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国内初治療のリアル「感染と背中合わせ」 病院長は語る

2020年06月07日 23時59分29秒 | ウイルス

国内初治療のリアル「感染と背中合わせ」 病院長は語る

  2020年6月5日 (金)配信神奈川新聞
 

 新型コロナウイルスの感染者の治療に国内で初めて当たった相模原協同病院(相模原市緑区橋本)の井関治和院長(60)が4日、報道陣の取材に応じた。情報が少なく手探りで治療を進めた当初の状況や、感染の急拡大で院内が疲弊していった様子を回顧。これまで治療した患者は40人弱に上り、井関院長は「経験を生かし、今後起こり得る感染の波を乗り越えたい」と話した。

 「新型肺炎に感染したかもしれない」。中国・武漢から帰国したばかりの市民から電話があったのは1月10日のことだった。

 2019年12月に武漢で原因不明の肺炎患者が数多く見つかり、翌年1月7日に中国の研究者が新型のコロナウイルスが原因であると発表したばかり。国内での感染者は確認されていなかった。

 当時、ウイルスが人から人へ感染するのかも分かっておらず、井関院長は「どういう病気なのか、どう治療すればいいか。全く情報がなかった」と振り返る。

 この市民は6床ある隔離病棟に入院し、16日に国内初の感染者と判明した。病院では院内感染を避けるため、医師や看護師は防護服、ゴーグルなどを着用。それでも感染の危険と背中合わせの治療だった。この市民の症状は軽く、すぐに回復したものの、「スタッフは緊張の連続。ただ、その後の治療にこの経験が生きた」と明かす。

 2月に入ると、横浜港に停泊したクルーズ船の乗客をはじめ、患者が次々に運び込まれた。市内では別の病院や福祉施設で感染者が見つかり始め、同月中旬からの1カ月間で27人の感染が判明した。

 隔離病棟の6床はすぐに埋まったため、隣の病棟を臨時の隔離病棟とし、多い時には同時に12人の治療に当たった。別の病院の医師や研究者と連絡を取り合い、海外の研究成果も参考に治療をしていた。早いペースでの感染拡大に、現場スタッフは疲弊していった。

 追い打ちをかけるように、3月6日には20代の研修医の感染が判明。市保健所は病院スタッフや患者計133人のPCR検査を行い、全員が陰性だったことから院内感染はなかったと結論付けた。

 病院が感染者の治療に当たっていることが知られるようになると、外来患者が大幅に減った。緊急度が高くない手術が延期されたこともあり、病院収入は前年に比べて4割減少。1945年の開院以来初めてのことだった。

 井関院長は「コロナと戦って勝ったとしても、このままでは病院の経営が立ち行かなくなる」と危機感をあらわにする。

 それでも、感染者の治療や感染拡大防止に力を入れ続けるという。今月からは感染の不安を感じている市民を対象にした抗体検査をスタートさせる。

 「コロナから地域医療を守り、市民のための努力を続けていくのが、私たちの役目」と力を込める。

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久しぶりのリクレーション

2020年06月07日 22時25分04秒 | カメラ

今日は、忙しかったよ

7時、地区の掃除

そして、山登、鳶ガ巣城へ

足の悪い私は、ゆっくりゆっくり。

あと、孫と出雲ドームへ、ドームをぱちり。

田んぼばかりだった、私が生まれた家の前あたりにドームが建って、今は、家だらけ。

生まれた家へ行くのに道が分からず、とうとう諦めて帰宅。

ドーム見学に180円かかり、びっくり。外から見るだけで、十分。

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国産ゲノム編集技術による新型コロナ迅速診断法「CONAN法」を開発

2020年06月07日 00時38分10秒 | 医療情報

国産ゲノム編集技術による新型コロナ迅速診断法「CONAN法」を開発

東大医科研ほか、研究成果は、プレプリントサーバ「medRxiv」に掲載

 東京大学医科学研究所は6月3日、国産ゲノム編集技術CRISPR-Cas3により、サンプル中の微量なウイルスRNAを正確に検出する手法(CONAN法)を開発し、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)迅速診断法として確立したと発表した。これは、同研究所先進動物ゲノム研究分野の吉見一人講師、真下知士教授らが、同ウイルス感染分野、感染症分野、および理化学研究所放射光科学研究センターとの共同研究として行ったもの。研究成果は、プレプリントサーバ「medRxiv」に掲載されている。

 重篤な呼吸器疾患などを引き起こすCOVID-19を素早く簡単かつ高い精度で診断することは、更なる感染の拡大や重症化を防止するために極めて重要だ。COVID-19の原因である新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に感染しているかどうかを診断する方法としては、主にPCR検査法、抗原検査法がある。臨床検体に含まれるウイルスは数十個程度と非常に少ないことがあるため、少ない数のウイルスでも高感度に検出できるPCR検査法が利用される。しかし、PCR検査には専門的な技術や解析機器が必要なため臨床現場で実施することが難しく、特定の検査機関で実施しているのが現状となっている。

 一方、抗原検査は30分程度と迅速にウイルスを検出することができるものの、検出感度が低くまた特異度も高くないため、偽陽性や偽陰性がPCR検査に比べて多いという問題がある。そのため、検出感度や検出特異度が高く、臨床現場で利用できる、迅速、簡便、高感度、高精度なCOVID-19診断法が世界中で求められている。

PCRの感度・正確度と、抗原検査の迅速・簡便・安価を併せ持った新診断法

 今回、研究グループは、国産ゲノム編集技術CRISPR-Cas3を利用して、サンプル中の微量なウイルスRNAを正確に検出する手法を開発。「CONAN法」と名付け、新しいCOVID-19迅速診断法として確立した。SARS-CoV-2のウイルスRNAを用いて検査を行った結果、数十個程度のサンプルでも、最短40分以内に試験紙で検出することに成功した。

 実際にCOVID-19陽性患者10例、陰性者由来サンプル21例の鼻腔ぬぐい液サンプルを用いて診断を実施した結果、陽性一致率(PPA)は90%(9例/10例)、陰性一致率(NPA)は95.3%(20/21例)を示したことから、高精度にSARS-CoV-2を検出できることが判明した。

 CONAN法は、PCR検査法や抗原検査法と比較して以下の点が優れている。

1)患者由来サンプルから最短40分以内に検出可能
2)一般的な試薬、試験紙と保温装置だけで検出できるため、野外や医療現場、空港などのPOCT検査薬として、迅速かつ低コストで簡単に診断可能
3)数十個のわずかなウイルスRNAでも高感度かつ高精度に検出可能
4)CRISPR-Cas3は1塩基の違いも検出できるため、薬剤耐性や重症化を導く変異がウイルスに生じた際にも即座に検出法を確立可能
5)どのようなDNA配列にも対応することができるため、新型コロナウイルス以外のさまざまな感染症の遺伝子診断法として利用可能

 すなわち、PCR検査法の感度、正確度という利点と、抗原検査法の迅速、簡便、安価という利点を併せ持った新しいCOVID-19診断法といえる。

キット化し早急に実用化へ、インフル診断への応用も

 CRISPR検査法は、新型コロナウイルスのさらなる感染拡大や重症化の防止に大きく貢献できることが期待される。今後は、国内バイオベンチャー企業である株式会社C4Uを通じてキット化し、医療現場で簡易的に使用できるCOVID-19迅速診断薬として早急に実用化することを目指すという。また、毎年流行するインフルエンザの95%以上を占めるA型(H1N1pdm09、H3N2)についても同じ方法で検出に成功しており、新しいインフルエンザ診断法の開発も同時に進めていくとしている。

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