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24時間、断らないクリニック 小規模でも地域の安心に

2017年01月04日 22時19分49秒 | 地域
24時間、断らないクリニック 小規模でも地域の安心に
稲垣大志郎
2017年1月3日06時00分

足を骨折した男性の手術をする松岡良典医師(左)=鹿児島県南九州市

 昨年12月上旬、午後8時過ぎ。暗闇の中、赤色灯をつけた1台の救急車が、真っ白な建物の敷地に滑り込んだ。松岡救急クリニック(鹿児島県南九州市)だ。
 隣の南さつま市に住む1歳の男の子が、腕などに急須のお茶がかかり、やけどをしたという。待ち構えていたスタッフらは、激しく泣き叫ぶ男の子をなだめながら、薬を塗り包帯を巻いた。
 「ここがなかったら大変でした」と母親(30)。小児救急の電話相談にかけたがつながらず、あいている病院を探してもらうため119番にかけたという。
 国道沿いに立つこのクリニックは、2013年、松岡良典さん(37)が開いた。医師4人、入院ベッド4床の診療所ながら、2階建て、総床面積約700平方メートルの建物に最新の医療機器CT、MRIがそろう。診察時間は平日と土曜の午前、午後の各3時間半、日曜祝日は休診だが、「急患は24時間365日いつでも受診可能」とうたう。
 薩摩半島にある南九州市は、「薩摩の小京都」と呼ばれる知覧の武家屋敷群など観光地もある。一方で、人口は減り続けて約3万7千人、高齢化率も4割に迫る過疎地域だ。医師は県庁所在地の鹿児島市周辺に集中し、南九州市のある「南薩(なんさつ)医療圏」の医師数(人口10万人あたり)は全国や県の平均を下回る。
 松岡さんは医学部を卒業後、福岡や広島、首都圏などの病院に約10年勤め、救急や麻酔などの専門医資格を取得。ところが、勤務先の大学病院で「講師」などの肩書がつくようになると、臨床現場から離れる時間が増えた。せっかく積んだキャリアが無駄になると感じ、開業の道を探り始めた。
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人のために行動できるか 「ブラック・ジャック 土砂降り」 「手塚塾」鎌田実さん編

2017年01月04日 03時17分23秒 | 
人のために行動できるか 「ブラック・ジャック 土砂降り」 「手塚塾」鎌田実さん編
2016年12月26日 (月)配信共同通信社

 手塚治虫(てづかおさむ)さんのマンガ「ブラック・ジャック」のなかで、特に名作の一つが「土砂降(どしゃぶ)り」です。主人公の医者ブラック・ジャックと女性(じょせい)の医者との心の交流を通じて、本当にりっぱなのはどんな人か、説いています。
 ブラック・ジャックがある島の医者をたずねますが、土砂くずれでなくなっていました。代わりに妹で医者の清水(しみず)きよみと会い、人の命を一生懸命(いっしょうけんめい)にすくっている彼女(かのじょ)に感動します。ブラック・ジャックの医者としての高い能力(のうりょく)を知り、心をゆらすきよみに、「あなたのほうがずっとすばらしい」「問題は特技(とくぎ)とかやりかたなんかじゃなくて...どうやりとおせるか」とはげまします。
 島の人にきらわれるかもしれないのに、きよみが、土砂くずれが再発(さいはつ)しないように工事をすべきだと強く注意したのも、人命が失われるのを心配したからです。本当にりっぱなのは、きよみのように人のためになろうとし、無私(むし)の心で行動する人ではないか、と手塚さんは言っているのです。
 そして「あなたは、苦しんでいる人のために行動できますか」と読者に問いかけています。
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