緊急事態宣言 あす全面解除を諮問へ 政府 新型コロナ
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<time>5月24日 21時41分</time></section>
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政府は、東京など首都圏の1都3県と北海道で継続している緊急事態宣言を解除する方針を固め、25日開く諮問委員会に諮ることになりました。これにより、先月7日から出されていた緊急事態宣言は全面的に解除となる見通しです。
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新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく緊急事態宣言は、東京など首都圏の1都3県と北海道に出されていて、政府は、25日、解除できるかどうか判断することにしています。
これを前に安倍総理大臣は、午後4時ごろからおよそ45分間、総理大臣官邸で菅官房長官、加藤厚生労働大臣、西村経済再生担当大臣らとともに緊急事態宣言が続く地域の新たな感染者数の動向や医療提供体制などについて報告を受け、対応を協議しました。
これを受けて政府は、首都圏の1都3県と北海道のうち、東京は24日、14人の感染者が新たに確認されたものの、減少傾向に変わりはないとしたほか、神奈川や北海道も感染経路が追えており、医療提供体制も改善しているなどとして、緊急事態宣言を解除する方針を固め、25日開く諮問委員会に諮ることになりました。
これにより、先月7日から出されていた緊急事態宣言は、全面的に解除となる見通しです。
政府は25日、こうした方針について、諮問委員会の見解を聴いたうえで、衆参両院の議院運営委員会で報告と質疑を行ったあと、安倍総理大臣が午後6時をめどに総理大臣官邸で記者会見を行い、その後開かれる対策本部で正式に解除を決定することにしています。
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西村経済再生相 「目安」の考え方説明
西村経済再生担当大臣は、記者会見で、東京など首都圏の1都3県と北海道で継続している緊急事態宣言の解除について、25日午前9時半から、諮問委員会を開き、政府の方針に対する見解を聴くとしたうえで、「新規感染者数は、大きくは減少傾向にあることには変わりないが、きょう、北海道で15件、東京で14件の報告を受けており、両知事とも連絡を取らせていただいた」と述べました。
そのうえで、「直近1週間の新たな感染者数が10万人当たり0.5人程度以下」という宣言解除の目安について、「0.5人以下というのは1つの目安だ。基本的対処方針にもあるが、1人程度以下の場合は感染経路の不明の割合や、クラスター、院内感染などの状況を分析し、全体として判断していくことになる」と述べました。
また、「5都道県すべてで宣言が解除された場合には、基本的対処方針で、外出自粛やイベント、あるいはクラスターが発生してきた業種の取り扱いを今後どうしていくのか、基本的な考え方を示したい」と述べました。
東京 小池知事「長いたたかいの入り口」
東京都などに出されていた緊急事態宣言が25日、全面的に解除となる見通しになったことについて、小池知事は第2波、第3波に備えることが重要だという考えを示しました。
東京都の小池知事は24日、動画投稿サイトの「YouTube」で配信した動画の中で、東京都などに出されていた緊急事態宣言が25日、全面的に解除となる見通しになったことについて、「政府の諮問委員会、そのあと対策本部会議が開かれ、いよいよ1都3県をまとめて解除するのかどうかが話し合われる予定だ。その結果を待ちたい」と述べました。
そのうえで「ウイルスとの長いたたかい、暮らしや働く場での習慣である新しい日常が定着した社会をつくっていく入り口に私たちは今、まさにいる。気を緩めることなく引き続きの協力をよろしくお願いしたい」と述べ、第2波、第3波に備えることが重要だという考えを示しました。
また小池知事は24日夜、記者団に対し、都の要請を26日から段階的に緩和し、飲食店の場合、まずは営業時間を午後10時までとする方針を改めて示しました。
このなかで小池知事は「解除の方向性だと報道で知らされている。都民や首都圏全体に協力をいただいて1歩ずつ進めてきたと思うが、あすの正式な結論を待ちたい」と述べました。
そのうえで、休業や営業時間の短縮といった都の要請について「あさって26日の午前0時をもって、『ステップ1』に入る予定だ。経済もあたためていかなければならず、1歩ずつ進むことを期待している」と述べ、26日から段階的に緩和し、飲食店の場合、まずは営業時間を午後10時までとする方針を改めて示しました。
札幌市民「不安が残る」の声も
緊急事態宣言が解除される見通しとなったことについて、札幌市内では、生活が戻る事への期待の声が聞かれた一方、まだ不安が残るなどという意見も聞かれました。
ことし、札幌市内の企業に就職したという男性は「これまでは在宅勤務を余儀なくされていましたが、これからは出社して上司などと直接会ってコミュニケーションが取れるようになると思うのでよかったです」と話していました。
一方、市内に住む50代の女性は「緊急事態宣言の解除はうれしいですが、解除を受けて観光客などが北海道にたくさんきてしまったら、また自粛期間のような状態に戻ってしまう可能性もあるので正直、怖さがあります」と不安を口にしていました。
また、20歳の大学生は「少しは外に出歩けるようになると思うととりあえずホッとしましたが、これで気が緩んでしまってまた再発しても怖いので、ある程度、道民全体で危機意識をもっていかないといけないのかなと思います」と話していました。
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