鳥見雑記帳

庭や近所の公園で観察した野鳥についての雑記帳

冬の鳥2020 補遺

2020年04月30日 | 野鳥

この冬の珍客 メジロガモのハイブリッド

地元の若きバードウォッチャー(中学生)が見つけた雑種。

かわったカモがいるということで、写真に撮ったものを野鳥の専門家に送って、鑑定してもらったところ、メジロガモとホシハジロの雑種だろうということになった。

あとで見直すと私も写真に撮ってしたことがわかったが、違和感を追求するできず見逃していた。

この雑種は、近隣の公園でも目撃されていたそうで、あちこち行き来していたのかもしれない。

とてもよく潜る。

カイツブリがメジロガモ雑種のあとをつけて潜るのが面白かった。

▲3月中旬のメジロガモ雑種。飛来したてよりはきれいになった感じ。

すぐいなくなるかと思ったら、結局一冬居ついて、後半はホシハジロのそばによくいるようになり、ホシハジロたちとともに去っていったようだ。自分はホシハジロだと思っていたのだろうか。

ミソサザイ

ミソサザイは、毎年地元の公園のどこかに来て越冬していると思われるが、今年も何度が目撃された。

特に3月中旬、よく姿を現すようになり、囀りも聞かれた。

でも、見られた場所は川のゴミたまりのような場所だった。

ミソサザイは、山の渓流の苔むした岩の上で囀る姿が合っている。でも、今年はその姿を見るのも無理かもしれない。

 

アオジ

今年もひっそりと群れで越冬していた。

キセキレイ

地元の公園には数個体見られた。今頃山に帰ってまっ黄色になり、子育てに励んでいるのだろう。

キクイタダキも、樹の高いところをホバっているのが何度か見られたが、写真を撮るような距離ではなかった。

これも、富士山辺りで毎年見ているのだが、今年は無理かな。

 

 


低調だった冬鳥たち

2020年04月19日 | ツグミ

この冬、地元の冬鳥(陸編)は、ちょっと低調だった。

その冬鳥たちとも、そろそろお別れ。

まず、ツグミ

▲例年のように飛来したては樹上どまり

▲木の実を食べつくすと、地上に降りて採餌

▲珍しく複数個体が水場に来た。複数でシロハラを追い払う場面もあった。

そんな様子を観察していた時、一つうれしい発見があった。

▲背中の羽の先に白い斑があるツグミがいた!(2020年3月13日)

実は1年前に、同じ場所でこのツグミを撮っている。

▲2018年1月31日のツグミ

無事にまた渡ってきていたのだ。

今までの観察結果から、渡りの冬鳥はピンポイントで同じ場所に来るらしいとわかってはいたが、やはりうれしい。

シロハラ

 

▲この冬は紅葉が遅かったので、12月中旬にこんな写真が撮れた。

▲シロハラも木の実がなくなると、地面に降りて採餌するようになる。

▲年も明けると、人が来てもあまり逃げない個体が増える。この太白腹は特にそうだった。

▲眉斑の白さが目立つ個体もいた。

シメ

アトリ

たいてい群れでやってくるアトリは、今年1羽しか見つけられなかった。カワラヒワやアオジと行動を共にして一冬滞在していた。

群れからはぐれたのだろうか。

という具合で、地元で(私が目にした)冬鳥は種類も数もとても少なかった。


ベニヒワ遠征

2020年04月12日 | 野鳥

今年の冬唯一電車に乗って出かけた鳥見は、ベニヒワ

ベニヒワは、渡り鳥(冬鳥)で、冬に北海道や東北地方で越冬しているが見られる。

冬に北海道へ鳥見に行ったことはないので、今まで見たことがなかった。

昨年アラスカに行ったとき、繁殖地のベニヒワが見られるかもしれないとちょっと期待していたが、はるか遠くの豆粒ぐらいの大きさのものを目にしただけだった。

アラスカの夏羽のベニヒワ(らしき影)

最近は珍鳥情報を知っても、大勢が集まるところへは行きたいくないと思っていたが、久しぶりに出かけてみた。(百人ぐらいは集まっていたかな。)

たった1羽が2時間に一度ぐらい出てきて、ハンノキのタネを食べるという。

ほんとうに2時間以上待って、やっと現れた。

遠いし、黒山の人だかりの後ろから撮るわけだから、満足な写真は撮れなかったが、なんとか見られてよかった。

まだ、新型コロナウィルスの流行がそれほど深刻にとらえられていなかった2月上旬のことだった。