鳥見雑記帳

庭や近所の公園で観察した野鳥についての雑記帳

マヒワは何を食べていたか。

2011年04月28日 | 野鳥
例年マイ・フィールドでは、マヒワは春に渡る前、立ち寄る程度にしか見られなかった。
それが今季は1月から4月半ばごろまでずっと居ついて毎日のように観察することができた。
(今年は関東のどのフィールドでもマヒワが多かったようだ。)



こんなチャンスはいつもあるとは限らない。
そこで、極力マヒワの様子を観察することにした。

私が初めてマヒワを見たのは2004年3月31日。やはりマイ・フィールドにて。
その時はモミジの木に数羽ついていた。
当時のカメラでは証拠写真にもならない画像しか撮れなかったが、モミジの花芽を食べているように見える。



次に観察したのは、マヒワがよく来ることで有名な水元公園。
そちらでよく観察されている方によれば、アキニレかハンノキの種を好むので、
その木で待っていれば見られるとのこと。
待っていると確かにしばらくして群れで飛来し、盛んにハンノキの種を食べていた。



2009年4月には、クヌギの花穂に群がるマヒワを観察した。
とても高く遠いので、実際に花を食べているのか、それとも花につく虫を食べているのか確かめることはできない。

そして、今季。
先ず、ちょっと遠い公園でサルスベリの種を食べている場面に遭遇。
その場面は前のブログに書いた。
また、その近くのアキニレの種も食べていると聞いた。



そうこうするうちにマイ・フィールドにも50羽ほどが現れ、時々水場に水を飲みに来る。
いったいどこで何を食べているのか知りたくて、公園のあちこちを探すがなかなか見つからない。
やっとアキニレに少しいるのがわかる。
また、びっくりしたことに、サワラの種も食べていた。
しかし、何と言っても一番の人気はカツラの種だった。
一冬、公園中のカツラの木を巡り、次々とその種を食べていたのだ。

カツラの種を食べつくしたころ、マヒワは地面に降りて落ちた種を食べたり、
ケヤキの新芽、イヌシデの花芽なども食べ始めた。





他の公園の方の観察によると、苔の胞子、虫こぶの中の幼虫なども食べていたそうだ。

つまり、マヒワは、その時季ごとに利用できるほとんどあらゆるものを食べているのだと言ってよいだろう。
このことは、マヒワに限らず、ほとんどの鳥たちについても当てはまるようだ。

さすがに最近はマヒワを見たという報告はない。
無事に旅立っていったのだろう。
来季もそのきれいでかわいい姿をぜひ見せてほしいものだ。


コメント (2)
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ジョー君は、いつ帰る?

2011年04月05日 | ジョウビタキ
ジョウビタキも、飛来当初は縄張りが固定していないせいか、あちこちで目にしたのだが、
真冬はあまり現れなかった。
ときどき人家の庭から飛び出して来たり、飛び込んで行ったりする姿をちらっと見る程度。
それが、いよいよ帰る頃かという時期になって、毎日のように同じ場所に姿を現すようになった。
それも、こっちがはらはらするぐらい人の近くに来る。
大型ツグミのツグミやシロハラも同じような行動をとるので、旅立ち前の習性なのかもしれない。
ひたすらごちそうを食べて、体力つけて旅立つために。











無事に海を越えて、子育てがんばってね。



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ルリ君、SEE YOU AGAIN

2011年04月03日 | ルリビタキ
東京の公園で見られる冬の鳥の定番といえば、ツグミ類。
その中でも渡り鳥のジョウビタキと漂鳥のルリビタキは、きれいでかわいく人気者。

この冬は、飛来当時はあちこちで見られたが、冬の真っ盛りのころは、どこへ行ったか姿があまり見られなくなった。
そして、そろそろお帰りの時期かなという頃、急に身近にに現れるようになって、また人々を楽しませてくれた。

近所のルリ君。








このルリ君は、2月から3月下旬までほぼ同じ場所で見られ、地面に降りては蜘蛛や昆虫を捕まえて食べていた。
下旬以降、姿が見られなくなったので、無事に山へ旅立って行ったと思いたい。
また来冬も来てね。See you again!


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