樹はコナラで、その樹につくツマキシャチホコの幼虫(毛虫)を捕食していたのだ。

つくづく毛虫好きの鳥である。

▲ツマキシャチホコの幼虫(たぶん蛹化のため地面に降りてきていたのだろう)を捕食

●動物園のミゾゴイ

昨年から地元の動物園ではミゾゴイの繁殖に挑戦していた。昨年は失敗したが、今年は無事に雛が孵った。

撮影が許可されていたので、ときどき観察に行った。

地元の公園にもときどき野生のミゾゴイが通過するが、なにしろ絶滅危惧種なので、繁殖の様子を観る機会など望めない。

飼育個体ではあっても、観察できてよかった。

3羽がすくすくと育ち、1羽は他の動物園へ送られたとか。

 

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ムラサキツバメ

2008年01月12日 | その他
昨年の秋、近くの公園でムラサキツバメの幼虫をたくさん発見した。
そこには、幼虫の食樹であるマテバシイがいっぱい植えられている。
幼虫は少なくとも10匹以上はいたろう。
しかし、成虫を見つけることはできなかった。
(幼虫を飼育して2頭羽化させたが…。)

それが、今回別の公園でたまたま越冬中の成虫を発見できた。
陽だまりで羽を体を暖めて、ひらひらと飛んでいった。
広げた翅を見ると、メスだった。
メスを見るのは初めてだ。

この蝶も温暖化の使者であると言われている。
マテバシイが人為的に移植されたことも一因だろうが、
マテバシイが植えられたのはかなり前のことだ。
ムラサキツバメが、最近関東でもよく見られるようになったという理由は、
やはり、食べ物があって、暖かい気候という二つの条件が、
ムラサキツバメを北上させたと考えるのが妥当なのではないだろうか。
コメント (2)
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ヤマトシジミ

2007年11月26日 | その他
地味で平凡な蝶のイメージがあるヤマトシジミ。
成虫では越冬できないので、この時期に見られる成虫は、
最後の命を精一杯輝かせているのかもしれない。
オスの青い色がきれいだった。

しかし、この地味で平凡なヤマトシジミは、
完全な越冬形態を備えていないそうだ。
成虫や蛹で冬を迎えるものは、寒くなると死んでしまい、
若令の幼虫が細々とカタバミの新芽を食べて命を繋ぎ、
春に大きくなって蛹になるそうだ。
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ムラサキシジミ

2007年11月24日 | その他
朝は冷え込むが、昼間は小春日和という言葉がぴったりの日。
その暖かい日が当たっている木の葉の側で、
ムラサキシジミがしきりと飛び回っては止まり、
翅を広げて日光浴していた。
少なくとも2頭。それぞれを撮った写真を拡大してチェックしてみると、
オスとメスのようだ。

これからますます寒さが厳しくなるが、
どれだけの個体が無事に冬を越せるのだろうか。

ムラサキシジミも以前は南方系の蝶といわれていたが、
最近では関東でも普通に見られる。
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ウラナミシジミ

2007年11月23日 | その他
先日、近くの公園で、久しぶりにウラナミシジミを見た。
かなり寒くなってきたが、それでも日中は日ざしがあると暖かく、
活発にサルビアなどの蜜を吸引していた。

ウラナミシジミは、熱帯系の蝶で、一年中繁殖のサイクルを続けられるので、
越冬形態を持たないそうだ。
しかし、春に羽化した個体は、次々と北上を続け、遠く北海道まで広がっていくという。
関東地方では、夏の終わりから秋に急に多く見られるようになる。
でも、霜が降りるような冬の寒さには耐えられず、北へ広がった固体は死滅してしまうらしい。
それで、また、南で羽化したものが次の年も順に北上してくるというのだ。

なぜ、このような生態をもっているのだろうか。
いつか、冬が暖かくなったとき、北の地方でも生息できるように挑戦を繰り返しているのだろうか。

幼虫はマメ科の栽培植物を食そうとするので、農家にとっては害虫らしい。
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