鳥見雑記帳

庭や近所の公園で観察した野鳥についての雑記帳

エナガの巣立ち2022

2022年07月16日 | エナガ

5月上旬、エナガの雛が巣立った。

初め、雛が1羽だけ巣から落ちているような状態だった。兄弟たちは辺りに居ない。

 

巣はとても見にくいところにあって(それで人間にも見つからず、カラスなどに襲われずに済んだ)、のこりの雛たちは、まだ巣の中か周りにいるようだった。

雛はなんとか木に登ろうと試みる。

また落ちちゃった。

それを何度も何度も繰り返すので、とてもハラハラした。

でも、親はちゃんと状況を把握しているようで、ときどき餌をやりに来る。

▲もっとちょうだい!

一度巣のある樹の中にツミが突っ込んできて、びっくり。でも、無事だったようだ。

この親たちにはヘルパーがいるようで、木の梢の高いところで見張りをしていた。

雛は最終的には巣のある樹の下枝まで登り、そこで夜を迎える様子だった。

次の日行ってみると、残りの雛たちも次々に巣だったようで、あちこちに雛の姿が見えた。

▲あっちこっちに雛たち

▲親たちは給餌に大忙し。早く飛べるように力をつけなくては。

▲今日もヘルパーはしっかりと見張り中

やがて雛たちは親に誘導されて、どんどん遠くの樹へ移動していった。

やれやれ。

 

 

 

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エナガ2020

2020年12月29日 | エナガ

夏の間あまり見かけなかったエナガが、今の時期は大きな群れをつくって現れる。いわゆる混群になって、シジュウカラ・メジロ・コゲラ・ヤマガラなどが混ざっていることも多い。

冬の時期は、ほとんどの時間を餌を求めて移動し、見つけた餌(何か木の枝についた小さな虫)を捕っている。「ジュルジュル」という鳴き声を耳にしながら、そのかわいいアクロバティックな動きが捉えられたときはちょっとうれしい。

時には、こんな場面にも遭遇する。

枝についたクモの糸か蛾の繭のようなものを引っ張り取っているのだ。しかもペアになって、糸をくわえて飛んでいく。

まだ12月末だが、この時期にすでに営巣準備が始まっているようだ。

本格的営巣は早春になってからだろうが、あちこちに試作しつつ気分を盛り上げていくのか、それともいろいろ作って一番お気に入りの巣に決めるのか。キツツキ類も巣穴はあちこちに開けて最終的に一つに決めているようなので、似たような習性なのかもしれない。

今年の思い出

早春、エナガの行動を見ていると、作り始めた巣が見つかることが多い。上はその一つ。半分できた巣からエナガの尾が出ている。エナガを警戒させないようにしながら、ときどき進捗状況を観察しつつ、完成を楽しみに待つバーダーたちが多い。途中でカラスに壊されることも。

雛が孵っているらしい巣には、親が餌をくわえてさかんに出入りするようになる。

カイツブリの巣の様子を観察していた時、エナガの親が虫をくわえて突然現れた。傍に巣があることは知っていたので、親を警戒させないように思わず後ずさった。

遠くから親の様子を見守ったが、親は結局巣に入らなかった。親がいなくなったあと様子を見ると、なんと巣が無くなっていたのだ。ここでの営巣は残念な結果に終わった。

 

こちらは、無事に巣だった雛たち。4月中旬。

バーダーたちが待ちに待ったエナガの巣立ち。雛たちがくっつき合う姿を「エナガ団子」と読んでいる。今年は3か所ぐらいで巣だった雛たちが見られた。

来年もこんな姿がまた見られるとうれしい。

 

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かわいいエナガ

2011年11月15日 | エナガ
冬鳥たちがいっこうに姿を現してくれない中で、かわいいエナガの群れが、慰めてくれた。







おまけに、ジョウビタキのオスが群れに混じっている。




エナガは群れで暮らす小鳥で、他の小鳥たちはエナガの群れに混じることで安心感を得ているそうだ。


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エナガの巣立ち

2011年05月02日 | エナガ
マイ・フィールドでは、エナガの巣立ち雛は大人気。
小さくてあどけない雛たちが枝に押しくらまんじゅう状態で止まっているかわいい姿が観察できるからだ。
「エナガの群れ社会」(中村登流著)によれば、非繁殖期には成鳥たちも塒で押しくらまんじゅう状態になっているらしい。

ところが、昨年は密かに目をつけていたエナガの巣がことごとく巣立ち前にカラスに襲われ、巣立ち雛の姿をみることはかなわなかった。
もちろん、我々の目につかないところで無事に巣だった雛たちも当然いたのだとは思う。

そして、今年は、今現在少なくとも2組の雛たちが無事に巣だった。





一組目は9羽巣だったが、末っ子の1羽はうまく飛べない状態で、兄弟たちと合流できなかった。
親鳥が誘導したり、餌を運んだりしていたが、最終的に合流できたかどうかは不明。


二組目の巣だった巣。空になっているのを撮影。


エナガの巣は天然素材でできている。
材料は蜘蛛や蛾のまゆからとった糸と苔を外装とし、他の鳥の羽毛で内部にベットをつくる。
子育ての食料は、アブラムシ類などの小さな生き物から始まって、蛾の幼虫などで育て上げる。

つまりエナガが無事に繁殖するためには、巣をかけるために適した樹木、蜘蛛や蛾の存在、他の鳥の存在、そしてアブラムシや蛾の幼虫の存在が不可欠なのだ。
それらの存在には、また多様な樹木が不可欠。

人工的な場所にも巣を容易につくるスズメやシジュウカラよりも、より自然が必要な小鳥だと言える。

かわいいエナガの巣立ち雛が毎年見られるように、マイ・フィールドの雑木林が保全されますように!


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エナガ団子

2010年05月01日 | エナガ
マイ・フィールドのエナガは、雛の巣立ち間近になって、次々とカラスに襲われ、
雛を見るチャンスは絶望的になった。
(人間が気づくぐらいだから、カラスもちゃんとチェックしていて、
食べごろに育った時期に襲うという知恵には脱帽だが…。)

それで、少し離れた公園でエナガが巣立っていると聞いて、行って見た。







8~9羽いるようだ。
地元の方によると巣立ってすぐに1羽はカラスに食べられたとか。
エナガの一番の天敵は今やカラスなのだろう。
コメント (2)
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