鳥見雑記帳

庭や近所の公園で観察した野鳥についての雑記帳

お立ち寄りの鳥たち

2020年03月28日 | 野鳥

新年以降、地元の公園にちょっとだけ立ち寄った鳥たち。

カンムリカイツブリ

2月の後半、池に立ち寄った。

私は昼過ぎごろ見たのだが、3時ごろ見に行った人は、もういなかったという。

移動中にちょっと立ち寄って羽を休め、また移動先へ飛んで行ってしまったのだろう。

繁殖羽に変わりつつある個体だった。

地元の公園では、初めて見る。

ユリカモメ

1月初旬。これも昼過ぎに行ってみると、池の上を飛び回っていた。

私が見ているときは、着水することなく、池の上を何周かしたあと、彼方へ飛び去って行った。

お散歩していた方によると、午前中は池に降りていたらしい。

池の様子を偵察に来ていたのか。餌状況に満足できず、行ってしまったのかもしれない。

フクロウ

これも2月下旬。

連絡をもらって見に行った。

カラスに追われてあちこち移動し、ロストしてしまった。

フクロウは地元で時々見られるが、たいてい越冬個体だ。

このフクロウも、どこか繁殖場所へ移動していく途中の立ち寄りだったのではないだろうか。

でも、昔は地元でもフクロウが繁殖していたという。

地元の森が繁殖に適した環境になれば、夢ではないかもしれない。

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ジョウビタキ2020

2020年03月17日 | ジョウビタキ

地元の公園では、この冬きれいなオス2個体と、♀個体のジョウビタキを観察できた。

(この冬は、残念ながら庭にはジョウビタキが来なかったようだ。)

このオスは、新年を迎えてからよく見られるようになった個体で、色の美しさは、かつて見たオスの中でも、一二を争う。

黒はあくまで黒く、頭は名前にふさわしく真っ白。紋の白い部分も大きい。

こちらはもう1羽の方。こちらもそれなりにきれいなのだが。

私の通り道を縄張りにしているようなので、毎日のように出会えた。

ジョウビタキは、他の小鳥と比べても、群を抜いて縄張り意識が強い。

そして、警戒心はあまり強くない。

小鳥の中で、これほど堂々と姿を晒して平気な小鳥は少ないのではないだろうか。

むしろ、「そっちへ行きたいのに、邪魔だなぁ」と怒られているような気がする。

きれいで、かわいくて、気が強い、そこがジョウビタキの魅力なのだ。

 

こちらはメス

ジョウビタキは渡り鳥だが、近年日本国内でも繁殖し始めているらしい。

いつか、この気の強い小鳥がどんな子育てをするのか観察する機会ができるだろうか。

 

 

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ルリビタキ2020

2020年03月14日 | ルリビタキ

この冬は、ルリビタキ2個体を見ることができた。(昔はもっとたくさん見られたのに、2個体しか見られないのはちょっと寂しいが)

1羽はきれいな青いオス。

初めは水場によく現れたが、そのうち現れる場所が変わる。

▲水場に現れる。

▲上水に現れる。

▲ふと見上げると樹の枝に。

▲手すりの上

神出鬼没で、どんどん縄張りを変えて、今はどこへ行ったかわからない。

食べだめできない小鳥たちは、餌に乏しい場所にいつまでも執着せず、餌のあるところを求めて居場所を変えていくのだろう。

(ルリビタキは、それほど珍しい鳥ではないし、たぶんあちこちの公園などで見られるはずなのに、わざわざ別の場所から見に来る人がいる。

 そういう人に限って追いかけまわすので、餌探しに集中したい小鳥にとっては迷惑な存在だろう。)

 

もう1羽は、ルリビタキのメス

結構シャイなのか、あまり出会う機会がなかった。

ルリビタキは、メスに見える個体でも、若いオスだったりすることもあり、「メスだ」「若オスだ」と区別するのが難しい。面倒なので、私は「メスタイプ」で通すことにしている。

しかし、ルリビタキのオスは、なぜ羽の色がきれいな青になるのに何年もかかるのだろうか。

他の小鳥たちは、概ね1年で成熟して子孫を残せるのに、こんな小さな小鳥が、性成熟するのにも何年もかかるとしたら、命をつないでいくには不利すぎる。

そう思って調べてみたら、「遅延羽色成熟」Delayed Plumage Maturation(DPM) であると説明するサイトがあった。つまり、1年で性的には成熟し、子孫を残すことができるけれど、羽の色は成熟羽にはならないらしいのだ。

そして、メスタイプのオスは、きれいな羽のオスと争うことが少ないので、うまく縄張りを守る機会も増え、それなりに繁殖に有利だから存在しているという。

このサイトでは説明がなかったが、全部がメスタイプになってしまったら、争いは全部がきれいなタイプのときと同じになるはずだ。メスタイプがいると争う機会が減るのはきれいなオスの方も同じなので、両方が存在すれば、全体的に争いの機会が減るということだろうか。

こんな鳥は、他には身近にいない。かなり特異な進化だったのかもしれない。

 

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