鳥見雑記帳

庭や近所の公園で観察した野鳥についての雑記帳

冬のカモたち⑤ 地元のカモたち

2017年03月15日 | カモ類
地元井の頭公園にこの冬飛来した冬鳥のカモたちは、キンクロハジロ・ホシハジロ・オナガガモ・コガモ・ヒドリガモ・ハシビロガモの6種のみだったように思う。

キンクロハジロが一番優勢で、その中にホシハジロは何羽か混ざる。
この2種は潜水ガモとも呼ばれ、水に潜って餌を採ることができる。

飛来したての頃のキンクロハジロ(昨年の10月エクリプス状態のころ)



池で餌やりが盛んに行われていたころは、もっぱら餌に群がる以外は、休憩状態だったが、かいぼり後は、かなり頻繁にもぐるのが見られるようになった。
水面に上がってきたときにはすでに餌を呑みこんでしまったあとなのか、何を食べているのかははっきりしないが、頻繁にもぐっているからには、餌は豊富にあるのだと思われる。

ある日、そのキンクロハジロが大きな魚(たぶんフナ)をくわえている場面に遭遇した。











写真のように、何度も呑みこもうと試みていたが、大きすぎてなかなか呑みこめないようだ。
最後の状態で観察を止めたが、果たして無事に呑みこんだかどうかは不明。

今季は他の水鳥でも水に潜るタイプの鳥が比較的多い。例えばカワウ・オオバン・カイツブリなど。
普段は水草を潜って食べているオオバンさえフナのような大きな魚をくわえている場面が目撃されている。

いっぽう、オナガガモやハシビロガモは水面採餌型のカモと呼ばれ、潜って餌を採ることはないとされている。

飛来したての頃のハシビロガモ(昨年の9月、エクリプス状態)



ハシビロガモはこの後すぐに井の頭池からは姿を消したが、今年に入ってまた頻繁に現れるようになった。

繁殖羽になったハシビロのオスとメス(1月)


ハジビロガモはこのように嘴を水面につけて、水面の餌をこしとるようにする。
あるいは、頭を水中にいれて届く範囲の餌を採ることもある。



比較的よく陸にもあがる。



このタイプのカモの餌は少ないからだろうか。特にオナガガモは、とても少なかった。



※写真が多いので、小さいサイズにアップしています。








冬のカモたち④ シマアジ

2017年03月09日 | カモ類
シマアジのオスが昨年と同じ場所に来ていた。



昨年は4月8日に見に行ったので1か月早いが、ほぼ繁殖羽になっていた。
昨年と同じ場所の狭い範囲を行ったり来たり。浅い川底の餌を採っている。







コサギが飛んでくると、あえて傍に近づくのは、水が攪乱されて餌が採りやすくなるためだろうか。



しばらくして、陸に上がる。





陸の草を採っているようにも見えたが、やがてお休み態勢に。



目は開けて、何かあると頭を出す。
ツグミがそばに来た時もちょっと頭後出したが、「なんだツグミか。」というように、すぐに頭を入れてしまった。

このオスは、去年まだエクリプス状態の沖から来て、ずっとここにいるそうだ。
とても人馴れしていることや、
前の冬と同じ場所に来たということは、やはり同じ個体だと考えるのが妥当だろう。
昨冬うまく越冬できたので、今冬もここに来ようとやってきたのだろうか。

また無事に北へ帰っていってほしい。

冬のカモたち③ ミコアイサなどいろいろ

2017年03月04日 | カモ類
昨年の暮れ、コミミズクを見に行ったところでミコアイサのオスを見た。
遠かった。

ミコアイサのオス




アカハジロのいた公園では、メスのミコアイサも1羽た。
近かった。





ミコアイサは地元や近隣の公園にも飛来したことがあるカモだが、長居はしない。
人が多い公園に来る個体は、人馴れしていて近くまで来るが、自然度の高い場所では用心深く近寄らない。
これは、カモ一般に言えることだ。

トモエガモ

これも昨年末にダム湖で見たオス



近くに頭を隠していたのがメスだったのかもしれない。
トモエガモもたまに地元の公園や近隣の公園に飛来する。

マガモ

ごくありふれた冬鳥だが、この日見たオスたちの頭の緑がきれいに輝いていた。





地元の公園にはこんなにたくさんは飛来しないし、カルガモとの交雑種のマルガモが多い。

ヒドリガモ

ヒドリガモもごくありふれたカモで、いるところにはたくさんいるのだが、地元の公園にはあまり来ない。
今年も1日目撃されただけ。

アカハジロのいた公園にて







つづく




冬のカモたち② アカハジロとホシハジロ

2017年03月01日 | カモ類
アカハジロという珍しいカモが来ているという公園へ行ってみた。

アカハジロはこんなカモ



そこは駅のすぐそばの、どちらかと言えば人工的な感じのする池だったが、びっくりするほどカモがたくさんいた。
(その全体像を撮るのを忘れたのは失敗)
そして、そのカモの大部分がホシハジロだった。
一度にこんなにたくさんのホシハジロを見たことがなかった。
(地元の公園ではキンクロハジロが主流で、ホシハジロは2~3羽混じっている程度)

アカハジロはホシハジロの群れに混じって1羽だけ。しかも初めは嘴を背中に入れてお休みのポーズ。



でも、目は開いていて、群れから離れるとそのままのポーズで泳ぐ。
しばらくすると、頭を出して移動し始めた。

移動前の伸び。ハジロガモの仲間なので羽の端が白い。


泳ぎ中





別の群れのところにたどり着くと、また休憩ポーズになってしまった。

ホシハジロがたくさんいたので、ホシハジロのいろいろなポーズを撮ってみた。

頭カキカキ


お腹カキカキ:ラッコポーズ(雌雄)




羽伸ばし


採餌する様子はなかったので、ここは休憩場所なのかもしれない。

狭い池なのにその他にもいろいろなカモが間近に見られてびっくりした。

追記:カイツブリの雛が2羽孵っていて、これもびっくり。