COVID-19、潜伏期間中に2次感染か 北大報告
専門誌ピックアップ2020年3月19日 (木)配信 呼吸器疾患感染症その他
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染者と被感染者のペアから発症間隔を推定。既報の研究論文と症例報告から第1次症例(感染者)と第2次症例(被感染者)の発症日を収集。データの信頼性を主観的に等級付けし、データセット全体(28組)およびデータの確実性が高いペアのサブセット(18組)を対象に解析を実施した。感染がいまだに拡大期にあるため、データの右側切断を調整した。
データセット全体を解析した結果、発症間隔は4日(中央値、95%CI 3.1-4.9)と推算された。確実性が高いデータのみに限ると4.6日(同3.5-5.9)だった。この発症間隔は既報の潜伏期間(平均約5日)とほぼ同じかそれより短いことから、第1次症例の発症前に多くの2次感染が発生している可能性が示唆された。