日々

穏やかな日々を

ステーキハウス症候群

2018年01月17日 22時23分18秒 | 医療情報
第41回 ステーキハウス症候群
レジデントノート2018年2月号掲載
大学の教授という立場では,あまり自分の失敗談は話さない方がいいのかもしれませんが,私は学生さんや研修医に自分の恥ずかしい経験を話すことは最も大切と考えています.
ある日,私が当直に行っている市中の二次救急病院に,突然の胸痛を訴える50歳代の患者さんが運ばれてきました.食後に急に胸の痛みを訴え,苦しがっておられるとの触れ込みを循環器科に一報して救急車を収容しました.患者さんは発語もしっかりしておられ,呼吸,循環も異常はなく,バイタルサインも安定していました.しかし,冷や汗をかいて少し不穏もあったので,急いで心電図と胸部X線検査,血液検査を行いましたが,トロポニンや白血球の増加もありません.

どうしたものかと胸のCTを撮ってみますと,食道内腔に大きな腫瘍のような影が写り,改めて病歴聴取をしたところ,夕食は大好物のステーキで,かなり急いで食べたとのことでした.水を飲んでもらっても改善せず,内視鏡で,えいやっと胃に押し込んだら,嘘のようにすっきりと症状が消えて歩いてお帰りになりました.
これには,steakhouse syndromeという立派な名前がついていて,急いで食事をした後,食道に食べものがひっかかった状態のことを言います.米国での俗称で,ステーキをほとんど噛まずに飲み込んで詰まってしまうことからこの名前がついており,胸骨の後ろに疼痛を訴えることがあるため,急性冠症候群と紛らわしいことがあります1,2).実は,胸痛を訴えて救急外来を受診する患者の半分近くは胸壁由来であるとする論文もあります3).救急医は最悪のことを念頭において診療にあたるべきですが,この方の場合は,食事中に急に苦しくなったことにもっと注目すべきでした.私は,鑑別診断をできる限りあげてそれを潰していくという診察方法は救急医向きではなく,病歴聴取や診察をしっかりして,先入観にとらわれるべきではないことをいつも教えていますが,最初から心疾患を疑っていたために余計な検査をしてしまいました.今回のお話は,テレビ番組のしくじり先生ほどではありませんが,少し反省しないといけないと思った経験でした.
著者
中尾篤典(岡山大学医学部 救急医学)
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たばこで医療費1・5兆円 がん、脳卒中、心筋梗塞で 厚労省研究班

2018年01月17日 16時07分48秒 | タバコ
たばこで医療費1・5兆円 がん、脳卒中、心筋梗塞で 厚労省研究班
2018年1月15日 (月)配信共同通信社

 たばこが原因で2014年度に100万人以上が、がんや脳卒中、心筋梗塞などの病気になり、受動喫煙を合わせて1兆4900億円の医療費が必要になったとの推計を、厚生労働省研究班が15日までにまとめた。国民医療費の3・7%を占めるという。
 05年度の推計と比べると、喫煙率の減少に伴い1千億円余り減少した。ただ受動喫煙に関しては、因果関係が判明した心筋梗塞や脳卒中の患者を新たに対象に加えた結果、医療費が倍以上の3千億円超に膨らんだ。
 研究班の五十嵐中(いがらし・あたる)・東京大特任准教授は「脳卒中などの循環器系の病気は、たばこの対策を取れば比較的早い効果が期待できる。受動喫煙の防止策を早く進めるべきだ」としている。
 研究班は、たばことの因果関係が「十分にある」ことが分かっている、がん、脳卒中、心筋梗塞などの病気に着目。これらの病気の治療に使われた40歳以上の人の医療費や、たばこによる病気のなりやすさに関するデータを基に試算した。
 その結果、喫煙で1兆1700億円、受動喫煙で3200億円の医療費が発生したとみられることが判明。患者数は喫煙が79万人、受動喫煙が24万人だった。
 喫煙者では、がんの医療費が多く、7千億円を超えた。心筋梗塞をはじめとする虚血性心疾患や脳卒中などの脳血管疾患の医療費も、それぞれ2千億円だった。
 受動喫煙では、がんによる医療費が300億円。虚血性心疾患は1千億円、脳血管疾患は1900億円と推計した。
 経済的な損失額も試算。病気による入院で仕事ができなくなったことによる損失は喫煙と受動喫煙を合わせて2500億円、勤務中に喫煙するために席を離れることによる損失は5500億円と見積もった。
 ※たばこと健康リスク
 喫煙者が吸うたばこの煙には約70種類の発がん性物質があるとされ、受動喫煙で周囲の人が吸い込む副流煙にも発がん性物質やニコチンなどの有害物質が数多く含まれている。厚生労働省のたばこ白書によると、喫煙者がなりやすい病気には、肺がんや胃がんなど多くのがんや、運動時の呼吸困難を引き起こす慢性閉塞(へいそく)性肺疾患、脳卒中があり、妊娠中では低出生体重児の原因になる。受動喫煙では脳卒中や肺がん、心筋梗塞になりやすくなるほか、乳幼児突然死症候群の危険が高くなる。
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インフルエンザ流行拡大 全国で週124万人 西日本で多く マスクや手洗いで予防を

2018年01月17日 16時00分30秒 | 医療情報
インフルエンザ流行拡大 全国で週124万人 西日本で多く マスクや手洗いで予防を
2018年1月16日 (火)配信共同通信社

 インフルエンザの流行が拡大している。国立感染症研究所の集計によると、全国約5千の定点医療機関から報告された患者数を基に推計した1~7日の1週間の患者数は約124万人。前の週の約101万人に比べて20万人余り増えた。特に西日本で多い。厚生労働省は、今月下旬から2月にかけてピークを迎えるとみており、注意を呼び掛けている。
 インフルエンザは主に、せきやくしゃみのしぶきに含まれるウイルスを吸い込んで起こる。高齢者は重症化しやすく、子どもではまれに急性脳症を起こすこともある。予防には手洗いやアルコール消毒が有効だ。室内の湿度を保ち、栄養や休息を取ることも対策になる。ワクチンの接種も予防に役立つ。
 人混みへの外出を避けることが望ましいが、マスクの着用でウイルスを吸い込む可能性を低くできる。マスクは感染者がウイルスをまき散らすことも防ぐ。厚労省は「せきが出るときはマスクやハンカチで口を押さえることが重要だ」と「せきエチケット」を求めている。
 集計によると、都道府県別の1医療機関当たりの患者数は、宮崎県が34・17人で最も多く、沖縄県(31・76人)、大分県(28・93人)、福岡県(28・14人)、長崎県(26・04人)と続いた。全国の平均は16・31人だった。
 直近5週間で検出されたウイルスの種類は、2009年に新型インフルエンザとして流行したA型が最も多かった。
 今季はワクチンの製造開始が遅れ、医師らの団体はワクチン不足への対応を国に求めた。厚労省は、13歳以上の接種回数を1回にすることなどを徹底し、最終的な必要量は確保できるとしている。
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タンニン酸の肌保護作用を可視化 世界初、蛍光塗料を活用

2018年01月17日 15時56分39秒 | 医療情報
タンニン酸の肌保護作用を可視化 世界初、蛍光塗料を活用
2018年1月16日 (火)配信北國新聞

 池田模範堂(上市町)と富山県薬事研究所は15日、ポリフェノールの一種である「タンニン酸」が肌を保護する働きを、可視化することに初めて成功したと発表した。蛍光色素を使って画像を撮影したところ、外部の刺激に対して、タンニン酸が肌トラブルをどのように防いでいるかが一目で確認できた。同社は、塗り薬の開発など幅広い領域で研究成果を応用できると期待している。
 池田模範堂は肌の保護効果を持つタンニン酸の成分に注目し、2012年から研究に着手した。3次元構造を持つ人工皮膚で実験したところ、タンニン酸が肌の表面部分で外部からの刺激を受け止めていることを突き止めた。
 さらに、県薬事研究所の協力を得て、タンニン酸の保護効果を目に見えるようにすることに取り組んだ。タンニン酸をマウスの肌に塗って蛍光色素の侵入をレーザー顕微鏡で調べ、画像を撮影したところ、塗らなかった肌に比べ、侵入が著しく抑制されている様子が確認できた。
 実験の過程で、肌のバリアーとなる「角質」にダメージがあった場合、汗や化学物質による肌トラブルが発生しやすいことも分かった。
 池田模範堂によると、タンニン酸がどのように肌に浸透しているかを詳しく研究した例は少なく、タンニン酸の効果を可視化した画像を撮影したのは世界初という。同社薬理グループの中村知矢主任研究員は「画像で肌のバリアー効果が分かったことにより、クリームや軟膏剤など幅広い分野への応用の可能性が広がる」と話している。
 研究成果は9日、欧州の国際的医学学会誌「エクスペリメンタル ダーマトロジー」の電子版に掲載された。
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認知症へ早期対応を 講演やシンポ 予防策など安来市民学ぶ

2018年01月17日 15時35分26秒 | 介護福祉高齢者
認知症へ早期対応を 講演やシンポ 予防策など安来市民学ぶ
2018年1月16日 (火)配信山陰中央新報

 「福祉と医療を考える市民の集い」が14日、安来市飯島町の市総合文化ホールであった。認知症をテーマにした講演やシンポジウムがあり、集まった市民ら約700人が認知症になっても安心して暮らせる地域づくりへ機運を高めた。
 「認知症への正しい理解と効果的な予防」と題し講演した、鳥取大医学部保健学科の浦上克哉教授は「認知症は老化現象ではなく脳の病気だ。早く発見し、早く対応することが重要になる」と指摘。重要事項を記したメモを紛失したり、今まで使っていた道具が使えなくなったりするといった認知症による物忘れの特徴を説明し、疑われる場合は医師に早めに相談するよう呼び掛けた。
 認知症の前段階とされる軽度認知障害(MCI)で発見し、予防対策を打てば、認知症への移行を防げることも紹介。自分でできる予防対策として「運動だけでなく、頭を使いながら指先を動かす知的活動が重要だ」と述べ、短歌や俳句などの創造的な活動を推奨した。
 シンポジウムでは、安来市の近藤宏樹市長や市内の認知症サポート医らが患者や家族に対する支援策や、国を挙げて認知症予防を推進するフィンランドの取り組み事例を発表し、参加者はメモを取るなどして熱心に聞いた。集いは安来地域介護保険サービス事業者連絡会と安来認知症の人と家族・支援者の会が企画した。
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昨日の疲れは、張り薬を忘れていたから

2018年01月17日 10時41分30秒 | 私自身や健康
昨日は、フランドルテープを貼るのを忘れていたからと分かりました。(>_<)
今日は大丈夫です。
朝起きてからずっと働いています。(^_^)V
やっぱり、元気がいいですね!
でも、薬の力もすごいです。
やめてみて分かります。
だから、飲みたくないって言う人も(-_-)
でも、病気だから、仕方ない。
飲まないと悪くなるものね。
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疲れて

2018年01月17日 08時03分01秒 | 私自身や健康
昨日は全く体調不良で
ニュースの検索が出来なかったね!
疲れだね。
やっぱり、介護施設は、疲れるようです。
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