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「ウイルス流出」真相握る女性、中国テレビに「検体調査まで存在知らず」

2020年05月27日 23時46分52秒 | ウイルス

「ウイルス流出」真相握る女性、中国テレビに「検体調査まで存在知らず」

   2020年5月27日 (水)配信読売新聞
 

 新型コロナウイルスが中国・武漢市の武漢ウイルス研究所から拡散したとする米国の主張を巡り、真相のカギを握るとされる女性研究員が、中国のテレビ局による25日公開のインタビューで疑惑を否定した。中国政府は関係者を総動員してウイルス流出説の打ち消しにかかっている。(中国総局 田川理恵)

 この女性研究員は、コウモリを宿主とするウイルスの研究で知られる石正麗氏で、国営中国中央テレビの海外放送を手がけるCGTN(電子版)がインタビューを伝えた。

 石氏は、公開された9分の動画の中で、新型ウイルスの存在について、感染者の検体が研究所に持ち込まれるまで知らなかったと主張した。昨年12月30日にその検体を調べた結果、「我々が知っているウイルスの配列とは異なることが証明された」という。ウイルスの遺伝子配列情報の解析などの作業を「遅滞なく行った」とも語った。

 中国当局はウイルスの流出も隠蔽もなかったと強調している。CGTNは24日にも、米国の主張を「捏造だ」として否定する研究所の女性所長のインタビューを報じていた。

 石氏はフランスの名門大でウイルス学の博士号を取得し、かねて「バット(コウモリ)ウーマン」の異名で知られていた。武漢市の地元紙によると、2002~03年のSARS(重症急性呼吸器症候群)大流行の後、自ら洞窟に赴いて野生のコウモリを捕獲し、ウイルスがコウモリに由来することを突き止めたという。

 新型コロナウイルスは研究所から流出したのではないかとの説がささやかれ始めて以降、石氏の動向は中国の内外で注目を集めてきた。仏紙ル・モンドは4月下旬、石氏が、研究所からの流出の可能性を危惧していたと報じた。

 中国のネットメディア「澎湃新聞」によると、石氏は2月2日に流出疑惑を全面否定し、SNSで友人ら向けに「自分の命にかけても保証する」と投稿していた。ただ、今回のインタビューまで公の場に姿を現さなかったため、外国への亡命説など、様々な臆測が飛び交っていた。

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「不可解な謎」 欧米メディアが驚く、日本のコロナ対策

2020年05月27日 01時22分37秒 | ウイルス

「不可解な謎」 欧米メディアが驚く、日本のコロナ対策

その他 2020年5月26日 (火)配信朝日新聞
 日本は新型コロナウイルスの流行抑止に成功していたのだろうか。各国のデータを分析し、人口10万人当たりの感染者数や検査件数、死者数を比べた。当初は日本の検査体制や、強制力のない緊急事態宣言の効果を疑問視していた欧米メディアは、現在の状況を驚きとともに伝えている。

 朝日新聞は主要7カ国(G7)について、それぞれ10万人当たりの累計感染者数と感染の有無を調べる検査件数を比較した。検査件数は各国の政府発表に基づいた。米国は各州の発表をまとめた民間の集計値を用いた。また、累計死者数は、世界的にみて比較的被害が抑えられているアジア・オセアニア地域の国々を選び、10万人当たりの人数を比べた。

 この結果、日本はG7で、10万人当たりの感染者数が13・2人で最も少なかった。一方、検査数も最少の212・8件で、最多のイタリアの約4%だった。英国は1日20万件の検査をめざし(日本の目標は1日2万件)、自宅などへ約80万件分の検査キットを郵送している。実際に個人が検査したかが不明なため、今回の比較時に郵送分は含めていない。ただ、含めた場合は1・5倍近い5013・0件まで増える。

 また、10万人当たりの死者数は、アジア・オセアニア地域の多くの国々で日本の0・64人より少なかった。たとえば、初期の水際対策が奏功した台湾の累計死者は7人で、10万人当たりでは0・03人だった。

 英オックスフォード大に拠点を置き、各国の感染データなどを集計している団体「Our World in Data」によると、日本は5月23日時点で100万人当たりの感染者数が世界208カ国・地域のうち多い順から136番目。同じく死者数は94番目だった。中東を除いたアジア地域で日本よりも死者数が多かったのはフィリピンとモルディブだけだ。

 一方、欧州疾病予防管理センター(ECDC)がまとめた各国データを朝日新聞が集計したところ、日本は、G7の中で最も感染拡大の速度を抑え込めていた。感染者が人口1千万人当たり1人以上になってからピークに達するまで、米国やフランス、ドイツが35日前後だったのに対し、日本は52日だった。

 また、G7で1日当たりの新規感染者数の推移をみると、最も多かった時期で、米国やイタリアは1千万人当たり900人を超えていたが、日本は50・9人(4月17日)だった。

 新型コロナウイルスを抑え込んだかに見える日本の状況を、海外メディアは驚きと共に伝えている。強制力のない外出自粛やPCR検査数の少なさにもかかわらず、日本で感染が広がらなかったことに注目し、「不可解な謎」「成功物語」などと報じている。

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