鳥見雑記帳

庭や近所の公園で観察した野鳥についての雑記帳

冬のカモたち2019~2020⑥ ハシビロガモ

2020年02月09日 | カモ類

ハシビロガモが地元の公園に飛来したのは、年が明けてからだ。

▲ハシビロガモの繁殖羽オスとエクリプスのオス(1月3日)

▲メスではないかと思われる個体

▲水面採餌するオス

▲休憩中のメス

今池では潜水ガモ(キンクロハジロやホシハジロ)がちょっと少なくなって、ハシビロガモが増えた。現在は3ペアぐらいが常駐している。

理由はよくわからないが、潜って採れる水草が食べつくされてきて、逆に水面に浮く餌が増えたのだろうか。

有名がハシビロガモのぐるぐる回り採餌を動画で撮ってみた。(逆光だったのが失敗)

https://www.youtube.com/watch?v=8AjJQ15fL8M

アラスカでは、ハシビロガモの雛も見た。

▲アラスカで見たハシビロガモの雛

雛というには少し大きくなりすぎている。

生まれたての雛も、こんな嘴なのかどうか見たかった。

 

ついでに、アラスカのカモの雛を。

アメリカヒドリ

コガモ

オカヨオシガモ

スズガモ

コスズガモ(日本ではあまりおなじみではない)

クビワキンクロ(遠い)

アラスカで見たカモたちはほとんど子育て中のメスばかりで、識別が難しかった。間違っているかもしれない。

 

 

 

 

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冬のカモたち2019~2020⑤ キンクロハジロとホシハジロ他

2020年02月08日 | カモ類

キンクロハジロは、地元の池で一番多く見られる冬のカモだ。

▲渡ってきたころのキンクロハジロはエクリプス状態(10月11日)

▲10月の群れ

▲群れ

▲キンクロハジロの雌雄

▲キンクロハジロの「羽白」

今年も10月に入って飛来し、月を追うごとに数を増していって、1月に入って70羽ぐらい見られる日もあった。

しかし、ここのところ少し数が減ってきている。

昨年も1月に70羽いたのに、2月には6羽に減ったことがあった。

カモたちは同じ池に常駐するわけではなく、日替わりメニューで近場の池を行き来していると思われるが、それにしても急な減りようだ。

まだ、渡りが始まったわけでもないだろうが、それでも少しずつ北へ戻り始めているグループと、南から戻ってきているグループがあるのではないかと考えたりもする。

あと、嘴に釣り針が絡んでいる個体がいて、野鳥観察者たちが心配し、レスキューするという事件があった。

▲針が刺さって変な動作を繰り返していたキンクロハジロ

▲野鳥観察者が発見し、ボート小屋の方が網で捕まえてくれて、針を外すことができた。

この冬の特徴は、ホシハジロが多いことだった。

日によっては、キンクロハジロと半々ぐらいの割合だった。これは地元の池では珍しいことだ。

▲ホシハジロのオス(潜ったあとなのか、背中にイトモがついている)

▲ホシハジロの正面顔

▲ホシハジロのメス

▲おっとりした正面顔

▲潜る

▲イトモを加えて浮上

▲イトモをくわえたままでカキカキ

▲のんびり休憩

 

みな盛んに潜っては水草(イトモ)を食べていたように見えるので、近所のカモたちで評判になっていたのかもしれない(笑)。

今年はもう1種、変わり種の雑種が飛来してきたが、それについてはもう少し観察を重ねてからレポートしたい。

 

キンクロハジロが渡ってきたとき、中にスズガモっぽい個体が混ざっていた。

スズガモもメスは嘴の付け根あたりが白いのだが、たまにキンクロハジロのメスでも白いくなっている個体がいるので、いつも論議を呼ぶ。

 

いろいろ調べ合って、やはりスズガモだろうということになった。

このスズガモもしばらく滞在ののちいなくなった。

つづく

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冬のカモたち 2019~2020④ マガモ編

2020年02月06日 | カモ類

マガモは10月半ば過ぎに飛来。

▲ほぼ繁殖羽になったマガモのオス

▲マガモのメス。かなり地味。嘴が少しオレンジ色をしている。

ある日ペアが仲良く泳いできた。

▲ディスプレイをするオスと、受け入れ態勢のメス

▲そこへもう一羽のメスが。

▲邪魔をする。

▲まだペアは確定していないようだ。

別の日には、水から上がって休む2羽

▲右のメスは、嘴が見えないのではっきりしないが、カルガモのように見える。

マガモとカルガモは、よく交雑することがある。

▲昨年の7月に見た交雑種、マルガモ。

カルガモとマガモはDNAを調べても違いがないほど近縁なのだそうだ。

しかし、今年遺伝子を調べたら、わずかな違いがあることが発見されたともいう。

「http://www.donga.com/jp/article/all/20191105/1893368/1/マガモ・カルガモ「遺伝子の身分証明書」ができた」

そのほんの少しの違いが、オスをきれいな色に変え、渡りをするという習性をもたせていると思うと、不思議だ。

そして、カルガモはなぜ、渡りをやめ、オスがメスと同色になったのか。

さらに、交雑が起こるわけは何なのだろうか。

いろいろ考えると面白い。

ところで、昨年の夏、アラスカでマガモの雛を見た。

▲大きくなりすぎて雛とは言えないか。

▲こちらは親鳥が近くにいないので確証はないが、マガモの雛だと思う。

▲こちらは地元のカルガモの雛(2014年)

▲そして親がマルガモの雛(2010年:画質悪し)

過眼線の入り方などが微妙に違うように見えるが、個体差かもしれない。

観察していると、いろいろな妄想が沸き起こるカモである。

つづく

 

 

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冬のカモたち2019~2020③ コガモ・オナガガモ

2020年02月05日 | オオルリ

コガモは、シマアジとともに9月に飛来した。

何日が数羽いるのを確認。しかし、その後見られなくなった。

その昔、地元の池で優勢なカモはコガモだったと聞いているが、私が見始めてからは、飛来しても居つかない。

小さくてちょっと臆病なコガモにとっては、あまり居心地がよい池ではないのだろうと思っていた。

しかし、新年を迎えたころ、また毎日のように2~3羽のコガモが見られるようになった。

▲しっかり繁殖羽になったオス。採餌中。ちょっと目が怖い?

▲オスの正面顔

▲メス

▲ペアで休憩中。カモはこういう水面に伸びた樹の枝が好きだ。

コガモたちも、餌の豊富さに惹かれてやってきたのだろうか。

10月半ば、オナガガモも飛来した。まだエクリプスだ。

▲こちらはメスに見えるが、嘴を見るとオスだ。まだ若いのかな。

▲12月はかなりきれいに変身。

▲ペアでいることも。

▲オスの群れがやってきたときもあった。

オナガガモも、池で餌やりが盛んに行われていた時は、たくさん居ついていたが、その後はとても少なくなった。

でも、今年はそこそこ見られている。

▲水生動物園内で休憩中。オナガガモのお気に入りの場所だ。

▲木の枝の上で休憩中。

しかし、ここのところコガモもオナガガモもあまり見られなくなっている。

つづく

 

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冬のかもたち 2019~2020 ②ヒドリガモ・オカヨシガモ

2020年02月03日 | カモ類

ヒドリガモも9月末に飛来した。

▲飛来したてのヒドリガモ(9月27日)

ヒドリガモも例年地元の池に来ることは来るが、今までは居つくことはなかった。

この冬も通過個体が立ち寄っただけだろうと初めは思った。

しかし、10月になっても、11月になっても、12月になっても、ヒドリガモはいつも見られ、それも複数個体、多いときは5羽以上見られた。

盛んにツツイトモを食べたり、休んだり。初めエクリプスだったオスも、だんだんオスらしくなっていく。

休んでいるオスの傍にうっかり着地しようとして、あわてて飛ぶという変なシーンも撮れた(画面からはみ出している:苦笑)。

実は、近隣の公園でかいぼりが行われ、いつもはその池にいたヒドリガモが、こちらへ避難しているのではないかという話も聞いた。

その公園は、確かに小さいにもかかわらず、毎年ヒドリガモがいっぱい来ていた。ときどきアメリカヒドリも入るらしい。

カモたちにとっては近隣の公園まではひとっ飛び。餌と安全を求めて、自由に行き来しているのだろう。

 

ちょっとおまけ。昨年の夏アラスカで見たヒドリガモ(アメリカヒドリだと思うけど)の雛。

今ここにいるカモたちも、夏には北の国で、こんな雛たちを育てるのだろう。

ヒドリガモは、2月に入った今も地元の池で見られているが、少し数はへったかもしれない。

 

オカヨシガモは11月に飛来。

実は「こんなカモがいたけれどオカヨシガモではないか。」と知り合いに画像を見せられ、それと知った。

オカヨシガモは繁殖羽になっても地味だが、エクリプスだと特徴がわかりにくい。でも、メスのこの嘴の色は、確かにオカヨシガモも特徴だ。

オカヨシガモのオスといえば「黒パンツ」と呼ぶように、後が真っ黒になるはずなのだが、エクリプスでは黒くない。

このカモもいつもはちょっと立ち寄るだけだったのに、今年はつづけて滞在しているので、いつ黒くなるかと観察していたが、一向に黒パンツにはならない。

▲地味だけれど、シックとも言える色合いのオス

オカヨシガモも、年を越して2月1日までは滞在しているのを確認している。もし、これからもずっと居続けているのなら、黒くなるかどうか確認したい。

つづく

つづく

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