福井市50代男性初確認５人濃厚接触 新型コロナ、前日まで出社

福井市50代男性初確認５人濃厚接触　新型コロナ、前日まで出社
2020年3月19日 (木)配信福井新聞

　福井県は３月１８日深夜、福井市の５０代会社役員男性が新型コロナウイルスに感染していたと発表した。県内の感染者確認は初めて。県内の感染症指定医療機関に入院したが軽症という。男性は６～８日に東京に滞在していた。濃厚接触者は現時点で少なくとも５人。県は詳しい行動歴や感染経路、ほかに濃厚接触者がいないか調べている。
　１８日午後１１時から杉本達治知事が緊急の記者会見を開き、発表した。県民に対し「これまで通り手洗いの励行やせきエチケット、症状のある人は外出を自粛するなど、冷静に対応してほしい」と呼び掛けた。
　男性は１２日に３７度台の熱が出始め、１４日に県内の医療機関を受診。発熱が続き倦怠感があったため１８日に別の県内医療機関を受診したところ、肺炎像が見られた。その後、紹介されて受診した３カ所目の県内医療機関が福井市保健所へ連絡。さらに専門外来が設置されている県内医療機関で検体を採取し県衛生環境研究センター（福井市原目町）で遺伝子検査を実施、午後９時ごろに陽性と判明した。
　濃厚接触者は同居する妻と、一緒に食事をした社員４人。いずれも現時点で症状はないが、２週間の健康観察と外出自粛を要請した。
　男性は発症２週間前に海外への渡航歴はなかった。東京への往復は航空機を利用し車で帰宅した。発熱後、１２、１３、１６、１７日は出社していた。
　感染確認を受け、県は１９日から検体採取が可能な専門外来を新たに嶺北、嶺南に１カ所ずつ設置する。県健康福祉センターなどに設けている電話相談窓口で職員が対応する時間を午前８時半～午後９時に延長する。

病床確保は綱渡り 名古屋限界、市外に

病床確保は綱渡り　名古屋限界、市外に
2020年3月19日 (木)配信共同通信社

　介護施設が介在した新型コロナウイルスの感染者集団「クラスター」が発生した名古屋市で、病院が満床になってしまい、受け入れ先が逼迫（ひっぱく）している。１６日現在、愛知県内の感染者は１２３人で同市が９９人と突出。県にも入院先の調整を依頼しているが、市担当者は「毎日が綱渡り」とこぼす。万が一、感染が急増した場合、対応できるかは不透明だ。
　愛知県は最多の北海道に次いで感染者が多く、死者数は全国最多の１４人（１６日現在）。同市内では通所介護（デイサービス）関連と、スポーツジム関連の二つのクラスターがあり、感染者が集中している。
　市によると、ウイルスの飛散を防ぐ「陰圧室」を備えた指定病院などの約２０床は２月下旬、早くも満床に。県を通じ市外の入院先を調整してきたが、夜間で受け入れ先の態勢が整わず、軽症者の入院が翌日以降にずれ込むことが常態化した。
　県全体では計１９０床が確保されているが、１６日現在で１０５床が埋まっている。県担当者は「新たなクラスターが発生する可能性もあり気を抜けない」と危機感を隠さない。
　基礎疾患を抱えた高齢者も多く、受け入れを断られるケースも発生。市内の医療機関の関係者は「糖尿病患者であれば人工透析のための装置がなければ受け入れることができない。一人一人マッチングが必要」と話す。市の担当者は「空いていても条件が合わなければ入院できない。悩ましい」と漏らす。
　市は今月から市内約２０の病院で「重篤」や「軽症」など症状別の患者数や、受け入れ可否を情報共有するシステムを運用するが、クラスターが発生した緑区と南区の病院関係者は１６日、地域の負担軽減を求める要望書を市に出した。
　大村秀章知事は記者会見で「今後、感染が増えていった場合、病床はより重い人に重点的にシフトし、軽症や陽性で無症状の方は自宅で療養し、治していただく」との方針を表明。「各医療機関に相当負荷がかかっているのは事実」と認める一方で「声掛けで（病床を）積み上げることは十分可能。医療態勢はしっかり確保できており、状況に応じて迅速に対応していきたい」と強調した。

布マスク、正しく洗おう 花王紹介、衛生長持ち

布マスク、正しく洗おう　花王紹介、衛生長持ち
2020年3月19日 (木)配信共同通信社

　新型コロナウイルスの感染が続く中で重宝する布マスクの洗い方を、花王がインターネットの衛生科学情報特設サイトで紹介している。参考にして正しく洗えば、衛生的に繰り返し長く使うことができる。
　マスクを再利用するには、表面に付着している可能性があるウイルスを適切に除去することが重要だ。まずは適量の衣料用洗剤を溶かした水にマスクを１０分間浸し、水道水ですすいで水気を切る。続けて、１５ミリリットルの塩素系漂白剤を溶かした１リットルの水に１０分間浸す。水道水ですすいだ後、タオルで水分を吸い取り、形を整えて干す。
　特設サイトには、マスクの繊維を傷めないよう、もみ洗いを避けるといった注意事項や、ウイルスが含まれている恐れのある洗剤液やすすぎ水の取り扱いについても記されている。
　こうした洗い方に適した布マスク（綿素材のガーゼなど）とは違い、一般に市販されている不織布マスクは大半が使い捨てを前提にしている。マスクの業界団体によると、仮に洗って形が崩れなかった場合でも、ウイルスの拡散を防ぐマスク本来の機能は損なわれる。洗って再使用できるものも一部あるが、流通量は少なく価格も高い。

103歳のイラン人女性、新型ウイルス感染から回復 報道

103歳のイラン人女性、新型ウイルス感染から回復 報道
2020年3月19日 (木)配信AFPBB News

【AFP＝時事】イランで、新型コロナウイルスに感染していた103歳の女性が回復したと、国営メディアが17日、報じた。
　国営イラン通信（IRNA）の同日夜の報道によると、回復したとされる女性は中部セムナン（Semnan）の病院に1週間ほど入院していた。
　女性は「全快し、退院した」という医科大学の関係者の話を伝えている。
　新型ウイルスをめぐっては、高齢者のリスクが最も高いことを示す圧倒的なエビデンス（証拠）があるとされるが、IRNAによると、同国では南東部ケルマン（Kerman）でも91歳の男性が回復した例があるという。
　イランでは先月19日、新型ウイルス感染により初めて1人の死亡が発表されて以来、同国の31州すべてで感染が確認され、死者数は計1000人を超えている。

新型コロナとインフルの似ているところ、違うところ＝WHO報告

新型コロナとインフルの似ているところ、違うところ＝WHO報告
2020年3月15日（日）

世界保健機関（WHO）は、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）とインフルエンザの違いをまとめた報告書を発表した。
新型コロナとインフルの類似点
感染経路は接触感染：どちらもウイルスが付着した人や物に触れた手で自分の顔を触ることで、感染してしまう（新型コロナウイルスは、感染者の咳やくしゃみなどによる飛沫感染の可能性もある）。
症状に類似点が多い：新型コロナウイルスもインフルエンザも、さまざまな形で呼吸器系に影響を及ぼす。どちらも発熱、倦怠感、咳を引き起こす。深刻な呼吸器疾患は肺炎につながり、死に至ることもある。
新型コロナとインフルの相違点
新型コロナウイルスの感染速度はインフルエンザを下回る：恐らくこの点が最大の違いだ。インフルエンザの方が、潜伏期間（感染してから発症するまでの期間）と発症間隔（感染源の発症から2次感染者の発症までの時間）が短い。WHOによると、新型コロナウイルスの発症間隔は約5〜6日だが、インフルエンザの発症間隔は3日ほどだ。したがって、インフルエンザの方が感染拡大のスピードが速い。
ウイルス排出：ウイルス排出は、ウイルスが宿主に感染して繁殖し、周囲に放出しているときに発生する。したがって排出によって感染者が他人にウイルスを感染させてしまう。新型コロナウイルスの感染者の一部は、感染から2日以内で症状が出る前にウイルスを排出していた。とはいえWHOは、このような感染者は恐らく感染拡大の主因ではないと考えている（今週発表された査読前の論文では、新型コロナウイルス感染症の患者は無症状か軽度の症状を示す初期段階に、大量のウイルスを排出していることが示されている）。
インフルエンザウイルスは通常、症状が現れてから最初の2日間にウイルス排出が起こり、最大1週間排出が続く。しかし、ランセット（The Lancet）に発表された中国の患者に関する研究によると、新型コロナウイルス感染症の患者は約20日間（または死亡するまで）ウイルスを排出し続けていたことが分かった。検出されたウイルス排出最短期間は8日だが、37日目にウイルスを排出していた症例もあった。このことから、新型コロナウイルス感染症の患者が、インフルエンザ患者よりもはるかに長く感染力を維持すると考えられる。
2次感染：たちの悪いことに、新型コロナウイルスはさらに2つほどの2次感染を起こす。インフルエンザも一般的な肺炎などの2次細菌感染を引き起こすことがあるが、インフルエンザ患者が2つの2次感染にかかることは珍しい。WHOは状況が重要だと警告した（たとえば、感染者がもともと別の病気を患っていた可能性がある）。
新型コロナウイルスを広めているのは大人：インフルエンザでは子どもが感染の原因であることが多いが、新型コロナウイルスは大人の間で感染が広がっているようだ。したがって、最も深刻な影響を受けているのは、高齢者と基礎疾患がある人を中心とした大人だ。ワシントンポスト紙によると、子どもたちが新型コロナウイルス感染症の重症化を免れている理由について、専門家は困惑している。子どもは、新型コロナウイルス近縁のコロナウイルスを原因とする風邪にかかりやすく、新型コロナウイルスに対する免疫を持っている可能性があると推測する専門家もいる。また、子どもの免疫系は常に警戒態勢にあり、大人よりもすばやく新型コロナウイルスと戦うからとの見方もある。
新型コロナウイルスはインフルエンザよりもはるかに致命的：症例報告件数を死亡件数で割った新型コロナウイルスの致死率は、これまでのところ約3％〜4％だが、まだ報告されていない症例が多くあるため、実際はこの値を下回る可能性が高い。一方、インフルエンザの致死率は0.1％だ。
新型コロナウイルスには治療法やワクチンは存在しない：新型コロナウイルス感染症の治療法やワクチンの開発は進んでいるが、まだ存在しない。一方、インフルエンザ・ワクチンは存在する。インフルエンザ・ワクチンを接種すれば、今後数週間に医療機関にかかる多大な負担の軽減につながるかもしれない。

「がん治る」と高額品販売 大阪の会社、３年で３億円

「がん治る」と高額品販売　大阪の会社、３年で３億円
2020年3月19日 (木)配信共同通信社

　大阪府は１８日、高齢者に「がんや認知症が治る」などとうそをつき、５府県で少なくとも過去３年に計約３億円の高額品を販売したとして、大阪市北区の健康食品販売会社「エコ関西」に対し、景品表示法に基づき再発防止や消費者への周知徹底を求める措置命令を出した。特定商取引法に基づき１９日から３カ月間、同社に業務を停止し、末川吉則（すえかわ・よしのり）社長には業務を禁じる命令も出した。
　府消費生活センターによると、同社は空き店舗を活用し、期間限定の販売会場を開設。販売員らは健康講座を通じ日用品を無料で配ったり安値で売ったりし、親しくなって通い続ける高齢者に高額な商品を購入させていた。今年１月までの約３年間の購入者を記した名簿には大阪、兵庫、奈良、鳥取、愛媛の５府県に住む５８６人が記されていた。
　同社は電気マッサージ器「イオン棒」を「体の静電気を除去し難病に効果がある」などとして、３１万～４３万７８００円で販売。セラミック製の「ＥＰマルチプレート」は「健康増進効果が上がる」などとして、１６万２８００円で売っていた。
　府の命令書は「不当に顧客を誘引し、消費者による自主的、合理的な選択を阻害する恐れがある」などと指摘した。

英国もやっぱり一斉休校へ 医療者や警官の子は通学継続

英国もやっぱり一斉休校へ　医療者や警官の子は通学継続
2020年3月19日 (木)配信朝日新聞

　新型コロナウイルスの感染拡大を受け、英国政府は18日、すべての学校を20日から当面休校すると発表した。これまでは「実害の方が多い」として避けてきた措置だが、感染者の急増を受けて踏み切った。
　英国では18日までに2626人の感染が確認され、104人が死亡。感染は当初の予測より速いペースで広がる。これを受けて、ジョンソン首相は18日の会見で「今が実施するのに正しい時だと判断した。学校に来る人数が大幅に減り、病気の広がりを遅らせることにつながる」と、休校を決めた理由を説明した。
　ただし、特別な支援が必要な子どもたちのほか、治療を担う国民保健サービス（NHS）の医療スタッフや警察官らの子どもたちは通学を続けさせる。

感染把握、分かれる対応 積極的な韓国、米では批判 新型コロナ、各国の検査態勢

感染把握、分かれる対応　積極的な韓国、米では批判　新型コロナ、各国の検査態勢
2020年3月19日 (木)配信共同通信社

　新型コロナウイルス感染を調べるＰＣＲ検査を巡り、各国の対応が分かれている。韓国などが積極的に行う一方、米国では態勢構築が遅れて感染拡大を把握できなかったと批判の声が上がる。世界保健機関（ＷＨＯ）の専門家は、医療機関がパンクする事態を避けるため、戦略的に検査を行う必要があると指摘する。
　▽時間短縮
　韓国では１７日までに、中国以外では圧倒的に多い約２９万５６００件の検査が行われた。車に乗ったまま喉の粘液などを採取するドライブスルー方式が採用され、車のない人向けにウオーキングスルー方式も登場。検体採取の時間短縮も進む。韓国政府は「無分別に検査しているのではない。（症状など）危険要因が明らかに存在する人が対象だ」と説明する。
　韓国が「検査数が少なく、感染状況が不透明」（大統領府報道官）と名指しする日本。検査対象は感染者と接触して症状がある人や、入院が必要な肺炎患者など、医師が感染を疑う人に絞っている。１５日までの検査数は約３万２千件。政府は３月中に１日最大８千件実施できる態勢を目指す。
　▽方針転換
　米国では２月初めに疾病対策センター（ＣＤＣ）が検査キットを開発したが、誤判定の恐れが発覚。検査対象も、当初は中国渡航歴があるなど要件が厳しかった。議会では韓国と比較して「大きく後れを取っている」と厳しい意見が相次いだ。
　トランプ政権は３月、急ピッチで検査態勢を拡充。ドライブスルー方式を導入し、要件も緩和した。症状があって医師が認める場合に検査を受けられるとし、１７日までの検査数は約６万件となった。
　１７日までの検査数が１５万件近くに上るイタリア。当初は感染の疑いがある人全員を対象としていたが、人員不足が深刻な医療現場に負担だとして方針を転換し症状の重い人を優先的に検査。スペインやフランスも同様で、重症者や医療関係者らに対象を限定している。
　▽全員検温
　中国政府は３月上旬、検査キットを１日当たり約３４万人分供給する生産体制が整ったとし「全国の需要を十分に満たせる」と説明した。
　公共施設や商業施設では出入りする全員を検温。「１日に数え切れないほど体温を測られている」（北京市民）。個々の店ではほかに氏名や携帯電話番号をチェックし、感染者が出たら同じ時間帯に店にいた客と連絡を取れるようにしている。
　ＷＨＯは、感染者と接触した人に症状が出た場合に検査することを勧めている。進藤奈邦子（しんどう・なほこ）シニアアドバイザーは、感染が広がってきた段階では「クラスター（感染者集団）の封じ込めが最優先」とし、感染経路の特定を基に隔離するのが肝要だと強調した。（共同）

チンゲン菜の花

2年生の孫の要請で
野菜作り。
チンゲン菜の種をまく。
立派に大きくなった８株の内
４株はそのまま置いて、花を咲かせた。
「わっ、菜の花みたい」と孫。

全世界への渡航に注意喚起 首相、欧州から入国制限 新型コロナ、公共料金猶予 政府、現金給付も検討

全世界への渡航に注意喚起　首相、欧州から入国制限　新型コロナ、公共料金猶予　政府、現金給付も検討
2020年3月19日 (木)配信共同通信社

　安倍晋三首相は１８日、官邸で開いた新型コロナウイルス感染症対策本部会合で、全世界を対象に、渡航の際に十分な注意を促す「レベル１」の感染症危険情報を出すと表明した。欧州など計３８カ国からの日本人を含めた入国者について、入国制限を強化すると明言。発行済みの査証も無効にする。感染拡大で経済的打撃を受けた生活困窮世帯を巡り、電気料金など公共料金支払いの猶予の検討を指示した。政府与党は緊急経済対策の柱として、国民への現金給付を調整している。
　外務省によると、感染症危険情報で全世界への渡航をレベル１に指定するのは初めて。欧州での感染拡大を受け、水際対策を厳格化する。世界全体で出入国の制限が広がっており、経済への影響は不可避だ。
　外務省が発表する感染症危険情報は四つの段階があり、レベル１は最も低い。レベル２、３の地域なども多数ある。同省は１８日夜、これまでに感染症危険情報の対象となっていた国を除く全世界をレベル１とした。
　首相は「全ての海外渡航の是非、延期の必要性について国民に注意喚起する」と強調。公共料金の支払い猶予に関しては「生活に不安を感じている方々への追加的措置が急務だ」と述べた。
　入国制限の対象は英国、フランス、ドイツを含む欧州各国のほかエジプト、イラン。運用期間は２１日から４月末までとする。入国者は自宅などで２週間待機し、移動に公共交通機関を使わないことを求める。同様の措置は、中国と韓国を対象に９日から実施している。
　首相は、首都マドリードを含むスペインの一部のほかスイス、イタリアの一部とアイスランド全域を入国拒否の対象に追加する考えも示した。運用開始は１９日。日本への入国申請前２週間以内に滞在歴のある外国人が対象となる。
　現金給付については、全国民に一律で支払う案や対象を子育て世代や低所得者に絞る案があり、政府与党で議論する。
　一方、首相は新型コロナウイルス感染の有無を調べるＰＣＲ検査を巡り、これまで６時間かかっていた検査を１時間程度に短縮する機器の開発を終えたと明らかにした。
　※感染症危険情報レベル１
　感染症によって渡航や滞在に注意が必要な国・地域について外務省が発表する「感染症危険情報」のうち最も低いレベル。新型コロナウイルスでは、最新情報の収集や感染予防に万全を期すよう求める例が多い。感染症危険情報の危険度は４段階で、レベル１のほか、不要不急の渡航自粛を求めるレベル２、渡航中止を勧告するレベル３、退避を勧告するレベル４がある。強制力はなく、従うかどうかは自己判断に任せられる。

就職祝い

コロナの心配の中
皆美館で就職祝いに参加。
ご馳走の写真は撮れなかったけど
玄関周りをぱちり。
ご馳走撮ればよかったなあ。

公共料金の支払い猶予へ 税金、社会保険料も 貸付制度特例は拡充

公共料金の支払い猶予へ　税金、社会保険料も　貸付制度特例は拡充
2020年3月19日 (木)配信共同通信社

　政府は１８日の新型コロナウイルス感染症対策本部会合で、生活困窮者向けの支援策をまとめた。公共料金の支払いを猶予できるよう電力会社などに要請する。緊急対策第２弾でまとめた個人向け貸付制度の特例も拡充し、収入が減るなどした個人事業主への貸付限度額を１０万円から２０万円に引き上げる。安倍晋三首相が関係省庁に対応を指示した。
　税金や社会保険料についても、納付を１年間猶予し、延滞税や延滞金を免除することを盛り込んだ。
　新型コロナの影響で旅館の休業や各種イベントの中止が相次ぎ、収入減で生活が厳しくなる世帯が出る可能性が国会などで指摘されていた。安倍氏はこの日の会合で「仕事が無くなり、公共料金の支払いが難しい方々も出てくる」と指摘し、支払い猶予の意義を強調した。
　首相からの指示を受け、電気やガス業界を所管する経済産業省は１９日にも各業界に対応を要請する方針だ。
　国税と社会保険料は、猶予の申請や審査の手続きを簡素にし、原則として納付を猶予する措置を講じた。総務省は地方税についても同様の対応を自治体に要請した。

国内で新たに４２人感染 ２人死亡、帰国者ら発症

国内で新たに４２人感染　２人死亡、帰国者ら発症
2020年3月19日 (木)配信共同通信社

　国内では１８日、新たに４２人の新型コロナウイルス感染が確認され、感染者はクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客乗員を含め１６３１人になった。福井県では初の確認。愛知県で感染判明後に「ウイルスをまく」と話して外食した男性（５７）が死亡したほか、兵庫県で７０代男性が死亡し、国内の死者は３８人となった。
　各自治体によると、都道府県別の新たな感染者は、東京９人、愛知、大阪、兵庫で各５人、北海道、茨城、千葉、京都で各２人、栃木、埼玉、神奈川、新潟、福井、岐阜、三重、愛媛で各１人。厚生労働省によると、イタリアから成田空港に帰国した乗客２人の感染も確認した。
　愛知県によると、死亡男性は肝細胞がんの持病もあった。兵庫県によると、７０代男性は１２日から食欲が低下。１６日に体調が悪化、救急搬送後に死亡した。
　岐阜市では米ニューヨークに渡航した５０代男性が、愛知県ではフィリピンから帰国した１０歳未満の小学生女児と４０代女性が感染。千葉県では３０代男性が１６日にオランダからイタリア経由で帰国後に発症した。茨城県の２０代男性は欧州を旅行中の１４日に発熱、帰国後の検査で陽性が判明した。宇都宮市の４０代女性はタイから帰国。埼玉県の６０代女性は今月、フィンランドとノルウェーを旅行した。
　感染者が確認されていないのは青森、岩手、山形、富山、鳥取、島根、岡山、鹿児島の８県となった。