新米ペアレントの営業日誌・営業中

2005年3月1日に秋田県大仙市にオープンした大曲ユースホステルのペアレント(経営者)が日々の出来事を送ります。

蔵王温泉という所

2018-09-19 23:58:44 | 温泉(山形)

(蔵王・上湯共同浴場)

連休明けはもっぱら蔵王温泉の資料作りとなり、ついでに蔵王温泉自体についてもいろいろ勉強してみました。知っている人は今更という話ですが、蔵王温泉という名前は、蔵王山という山が昔からあり、そのためと思っていましたが、蔵王山という山はなく、連峰の総称で、その名前も、奈良から蔵王大権現を分祀し、修験の山として蔵王山と通称呼ばれたことが始まりということを始めて知りました。

蔵王温泉も昭和26年までは(最上)高湯温泉と呼ばれていたり、蔵王の麓の下(北)山方(→山形)、上(南)山方(→上ノ山)という地名の由来など、知れば面白い話がたくさんありました。その高湯温泉には江戸時代に湯仲間17人衆と呼ばれる組合的なものがあり、昭和15年頃までは宿屋17軒、商家等32軒以外は絶対に増やさず、二、三男でも高湯に一家を構えることがひゅるされないという固い不文律があったということ。

(蔵王高湯通り)

17人衆には、現在のおおみや旅館や高見屋、吉田屋なとが含まれており、東日本大震災、さらには蔵王の火山噴火情報などで観光客が減少し、その老舗ですら、移転や倒産の憂き目にあっているとのこと。また老舗は高湯通りにあったものの、バブル以降、施設の大型化や他施設の買収、駐車場の確保や火災などで蔵王温泉でも別な場所に移転するところが多く、高湯通りがシャッター商店街になり、小さな地域でもドーナツ現象がみられることなど、現在の日本の多くの都市が抱える問題が、この小さな蔵王温泉でも同様にみられるというのは驚きでした。そんなことを調べていたら、また蔵王温泉に行ってみたくなりました。

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