鳥見雑記帳

庭や近所の公園で観察した野鳥についての雑記帳

水場の鳥たち②

2022年02月19日 | 野鳥

秋、急に水場に現れる鳥の一番手は、ヒヨドリだ。水場周辺がヒヨドリの声でかなり賑やかになり、集団で現れる。

シジュウカラやメジロ、新参の渡り鳥などをたいてい追い払い、騒がしく水を飲みに来る。

(しかし、毎年繰り返されるこの光景をめったに写真には撮らなかった。)

▲水場に現れたヒヨドリ

▲シメとヒヨドリ

ヒヨドリたちは水を飲むばかりではなく、やはり水場の周りの木の実を目当てに来ていることが多い。

▲エノキの実を狙うヒヨドリ

▲イイギリの実を狙うヒヨドリ

▲これはサカキの実だろうか。その他クロガネモチも水場のまわりに生えている。

また、ある日には、一年を通して水場にはめったに現れないムクドリも複数個体現れた。

▲水場に現れたムクドリ

▲ムクドリの目当ても落ちているエノキの実のようだ。

オナガの群れが大挙して現れた日もあった。

▲水場に現れたオナガの群れ

▲水場の横に生えているモミジに、エノキの実がひっかかっていて、それを採取している。

さらに、ハシブトガラスもやってきた。

▲水場に現れたハシブトガラス

▲水場の上のエノキの実を食べるハシブトガラス

これらの鳥たちも、現在はほとんどやってこない。

みな他所で他の餌を食べて、その近くの水場(川や池、木のうろに溜まった水など)で水を飲んでいることが多い。

でも、木の実の有無にかかわらずやってくる常連さんももちろんいる。

▲シジュウカラ

▲メジロ

▲エナガ

▲ウグイス(冬の常連)

▲アトリ(冬の常連)

冬の鳥たちの一番の目当ては、とにかく食べ物を見つけて生き抜くことなので、餌場中心の活動になるのだろう。

春になれば、また繁殖場所や子育て場所をめぐって活動するので、水場に現れる鳥たちの様子も変わってくるかもしれない。

しかし、この冬は、鳥の種類も個体数も少ないように思う。


水場の鳥たち①

2022年02月18日 | 野鳥

地元の公園のバードサンクチュアリ内には水場がある。

トラツグミが飛来して頻繁に水場に現れたころ(11月~1月半ば)は、実は他の鳥も入れ替わり立ち代わり現れていた。

しかし、現在は閑古鳥状態。水場を観察する窓にもほとんど人がいない。

初冬、この水場はなぜ繁盛するのか。

水場を訪れた冬鳥たち

シロハラ

水場の周りに複数個体居ついていて、入れ代わり立ち代わり現れた。自分は水を飲まなくても、水場に来た他の鳥をよく追い払う。しかし、現在は他所に移ってしまったようだ。

▲シロハラは一時7羽ぐらいいたらしいが、今はほとんど来ない。

アカハラ

▲アカハラは、通過個体で、居つかない。

シメ

▲シメは今でも時々水場に現れる数少ない冬鳥だ。

ツグミ

ツグミも複数個体水場の周りに居ついていた。水を飲み、水浴びするだけでなく、落ちている木の実(エノキ)を採餌する様子も見られた。

▲11月上旬に水場に現れたツグミ

▲水を飲んだり浴びたりするばかりではなく、落ちているエノキの実を採餌している。

イカル

私が水場でイカルを見たのは1回のみ。通過の途中で立ち寄ったようだ。

ルリビタキ

ルリビタキも、渡ってきたころは、ときどき水場に現れたが、今はめったに来ない。

▲青いオスと青くないメスタイプのルリビタキ(メスか若オスか)

クロジ

クロジが水場に現れるのは極めて稀なことだ。昨年もこの時期に見られたが、それは誰かが水場に餌を撒いたからだった。今年も撮った写真をよく見ると、岩場の周りに餌が撒かれていた。(以下の写真には写っていないが。)

水場に現れた冬鳥たちを観察してみると、ただ、渡りの途中で立ち寄った場合と、水場の周りに餌(木の実など)があるので居つき、ついでに傍の水場を利用している場合があるように思う。それらの種は、餌がなくなると、特にこの水場を利用するメリットもなくなり、来なくなってしまったのではないか。

そのことは、留鳥たちの行動を見ても当てはまりそうだ。

つづく