東京のコロナ感染が収まらず、GOTOキャンペーンから東京が除外されるという珍事が発生。解説者や有識者と呼ばれる人が、本来の経済効果が望めないとの話をしていますが、当YHで見れば、おおよそ関東圏からのお客様が半数を占めますので、GOTO対応していたら効果は半減となる所なのでしょう。
さて、コロナ禍の観光では、まずは近場からと星野リゾート社長のお話は一理あると思っています。いわゆるマイクロツーリズム。その話の中で、面白かったのが、山の上の高級旅館で刺身やカニなどを提供する理由。かつては湯治を含めてマイクロツーリズムが基本だったので、近くの温泉に泊まりに行くのは贅沢旅行。そのため、食事も贅沢感がある刺身盛やカニ、鍋などが提供されていたと。それがより遠くにとなる中で、郷土料理のニーズが高まったと。
地元の人間が利用するなら、郷土料理はいつも食べている料理。当YHでは、地元の方の利用はほとんどなく、そのため年中きりたんぽを提供していますが、たまに秋田の方が来た時には、きりたんぽを提供するのを躊躇します。
今まで郷土料理や地産地消などと云って、食事を売りにしていたところが、果たしてすぐにマイクロツーリズムで地元対応のためにと、食事を変えることは容易ではないようです。それでもコロナ禍での観光に対応するためにはそれも必要なことなのでしょう。
のち