鳥見雑記帳

庭や近所の公園で観察した野鳥についての雑記帳

冬の鳥たち② いろいろ雑記

2023年05月29日 | 野鳥

夏鳥の渡りも終わりつつある今頃、冬鳥について雑記するのも気が引けるが、忘れないように記しておきます。

リュウキュウサンショウクイ

地元では昨年に引き続き、何羽かのリュウキュウサンショウクイが越冬し、毎日のように目撃された。

タシギ

これも昨年に引き続き、地元で越冬。たぶん昨冬と同一個体なのだろう。

メジロガモのハイブリッド

2~3年前の冬に地元で越冬していたが、昨冬は気が付かなかった。以前に見つけた若きバーダーがこの冬また来ているのを発見。たぶん、ホシハジロとの交雑種で、ホシハジロと行動をともにしていた。

▲この尾羽の付け根の下が白いのが、メジロガモの特徴らしい。ホシハジロは白くない。

アオジ

アオジがよく好むツツジの茂みにこの冬もアオジのペアが越冬した。そのペアのメスは足環をつけていた。足環の記号を読み取って送った結果、北海道から来ていることがわかったそうだ。

山から垂直に下りて来るのではなく、南下してきたわけだ。そういえばルリビタキも南下するらしい。

▲足環をつけたメス

あのペアはそろって北海道へ帰っていったのだろうか。また一緒に来冬やってくるだろうか。

アカハラ

この冬、アカハラが昨年と同じ場所に現れた。場所が同じということは昨年と同じ個体かもしれないと比べてみる。

▲目の周りに白い斑がある今年の越冬アカハラ

▲昨冬のアカハラ。なんとなく似ているような…。

アカハラのリターン組

こちらは昨年の11月に立ち寄って通過していったアカハラのグループ

▲同時に3羽ぐらいは見られた。

そして、この春4月下旬~5月上旬に、またアカハラのグループが立ち寄る

▲同じグループがもどってきたのだろうか。

地元を通過するアカハラは亜種アカハラで、地元で越冬するアカハラは、亜種オオアカハラだと言われている。見かけで判断するのは難しいが、リターン組は亜種アカハラのはずだ。

どこで越冬したのだろうか。どのまで帰るのだろうか。

アトリやマヒワの集団が来なかったので、寂しい冬だった。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋の渡りは低調

2022年11月28日 | 野鳥

サンコウチョウは8月14日に見られてびっくり

その後も何度か見られた。

こちらは、水場でぽっちゃん浴びをした後の姿。地元では秋にしか見られない行動だ。

キビタキ

水場に来たのを何度か見た程度

例年ならメスは若い個体は11月ごろまで見られるのだが、今年は早々にいなくなってしまった。

コサメビタキ

エゾビタキ

ムシクイは、センダイムシクイ・エゾムシクイ・オオムシクイ等をチラ見したけれど、写真は撮れず(お腹とかしか)。

期待していたモンクロシャチホコは発生せず、ツツドリも見られなかった。

もちろん、クロツグミやマミチャジナイを見た人はいたが、私は目にしていない。

ということで、秋の渡りは、私にとって低調だった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏の子育て

2022年10月07日 | 野鳥

地元の公園では、カイツブリ・カルガモのほかにも様々な野鳥たちが子育てしている。

池では今年もカワウが子育てしたし、陸域では、エナガ以外にもコゲラ・ヤマガラ・シジュウカラ・アオゲラや、もちろんハシブトガラスやハシボソガラス、猛禽類などが繁殖した。

その様子を観察するのは楽しいし、雛雛たちはどれも思わず頬がゆるむほどかわいい。親たちの身を削るような一生懸命さにも感動する。

しかし、最近は鳥撮りカメラマンが増えて落ち着いて観察できないことも多くなってしまったので、写真はほとんど撮っていない。

たまたま出会った巣立ち雛をちょっとだけピックアップ

●ヤマガラ

ヤマガラはいつのまにかすっかり地元で繁殖するようになり、雛も目にする機会が増えた。

▲5月上旬ごろの雛たち。まだ親と一緒に行動していた。

●カワラヒワ

どこで営巣していたのだろうか。すでに親離れしているようだ。今まで毎年親と一緒にジューンベリーの実を食べに来るのを観察するのが楽しみだったが、樹が伐採されてしまったので、こうした偶然の機会にしか目にできない。

●ツバメ

珍しく、池周りに雛連れの家族が現れた。親は池の上を飛び回っては餌を採り、雛に与えている。

▲親の嘴にはムスジイトトンボが。

それもそのはず。池には無数のムスジイトトンボが乱舞しているので、次から次へ捕ることがことができる。

巣立ち雛を連れて移動する道すがら、簡単に餌が捕れる池に立ち寄ったのだろう。雛もときどき捕る練習をしていた。

ひとしきりトンボ狩りをしたあと、一家は移動していったようだ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミゾゴイとアカショウビン

2022年07月08日 | 野鳥

ミゾゴイ

5月1日いつも渡りの時期には早朝探鳥をしている夫妻から「ミゾゴイがいます。」という連絡が入ったので、私にしては朝はやくフィールドにかけつけた。

 

私が現場へ行くと、夫妻からミゾゴイのことを教えられた朝組のカメラマンたちが十数人、ちょうどミゾゴイを追いかけているところだった。植栽の中に植えられた高い木々のあいだを落ち着きなく飛び回っている様子。しばらくすると中ほどの樹に止まって休憩態勢に入った。

遠く高く、2~3のピンポイントからしか見えないし、動きと言えば、メーデーの音に反応したり、カラスを威嚇したり、向きを変えたり、首を伸ばしたり縮めたりという程度だった。

12時過ぎ、カラスに追われてか、飛び立って、別の樹の中に移動し、体の一部しか見えないような状態になったし、雨も降ってきたので、私は退散したが、知り合いの何人かは、あちこち飛んで最後にロストするまで観察を続けたそうだ。翌朝も昼頃まではちらちらと見られ、飛んでいるところを撮った人もいる。

ミゾゴイは日本で繁殖する絶滅危惧種だが、目撃する機会が少ないためか、知名度は低い。朝組カメラマンたちも、初めはオオタカの若鳥かと思ったそうだ。人目のない場所で地面に降りてミミズなどを採餌していることが多いが、人が来るとあわてて飛び立つため、見た人は「何か赤っぽいゴイサギ大の鳥がいきなり飛んだ。」というふうにしか見えない。そういう報告は今までも何度か聞いたことがある。

写真に撮られた記録は3年ぐらい前が最後だったが、ほんとうは毎年通過しているのに誰も気が付かないだけだったのかもしれない。今年は多くの人が観察できたので、これからは発見される機会も増える可能性がある。

私が過去にミゾゴイを観察した記録はこのブログに載せてある。(もちろん、人に教えられて見たものだ)

https://blog.goo.ne.jp/oharu_2004/e/518c4b93852b9c01ede1139dd404a4f4

今年もミゾゴイ - 鳥見雑記帳 (goo.ne.jp)

 

アカショウビン

これも、連絡してくれた人がいて見に行ったもの。

暗くて見えるポイントも少なく、写真はとても酷いが、この後アカショウビンを見る機会が果たしてあるかどうかわからないので、見られてよかった。

アカショウビンも、たぶん毎年ここを通過しているのだろう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏鳥の三種の神器 春の渡り

2022年07月06日 | 野鳥

毎年毎年繰り返される夏鳥たちの春の渡り。

とりわけキビタキ・オオルリ・サンコウチョウの3種は、バードウォッチャーとしては見ないではいられない。

「そろそろ来るはず。」「今年は遅いのか。」などとみなで情報を交換し合う。

キビタキ

▲到着しました。

▲新緑の中で

▲春の渡りの最大の魅力は、美しいさえずりが聞かれること

▲突然低い位置に現れると、焦ってうまく撮れなかったりして。

▲秋は若鳥だらけで成鳥のメスと見分けがつきにくいが、春の渡りの時期はメスとはっきりわかる。

オオルリ

▲木々の隙間から到着を確認

▲なかなか撮影チャンスがない。

今年は、1羽のオスがオオタカの餌になってしまった。

サンコウチョウ

▲長い尾羽のオスは、全身を入れるのが難しい

▲ホイホイホイと鳴いている。

▲虫を探してひらひら

▲ムシヒキアブを捕らえたみたい。

▲メス

今頃は、お山で子育て中かな。秋には若鳥を連れて、また戻ってきてほしい。

夏鳥は、この3種以外にも、コルリ・センダイムシクイ・エゾムシクイ・オオムシクイ・ホトトギス・ツツドリ等々が通過していったが、お腹だけの写真しか撮れなかったり、鳴き声はすれど姿は見れずだったり。

しかし、今年は久しぶりの大物が見られた。

つづく

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする