鳥見雑記帳

庭や近所の公園で観察した野鳥についての雑記帳

今季のルリビタキ

2016年02月25日 | ルリビタキ
冬鳥があまり多くなかった今季の公園で、リルビタキだけは少なくとも3個体見られた。

例年より早く下りてきたルリビタキのオス(12月)まだ紅葉が残る公園にて









それなりに青くなっていたオスだが、年が明けて公園の別の場所で見られたオスよりは色が薄い。

真っ青な個体









この個体は、出てくる場所がかなり限定的だった。
ひとりでじっくり観察していると、「こっちへ移動して、あの実が食べたい思っているのだな」というように、なんとなく行動パターンが見えてくる。鳥は少人数で距離をとりながらじっくりと見るのが面白い。

鳥が少ないので、このルリビタキにたくさんのカメラマンが集まっているときがあるが、そういうときは、外して、誰もいない時期を見計らって観察することにしていた。
そうすると、たいてい夕方ちかい時間になるので、感度を上げた荒れた画像になってしまうのが難点だが。

もう1個体。若いオス





暖かい日に囀っていたという話と、肩のあたりがうっすらと青いことからオスと知れる。
1年目の若い個体なのだろう。真っ青になるには3年かかるらしい。

これら3個体は、夏日のような暖かい気温の日のあと、どれも姿が見えなくなった。
例年は3月中旬ぐらいまで公園に残っていることが多いのだが、移動先でまた寒くなってびっくりしているかもしれない。


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ツグミのグミちゃんの災難

2016年02月24日 | 野鳥
2012年から毎年確認してきたツグミのグミちゃん。今年も現れた。





グミちゃんは、頭に特徴があって個体識別できる。

前にもアップしたが、今までの経緯をもう一度おさらい。

2012年のグミちゃん



この年初めて気づいて、みんなで観察してきた。

2013年のグミちゃん



2年目に同じ場所に渡ってきたグミちゃんを発見して、観察仲間と感激しあった。

2014年のグミちゃん



2015年は、工事中のグランドにいることが多く、とても遠かったので確認しづらかったが、見つけたときの感激もまた大きかった。



グミちゃんを発見するのは、ツグミたちが地面に降りて採餌するようになる3月ごろが多い。(今年は2月だったが。)
なので、大陸からダイレクトに公園まで渡って来るのか、しばらく別の場所にいて渡る前のころに公園にくるのかはよくわからない。
でも、同一個体が5年間、毎年同じ場所をめざして来るのだということがはっきりわかった。

そして、お仲間と観察していたある日グミちゃんの異変に気付いた。



珍しく木の上に飛びあがって、しばらく動かない。「何かを食べている。」という方がいたので、なんだろうと思ってカメラを向けてみると、びっくり。
食べているのではなく、脚にからまった糸をつっついていたのだ。

今まで糸が絡まって脚を痛めたハトなどを何度も見たことがあるし、脚が千切れたハクセキレイの痛々しい姿も目にしたことがある。絡まった糸は自分では取れそうもないし、締め付けられれば脚の血行が悪くなり、酷い時は千切れてしまう。
弱った体では渡りができなくなったり、天敵に襲われやすくもなるだろう。

この場で最初に見かけたときは糸は絡まっていなかったので、この場で災難に遭った可能性が高い。
(もう一度最初の写真を見たら、最初から脚に青い糸が絡まっていた。)

5年も元気に渡ってきたグミちゃんがそんな目に遭ってしまったら、とても残念だ。

なんとか大事に至らず、無事に渡っていってほしい。




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