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新型コロナで続く病院敬遠 小児科離れ克服へ試行錯誤

2020年06月12日 23時02分49秒 | ウイルス

新型コロナで続く病院敬遠 小児科離れ克服へ試行錯誤

   2020年6月12日 (金)配信神戸新聞

 新型コロナウイルスの影響が、小児科にも広がっている。外出自粛で受診を控える家庭が増え、緊急事態宣言解除後の6月に入ってからもその傾向が続く。「小児科離れ」とも呼べる状況を克服しようと、兵庫県伊丹市の小児科では、感染予防策として屋外診察を導入。大人向けに抗体検査を始めるなど、地域医療の「とりで」として試行錯誤を続けている。

 「来院者は感染拡大前の3、4割ほど。患者さんが少ないのは良いことですが...」。同市野間3のおの小児科。取材時の6月上旬、午前診察終了の30分前には来院者がゼロとなり、小野英一院長(46)はため息をついた。

 同病院では学校園の一斉休校が始まった3月上旬から患者が激減。例年なら1カ月の延べ約千人ほどの受診者が4月は半分以下に。

 小野医師によると、感染予防で受診を控え、市販薬や余っていた薬で症状を抑える家庭が多いとみられる。結果として「熱が下がらない」「ぐったりしている」など、悪化してから駆け込んでくるケースが増えたという。小野医師は「初期の治療で済んだはずが、小児科では手に負えず2次救急につなぐことになる」と、高度医療機関へのひっ迫を懸念する。夏はプール熱や手足口病、皮膚のトラブルなどが増える時期で「心配があればすぐ受診してもらいたい」と訴える。

 感染拡大に募る不安の声を受け、同病院では5月中旬から屋外診察をスタートさせた。入り口付近に日差しよけのタープを設置し、医師と看護師が院内から出てきて診察。会計も可能。利用は数件にとどまるが、上野亜子事務長(48)は「再び外出自粛になれば、受診方法の選択肢として考えてもらえれば」とする。

 患者の激減は個人病院の経営に深刻な打撃を与えている。「医療機関は『病院に来て』と言いにくいが、危機に立たされている病院は多い」と打ち明ける。

 苦境をしのぐため、同病院では小児科の枠を超え、大人向けに新型コロナの抗体検査を6月から導入した。検査キットを250セット入荷。血液を少量採取し、15分ほどで結果が判明する。保険適用外のため1回1万円。「サービス業や教育・保育関係者など、人との接触が多い方が検査結果を生活の目安にしてもらえれば」としている。

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新規感染ピークは3月下旬 大阪、行動変容が奏功か

2020年06月12日 22時43分24秒 | ウイルス

新規感染ピークは3月下旬 大阪、行動変容が奏功か

 2020年6月12日 (金)配信共同通信社

 大阪府は12日、新型コロナウイルス感染症に関する専門家会議を開き、3月以降の感染状況を検証した。ウイルスの潜伏期間を踏まえ、患者の「推定感染日」を集計した結果、3月下旬に感染拡大のピークを迎えていたと分析した。外出自粛など府民の行動変容や入国制限が、その後の新規感染者減少につながったと評価した。

 府は発症6日前を推定感染日と定義。府内で確認された約1800人の感染者のうち、無症状の人を除く1432人の推定感染日を集計すると、3月28日が69人で最多だった。4月以降は徐々に減少していた。

 会議で府の担当者は、感染拡大が収まった理由について(1)外出自粛や手洗い徹底などの行動変容(2)積極的なクラスター(感染者集団)対策(3)入国制限や検疫態勢強化といった水際対策―などの取り組みが影響したと報告した。座長の朝野和典(ともの・かずのり)大阪大教授は「3月28日以降は人出が顕著に減少している。これがピークアウトにつながったのではないか」と話した。

 中野貴志(なかの・たかし)大阪大教授は「第2波」に備え、直近1週間の感染者数を累計感染者数で割った「K値」の活用を提案した。休業要請の実施や解除の指標となる「大阪モデル」の見直しは、来週以降に再度、会議を開いて議論する。

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薬局の慰労金支給対象外‐加藤厚労相「高リスク患者と接触せず」

2020年06月12日 22時28分21秒 | ウイルス

薬局の慰労金支給対象外‐加藤厚労相「高リスク患者と接触せず」

 2020年6月12日 (金)配信薬事日報
 

 加藤勝信厚生労働相は9日の衆議院予算委員会で、新型コロナウイルスの追加対策を盛り込んだ2020年度第2次補正予算案のうち、薬局が感染リスクの高い医療者等に対する慰労金の支給対象外となった理由について「必ずしも、感染すると重症化のリスクが高い患者と触れ合う状況にはない」と述べた。一方、定期的な清掃や消毒の実施といった感染防止にかかる費用の補助は医療機関と同様に行う考えも強調した。枝野幸男議員(立憲民主党代表)の質問に対する答弁。

 第2次補正予算案では、新型コロナウイルスの感染リスクが高い医療者や職員の負担を考慮し、5~20万円の慰労金を支給することとしている。

 ただ、支給対象は感染者を受け入れている医療機関や帰国者・接触者外来を設置した医療機関、診療所や訪問看護ステーション等に勤務する人としており、薬局勤務者は対象として明示していない。

 加藤氏は、支給対象の基準について「感染すると重症化するリスクの高い患者や利用者と直接、継続的に接触する観点から判断している」と説明した上で、薬局に関しては「必ずしも、こうした人々と触れ合う状況にはない」との考えを示した。

 一方、第2次補正予算案では、感染拡大防止のために定期的な清掃や消毒の実施、動線の確保やレイアウト変更などに取り組む薬局に対して、70万円を上限に実費を補助することとしている。

 これについて、加藤氏は「薬局にも医療機関と同様に対応しているので、薬局における感染防止の取り組みは弾力的に考えていきたい」と、現時点で補助する方針に変更はないことを強調した。

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点滴の確認怠る 病院側に1290万円賠償命令 神戸地裁判決

2020年06月12日 21時48分00秒 | 事故事件訴訟

点滴の確認怠る 病院側に1290万円賠償命令 神戸地裁判決

   2020年6月11日 (木)配信神戸新聞

 点滴液が血管外に漏れていたのに確認を怠ったとして、神戸市内の男性(52)が、神戸百年記念病院(同市兵庫区)を運営する医療法人社団「顕鐘会」に約6390万円の損害賠償を求めた訴訟で、神戸地裁は10日、刺した部分を定期的に観察する注意義務違反があったとして約1290万円の支払いを命じた。

 判決によると2014年7月、同病院では点滴を刺した場所の観察を「最低2時間ごと」としていたが、当直看護師が怠り、最後の確認から約4時間後、男性のナースコールで漏出を確認。男性には左手の指に痛みやしびれが残った。

 被告側は「確認には眠る男性を起こす必要があった」と主張したが、判決は「睡眠中でも適切な頻度で確認する義務を負う」とした。

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