鳥見雑記帳

庭や近所の公園で観察した野鳥についての雑記帳

キビタキの色

2013年04月29日 | キビタキ
この日は、MFに数個体のキビタキが飛来。
今季初めて正調と思われるきれいな囀りも聞けた。

囀るキビタキのオス


別の2個体のオス




アングルは酷いが、喉の黄色、お腹の黄色がそれぞれ微妙に違っているので、別個体だとわかる。

これはどうだろうか。




喉元は濃い黄色だが、お腹は白く、何よりも翼が黒くない。
ぱっと見、キビタキとは思えないような色合いだ。
ムギマキとか、マミジロキビタキとかオジロビタキなどの名前がちょっと過るが、背中の部分が黄色味を帯びていることや眉の部分も黄色くなりつつあることから、やはりキビタキだとわかる。

背中の黄色がわかる写真


そして何よりも囀りがキビタキだった。

今まで黄色の色味が薄い個体や、翼の黒が薄い個体などは見てきたが、ここまで換羽が不完全なオスを見たのは初めてだった。

今季は、飛来したとたんにツミの犠牲になってしまったキビタキのオスを目撃したり、こんな若いオスに出遭ったりと、渡りが始まったばかりなのにいろいろ話題が多い。
キビタキは毎年見られるが、何度見ても、新たな発見がある。

キビタキの春の渡りはまだ続くはずなので、その美しい姿や囀りを楽しみたいし、面白い発見をしたいものだ。

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オオルリ日和

2013年04月26日 | オオルリ
4月22日のこと。
MFにオオルリのオスが飛来。
その前にも来ていたのだが、私は出遭えず、この日が今季初見。

午後1時ごろから4時ごろまで、途中一時LOSTしたときもあったが、ずっと同一個体が同じ場所で見られ、地元のバーダーたちを喜ばせてくれた。









いわゆる正調節ではないが、ぐぜりと囀りの中間のような声を出して鳴いていた。

蛾の幼虫・蜂・蝶などを次々に捕って食べていたが、面白かったのは、いきなりカメラマンのすぐ足元に降りてきたこと。
何事が起きたのかとみな唖然としたが、すぐに飛び上がったあとを見ると、大きな幼虫(ニトベエダシャクか)が地面に落ちていた。
幼虫は天敵から逃げるために落下することがあるが、その落ちていった幼虫を追って、オオルリも降りてきたらしい。

翌日にはもういなかったが、サービス満点で楽しいオオルリ日和だった。
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ノビタ君、お立ち寄り

2013年04月17日 | 野鳥
蝶を探しに行ったフィールドで、まったく偶然にノビタキのオスに出遭った。
偶然の出会いはうれしい。









トリミングして見ると、羽は換羽中のようで、ちょっとまだら模様だった。


このこのフィールドのカメラマンの方に伺うと、この日の朝から見られたという。
そして、その次の日にはもういなかったようだ。

ここではちょっと休憩しただけで、ぐずぐずしないで繁殖のフィールドへ急いだのだろう。

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メジロと桜

2013年04月04日 | 野鳥
河津桜が咲くと、メジロがとたんにカメラマンたちの人気者になる。年に1回のお祭りだ。

さすがにメジロをウグイスと間違える人は減ってきたと思うが、
メジロのウグイス色と桜のピンクの組み合わせが春らしい。





メジロはもちろん、正統派の蜜の吸い方をして、桜の受粉を助けているのだが、
気持ちが焦ってか、まだ開いてない寒緋桜の蕾をむりやりこじ開けようとしているときもあった。



同じ味だと飽きるのか(笑)、ときどき椿の蜜も吸う。


メジロにとっても、春はおいしい花の蜜がいっぱい吸えるうれしい季節なのだろう。
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ヤマガラとシデの花

2013年04月03日 | ヤマガラ
写真は2005年4月2日のもの。
逆光で真っ黒になった写真を無理やり修整した酷いものだが、
私は写真家ではないし、鳥のきれいな写真、芸術的な写真を撮ることが目的でもないのでと言い訳。

このときヤマガラがイヌシデの花で何をしているのか知りたかったのだが、
写真からではとてもわからない。





その後、ヤマガラがMFで観察されるチャンスもあまりないまま、
この疑問はペンディングされたまま8年の歳月がたった。

しかし、今年はヤマガラが多いので、答えを見つける絶好のチャンスだ。
でも、イヌシデの花は高いところに咲いていて、カメラを向けても、双眼鏡で見ても、
なかなか様子はわからない。

そんな話を仲間としていたとき、通りがかったお仲間が、私たちの疑問を聞いて、
見つけてきてくれたのがこれ。



落ちているイヌシデの花についていた幼虫だ。

さっそく仲間と落ちているシデの花のチェックを始める。
別のお仲間がさらに数個の幼虫を発見。
どうやらヤマガラが食べていたのはこの幼虫のようだ。
種名まではわからないが、甲虫の、たぶんゾウムシの幼虫だと思われる。



これもひどい写真だが、シジュウカラが嘴に挟んでいるものは、この幼虫に見える。

シデの花には、ヤマガラの他、シジュウカラ・ヒガラも来ていて、盛んに花穂をつっついていた。
これも混群の中で学びあって発見した旬の餌なのかもしれない。

私も、お仲間たちからいろいろ学んでいるのは言うまでもない。
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