介護事業の倒産1・4倍増 昨年、最多を更新
2017年1月12日 (木)配信共同通信社
昨年1年間の介護サービス事業者の倒産件数(負債額1千万円以上)が前年比1・4倍の108件に増え、2年連続で過去最多を更新したことが11日、信用調査会社の東京商工リサーチのまとめで分かった。
介護分野への相次ぐ参入による競争激化のほか、事業者に支払われる介護報酬が2015年に引き下げられたことや、慢性的な人手不足が主な要因とみられる。全産業の倒産件数はバブル期以来の低水準で推移しており、介護事業の厳しさが目立っている。
同社によると、介護事業者の倒産件数は12年から増加傾向にある。15年には76件と、介護保険制度が始まった00年以来、過去最多を記録していた。同社は業界内の淘汰(とうた)が強まっているとみている。
負債総額も94億600万円と、15年に比べ47%増。企業規模では従業員5人未満が全体の73%を占め、小規模で新規の事業者が多かった。業種別では訪問介護が48件で最も多かったが、有料老人ホームも11件と15年(5件)から大幅に増えた。
都道府県別の内訳を見ると、大阪が12件で最多。東京11件、福岡10件と続いた。
2017年1月12日 (木)配信共同通信社
昨年1年間の介護サービス事業者の倒産件数(負債額1千万円以上)が前年比1・4倍の108件に増え、2年連続で過去最多を更新したことが11日、信用調査会社の東京商工リサーチのまとめで分かった。
介護分野への相次ぐ参入による競争激化のほか、事業者に支払われる介護報酬が2015年に引き下げられたことや、慢性的な人手不足が主な要因とみられる。全産業の倒産件数はバブル期以来の低水準で推移しており、介護事業の厳しさが目立っている。
同社によると、介護事業者の倒産件数は12年から増加傾向にある。15年には76件と、介護保険制度が始まった00年以来、過去最多を記録していた。同社は業界内の淘汰(とうた)が強まっているとみている。
負債総額も94億600万円と、15年に比べ47%増。企業規模では従業員5人未満が全体の73%を占め、小規模で新規の事業者が多かった。業種別では訪問介護が48件で最も多かったが、有料老人ホームも11件と15年(5件)から大幅に増えた。
都道府県別の内訳を見ると、大阪が12件で最多。東京11件、福岡10件と続いた。