鳥見雑記帳

庭や近所の公園で観察した野鳥についての雑記帳

小鳥たちの巣立ち

2021年08月08日 | 野鳥

初夏の楽しみは、小鳥たちの巣立ち雛が見られること。

今年は見守っていた猛禽類や大型のキツツキの繁殖は失敗に終わった。

エナガの巣は何か所か把握していたが、気づかないうちに巣立ってしまったのか、それとも失敗したのか確かめられないものもあった。巣立ちを見ることができたのは1例のみ。

▲順調に巣だった兄弟たちの最後の3羽が地面に落ちてしまった。

▲でも、親の誘導でどの子も無事に親元に集合できたようだ。

▲5羽のエナガ団子

▲ちょうだい、ちょうだいと口を開ける雛たち

夕方見た人の話では、16羽の雛が集まっていたという。

近所の雛と合流したのかもしれない。

エナガは巣立ちのころが一番危険だ。カラスに狙われることが多い。

このペアが営巣した場所は、猛禽が営巣していた場所に近かったので、カラスに襲われる被害をまぬかれたのだろうか。

▲作成中のエナガの巣。この後樹の葉が茂ってきて、巣はとてもうまく隠れた。

シジュウカラやヤマガラの巣も何か所か見守っているところがあったが、ある日そろそろかなと見ると、巣穴から大きなアオダイショウの釜首が出てきた。やはりアオダイショウも小鳥たちにとっては恐ろしい天敵だ。(そのペアは、別の場所でせっせと巣作りを始めたが。)

シジュウカラの巣立ち雛は見られなかったが、若鳥たちはそこかしこに飛び回っていたので、どこかの巣では無事に巣だったのだろう。

▲まだあどけないシジュウカラの若鳥

▲水場に来た若鳥

▲水浴びも羽繕いもできたね。

▲兄弟や仲間とともに飛び回って餌取りができるようになった若鳥

あと、最近はヤマガラも営巣するようになっている。見守っていた巣から巣だったのかどうかはわからないが、その近くて、巣立ち雛も見た。

▲ヤマガラの巣立ち雛

▲餌を運んできた親鳥

大人になるまでにはまだまだ試練がたくさん待ち構えていると思われるが、いつまでも巣立ち雛が見られる公園であってほしい。

 

 

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カワウの繁殖、ちょこっとアオサギ

2021年08月06日 | 野鳥

昨年、地元で初めてカワウが繁殖した。(私が観察を始めて以来)

今年はどうだったか。

▲昨年の11月中旬、カワウが巣を作り交尾行動が見られた。

野鳥は、時々季節外れの営巣行動をすることがあり、戸惑う。(カイツブリもそうだ)

この後、巣は放棄され、実際の繁殖には至らなかった。

そして、今年の4月入り、いよいよ本当の繁殖が始まった。

▲4月2日のカワウ。少なくとも巣が2つあった。

▲4月19日。抱卵しているようだ。巣は4つになった。

ちょっとした事件が起こる。

カワウが営巣している樹の剪定が始まった。

抱卵していたカワウたちは、もちろん、みな驚いて巣を離れる。

業者の人に尋ねてみたが、カワウの巣のことや剪定の理由はわからなかった。

次の日。様子を見に行くと、カワウたちは、なんとか巣に戻っていた。

▲剪定後の様子。巣は4つあるはずだが、写真ではよくわからない。

この様子からわかったことは、人が通る頭上にある枝を伐ったらしいということだ。

つまり、この位置にカワウが営巣したり、とまったりしないようにしたのだろう。

この時期に、こういう作業をすることは、カワウにとって、樹木にとって、通行人にとって、どれだけ意味があるかわからないが、結局は、頭上にテントも張らなくてはならなかった。

5月上旬、通りかかると雛の声が聞こえた。

 

雛の姿は見えないが、親が餌を吐き戻して雛にやっている動きがわかる。

雛の成長は早い。

▲5月中旬、雛の頭がかろうじて見える。

▲別の巣の2羽の頭

 

▲5月下旬。こんなに大きくなっている。

▲6月中旬。もう親と同じぐらいの大きさだ。

カワウの巣がある場所は、公園内でも人が多く集まる場所なので、あまり足繫くは通わなかったが、人づてに聞いたところでは、4つの巣のなかで、4羽の雛が落下死してしまったらしい。

巣の中で死んでしまって、親が落としたものと、雛が落ちて死んだらしいものとがあったとか。

2年目のカワウの繁殖は、課題も見えてきた。来年はどうしたらいいのか、考えていく必要があるだろう。

 

一方、一昨々年初めて繁殖したが、去年は失敗したアオサギ。

今年も2月には、営巣を始めていた。

▲一昨年と同じ樹に作り始められたアオサギの巣

しかし、その後アオサギの営巣木とあたり一帯の木々がすべて強剪定(枝のほとんどを伐り落とす)され、今年もアオサギは園内では営巣しなかったようだ。

それでも、アオサギの姿は毎日のように園内で見られる。

▲スッポンを捕食するアオサギ

▲池で泳ぐアオサギ

来年はまた繁殖に挑戦してほしい。

 

 

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