中国地方5県教委、臨時休校の判断割れる
2020年3月2日 (月)配信中国新聞
新型コロナウイルスによる肺炎(COVID19)の感染拡大で、文部科学省が一斉の臨時休校を正式に要請する通知を出したことを受け、中国地方の5県教委が28日に出した県立学校の臨時休校の判断は割れた。広島、山口、岡山の3県教委は、要請通り3月2日から春休みに入るまで休校すると決定。島根は通常通りの態勢を維持する真逆の決断をした。鳥取は2日からを休校としつつ、準備期間として2~4日の登校を認めた。
市町村教委の判断は、さらに多様となった。広島市教委は市立高を2日から休校とする一方、市立小中では2日昼まで子どもを登校させ、休み中の過ごし方を説明する。住んでいる自治体によって対応が異なり、保護者に困惑が広がる可能性もある。
広島県教委は県立の中高や特別支援学校計102校で、2日から休校とする。湯崎英彦知事は「国として全国の感染防止を図るということで、県も要請に沿う。対応策を全力で実施し、混乱をできるだけ少なくしたい」と語った。
県内の23市町教委では広島市のほか、大竹市も市立小中で2日午前中まで登校させる。残る21市町教委は2日からの休校で歩調をそろえた。山口県内の19市町教委でも、岩国市が2日を通常通りの登校日としたほか、田布施町は3日からの休校中も週1回、午前中だけの授業を続けるとした。
島根県教委は、県立学校の休校の開始を、県内で感染者が初めて見つかるまで先送りした。生徒の学習の遅れや休校時の家庭の負担を理由にする。市町村立の学校の対応は各教委の判断に委ねるとし、休校の採否で対応が二分した。
5県教委とも公立高の入試は予定通り実施する。県立学校の卒業式についても日程は変えず、出席者を限定するなど簡素化する。広島は休校中、生徒に自宅で過ごすよう指導し、部活動は禁じた。進路指導など最小限の対応は認めた。
私立学校の対応も割れている。広島県によると、県内では2日からの休校を決めた学校がある一方、「準備期間が必要」として3日以降としたケースもある。
2020年3月2日 (月)配信中国新聞
新型コロナウイルスによる肺炎(COVID19)の感染拡大で、文部科学省が一斉の臨時休校を正式に要請する通知を出したことを受け、中国地方の5県教委が28日に出した県立学校の臨時休校の判断は割れた。広島、山口、岡山の3県教委は、要請通り3月2日から春休みに入るまで休校すると決定。島根は通常通りの態勢を維持する真逆の決断をした。鳥取は2日からを休校としつつ、準備期間として2~4日の登校を認めた。
市町村教委の判断は、さらに多様となった。広島市教委は市立高を2日から休校とする一方、市立小中では2日昼まで子どもを登校させ、休み中の過ごし方を説明する。住んでいる自治体によって対応が異なり、保護者に困惑が広がる可能性もある。
広島県教委は県立の中高や特別支援学校計102校で、2日から休校とする。湯崎英彦知事は「国として全国の感染防止を図るということで、県も要請に沿う。対応策を全力で実施し、混乱をできるだけ少なくしたい」と語った。
県内の23市町教委では広島市のほか、大竹市も市立小中で2日午前中まで登校させる。残る21市町教委は2日からの休校で歩調をそろえた。山口県内の19市町教委でも、岩国市が2日を通常通りの登校日としたほか、田布施町は3日からの休校中も週1回、午前中だけの授業を続けるとした。
島根県教委は、県立学校の休校の開始を、県内で感染者が初めて見つかるまで先送りした。生徒の学習の遅れや休校時の家庭の負担を理由にする。市町村立の学校の対応は各教委の判断に委ねるとし、休校の採否で対応が二分した。
5県教委とも公立高の入試は予定通り実施する。県立学校の卒業式についても日程は変えず、出席者を限定するなど簡素化する。広島は休校中、生徒に自宅で過ごすよう指導し、部活動は禁じた。進路指導など最小限の対応は認めた。
私立学校の対応も割れている。広島県によると、県内では2日からの休校を決めた学校がある一方、「準備期間が必要」として3日以降としたケースもある。