半年以上ブログを更新しないまま、年末を迎えることになってしまった。
とりあえず、今年特記すべきできごと、オオバンの繁殖記録だけは、載せておこう。
初めて見るオオバンの雛の特異な風貌。羽毛恐竜もさもありなんと思わせる。
この雛が、どのようにして成鳥になっていくのか、観察していくことにする。
▲地元で初めて生まれたオオバンの雛 かなりユニーク。
地元の池では、オオバンは毎年冬鳥として飛来し、結局春にはみな移動してしまったのだが、
今年は1ペアが移動せずに居残っていて、観察者たちの期待が高まった。
オオバンは、同じクイナ科のバンと同じように、ヨシなどの水草の茂みの中に巣材を積み上げて巣をつくる。一度巣らしきものを作ったが、それは放棄され、諦めていたころ、熱心な観察者の方から、また抱卵し始めたと聞き、探しに行った。
野鳥は子育てするときが一番ストレスを感じやすいときであり、観察するには十分注意しなければならない。誰もいないときに、心当たりの茂みの中を丹念に探して、やっと抱卵中のオオバンを見つけ、ワンカット撮って、あとは雛が孵るまで近寄らないようにした。
▲浮島の茂みの中の巣
やがて観察中の方から、雛が孵ったと聞き、様子を見に行くと、噂を聞きつけたカメラマンたちがすでに10人ぐらい集まっていて、踏み台を持参したり、柵から身を乗り出したりして、撮影しようとしていた。中には、「あの木の枝が邪魔だから、伐ってくれないかな。」などという人もいる。この時も巣の中の雛を確認だけして、退散した。
▲孵化したオオバンの雛たち
その後は遠くの対岸から、観察することにした。
▲対岸から見た巣。赤い頭の雛がいるのはわかる。
▲もう片方の親鳥が雛の餌を採ってきて与えるのは、カイツブリと同じだ。
▲雛たちはすぐに巣から出て泳ぎ始める。
ほどなくして、ペアは雛たちを連れて、池を周遊始める。対岸のコガマが生えているところで見られることも多くなった。
▲コガマの茂みから出てくることもあり、この中で休憩していたのかもしれない。
観察している方によると、卵は7個あって、6羽が孵り、すぐに5羽に減ったそうだ。私が池を周遊する雛たちを観察しているうちに、雛は5羽から、4羽、3羽と減っていき、最後まで見られたのは2羽だけだった。
つづく
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