ヒメガマの根元に巣を作ったペア
ここも、最近必ず営巣するペアがいる場所だ。観察者にとっては、とても見辛く、卵がいくつあるとか、雛が何羽孵ったとかは、粘り強く観察している方に聞き取った結果である。
▲隙間から覗いた巣の様子。卵がかろうじて見える。
▲遠くから見た巣の様子。詳細は見えない。
雛は4羽孵ったらしいが、すぐに3羽になってしまった。
▲橋の傍にお目見えする3羽の雛
▲可愛い姿に通りがかる人もメロメロ
その後、1羽は事故死したようで、浮いている姿を見てしまった。
(報告して回収をお願いした業者さんからは、何の報告も聞いていないが。)
浮島ペア
人工的に作られた浮島は、かいぼり前からカイツブリのお気に入りの営巣場所になっていて、何代ものカイツブリが子育てしてきた。
昨年と今年は、コロナ禍のため立ち入り禁止地域になってしまい、詳細を観察することができなかったので、スコープなどで観察した方々からの聞き取りの結果である。
▲浮島の巣
▲雛がかろうじて見える。
初めの巣は何か異変があり、作り替えられた。その後雛は3羽孵り、一羽は他のカイツブリとの縄張り争いで攻撃され、命を落としたのではないかと聞いている。
また、巣の辺りでは、たびたびヘビが泳いでいるのが見えた。
▲2羽の雛を乗せて、巣から避難している様子の親
▲それでも残りの2羽は元気に育ったようだ。
▲すっかり縞模様がなくなり、独り立ちしている若鳥
残る1組は、岸辺の樹が伐採された区域で営巣
以来、営巣場所を見つけるのに苦労しているが、結局昨年と同様の場所に決めたようだ。
▲レンギョウが垂れ下がる岸辺の巣
▲3羽の雛が誕生
▲すくすく育っていたように思えたが、その後1羽減ってしまう。
▲親は新しい巣を作って卵を一つ産むが、結局放棄。雛が卵を抱くまねをしていた。
このように、かいぼり後のカイツブリたちは、だいたい6組ぐらいのペアが営巣・子育てするように定着してきた。
今年の特徴は、2番子の営巣を焦らず、1番子たちをじっくり育てているように見えたことだ。
雛たちがわりと大きくなるまで、親たちはよく世話をしていたように思う。
すくすく育つ雛たち
2番子の子育てについては、いずれまたレポートしたい。