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[コロナ警告]ゆらぐ対人関係<3>授業怖くて行けない…オンライン慣れ 孤独感強く

2022年06月01日 22時43分38秒 | ウイルス

[コロナ警告]ゆらぐ対人関係<3>授業怖くて行けない…オンライン慣れ 孤独感強く

 2022年6月1日 (水)配信読売新聞
 

呼吸が苦しく

 数か月ぶりの大学の対面授業に朝から緊張していた。4月中旬の朝、岐阜県の大学2年の男子学生(19)は講義室に入った途端、周囲の楽しそうな声に呼吸が苦しくなった。翌日以降、通学できなくなった。

 入学当初は友人と食事に行ったり、イベント企画のサークルに入ったりと順調だった。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大で昨年の夏前から徐々にオンライン授業に切り替わった。当初は、友人とLINEで連絡を取り合ったが、同級生との行き違いをきっかけに、友だち付き合い自体が嫌になってしまった。

 「オンライン授業で友だちと顔を合わせる必要がなくなると、友人からのメッセージに返信しなくても気にならなくなった。元々、人間関係が苦手だったけれど、コロナで助長された感じ」と語る。

 甲南大学(神戸市)の学生相談室でもコロナ禍で、心身の不調を訴える相談が増えているが、その内容は様変わりしている。オンライン授業が多かった昨年度までは「同級生と会えなくて孤独を感じる」との相談が目立った。しかし、対面授業が中心の今年度は「授業に行くのが怖い」「緊張で眠れない」と人と顔を合わせることへの不安を訴える声が多い。

 宮本みち子・放送大名誉教授(家族社会学)は「兄弟や親戚が少ない環境で育った今の若い人たちは、人とのつながりを作る力が弱く、一度途切れた関係を戻すのが苦手な子が少なくない」と話す。

人間関係「コスパ」

 政府が4月に公表した孤独・孤立問題に関する初の全国調査では、36%の人が「孤独を感じることがある」と回答した。60~70歳代が3割前後だったのに対し、20歳代は44%、30歳代が42%に上った。

 調査に関する有識者研究会の座長を務めた早稲田大の石田光規教授は「若い人の割合が高いのは剥奪感が大きいからだ」と指摘する。若者はコロナ禍で勉強や恋愛などの自由を奪われたとの意識が強かったとされる。

 石田教授によると、コロナ禍では、人との接触が「不要不急」とされたことで、自分にとって必要な人間関係は何かをチェックする「人間関係の棚卸し」が行われた。人と直接会うには、それに見合った「価値」を求める傾向が強まり、特にオンライン文化に慣れ親しんだ若者に顕著という。

 石田教授は「知識や経済力、容姿といった『資源』を持っているとつながりやすく、ない人は関係をうまく作れなくなった。人間関係をコストパフォーマンス(費用対効果)でみる傾向はコロナ収束後もすぐに戻ることはないだろう」と話す。

相談できる場所

 孤独から救われた人もいる。

 東京在住の会社員女性(23)は2年前、大学を中退してまで目指していた海外留学をコロナ禍で断念した。カフェのアルバイトは、接客や皿洗いで感染するのが怖くて辞めた。その後、食品輸入など職場を転々としたが、給与は最低賃金水準で、焦りばかりが募った。友人たちはまだ学生で悩みを共有できず、人知れず涙をこぼした。

 女性の体調を心配した母の勧めで1月、東京都足立区の若者支援センター「SODA(ソーダ)」にたどり着いた。

 SODAでは、精神科医らのチームが若者たちの多様な悩みに無料で対応し、医療や福祉、教育などの専門機関につなげている。女性は不安に向き合う方法を知って心が軽くなった。留学の奨学金制度などを紹介してもらい、「再び留学への意欲が湧いた」と語る。

 SODAの精神科医・内野敬さん(33)は「孤独に陥る若者は、他者と比べて『自分が劣っている』と考え、それを人に知られたくなくて相談をためらう人もいる。普段と違う様子に気付いたら周囲が声をかけることが大事だ」と話す。

 SODAでは年間300件以上の相談に乗っているが、これ以上の受け入れは難しいという。若者が気軽に相談できる居場所作りが今、求められている。

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変わる薬局<2>患者宅訪ねて 薬を整理

2022年06月01日 22時41分30秒 | 地域

変わる薬局<2>患者宅訪ねて 薬を整理

その他 2022年6月1日 (水)配信読売新聞
 

 「これは古い薬ですね。間違って飲まないように別にしておきましょう」

 4月下旬、東京都世田谷区の調剤薬局「ファーマシィ薬局大蔵」の管理薬剤師・穴倉龍彦さんは、自転車で、近所の田村千鶴子さん(74)の自宅を訪問、居室のテーブルに置かれた箱に入った薬を整理した。

 田村さんは独り暮らし。1月に、座骨神経痛が悪化し、家事や外出ができなくなった。介護保険を申請し、ヘルパーに買い物などをしてもらい、通院から訪問診療に切り替えた。同薬局の薬剤師が、医師が処方した痛み止めなど4種類の薬を届けている。

 いつもは玄関先で、薬の説明をした上で渡すだけ。でもこの日、穴倉さんは家に入った。田村さんが、届けた薬をちゃんと飲めているかどうかを確かめるためだ。高齢者は、複数の持病があり、何種類もの薬を服用したり、飲み残した薬を処分しなかったりしがちだ。それが、飲み間違いや飲み忘れにつながる。

 田村さんは、今回の治療薬と、以前処方された薬を一緒の箱にしまっていた。

 穴倉さんは、箱の中身を必要な薬のみに絞りながら、食事の様子も尋ねた。「昼食をとらない日もあるのよ」と聞くと、「そんな時は、痛みがなければ、飲まなくていいですよ」とアドバイス。田村さんは「薬を届けてくれるだけでもありがたいのに、暮らしのことも気にかけてくれるなんて」と喜ぶ。

 2021年8月、厚生労働省は特定の機能を持った薬局を認定する制度を始めた。その一つに、在宅医療への対応に力を入れる「地域連携薬局」がある。

 今年4月末現在、全国に2589か所あり、ファーマシィ薬局大蔵も認定を受けた。常勤の薬剤師が8人いて、薬局から主に2キロ圏内に住む高齢者や、人工呼吸器などが必要な「医療的ケア児」ら150人以上に、薬を届け、きちんと服用できているかをチェックする。

 地域連携薬局の主な役割は、高齢の患者らが住み慣れた地域で安心して暮らせるように支援することだ。厚労省の推計では、訪問診療など在宅医療を受ける患者は、25年には全国で100万人となり、17年と比べて約30万人増える。

 ただ、全ての薬局が在宅診療に携わることは難しい。調剤薬局の約半数は、常勤の薬剤師が2人以下と小規模で、訪問の人手がない。

 認定薬局制度の導入に関わった厚労省元審議官で、日本製薬工業協会専務理事の森和彦さんは、地域連携薬局について、「近隣の小規模な薬局とも連携し、夜間・休日を含めた地域全体の在宅医療を支援する拠点となり、患者の多様なニーズに応えてほしい」と話している。

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林外相が発熱、コロナ疑い 衆院予算委を欠席

2022年06月01日 22時40分17秒 | 行政

林外相が発熱、コロナ疑い 衆院予算委を欠席

 2022年6月1日 (水)配信共同通信社
 

 林芳正外相が発熱し、新型コロナウイルスに感染した疑いがあるとして、PCR検査を受けたことが分かった。複数の与党関係者が1日、明らかにした。林氏は同日の衆院予算委員会集中審議を欠席した。

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有機イチゴが原因か A型肝炎流行で米加当局

2022年06月01日 22時38分55秒 | 地域

有機イチゴが原因か A型肝炎流行で米加当局

 2022年6月1日 (水)配信共同通信社
 

 米食品医薬品局(FDA)とカナダ公衆衛生庁は30日までに共同で声明を発表し、両国で相次いだA型肝炎感染の原因が有機栽培イチゴである可能性を指摘した。

 米国では中西部ミネソタ、西部カリフォルニア両州で17人の感染が報告され、カナダでは10人が感染。問題のイチゴは3月5日から4月25日にかけて、両国の大手スーパーなどで販売されたという。

 このイチゴはメキシコを本拠とするフレッシュカンポ社が栽培した。

 両当局は、このイチゴを冷凍保管している場合は、廃棄するよう呼びかけている。(AP=共同)

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献血続けて50年、929回で「卒業」 岩手で最多の今松さん

2022年06月01日 22時36分51秒 | ウイルス

献血続けて50年、929回で「卒業」 岩手で最多の今松さん

地域 2022年6月1日 (水)配信河北新報
 

 岩手県で献血回数の最多記録を持つ岩手町の会社員今松哲美さんが、70歳の誕生日を前に最後となる929回目の献血をした。仕事をしながら生活の一部として継続して協力し、自身の健康管理にも役立てた。献血できるのは69歳まで。「大きな病気もせず、900回以上もできるとは思わなかった」。半世紀以上にわたるボランティアを「卒業」した。(盛岡総局・野界航也)

■「自分のため」が人のために

 「自分の健康のために通い続けた。それが人のためにもつながった」

 盛岡市大通にある日本赤十字社の献血ルーム「メルシー」。誕生日を翌日に控えた5月18日、今松さんは約1時間の成分献血を終え、晴れやかな表情を浮かべた。

 職員から「長い間の協力に感謝します」と記念品が贈られると、「ありがとう」と笑顔で応じた。

 初めて献血に協力したのは19歳の時。岩手町内の勤務先に献血バスが来た際、同僚に誘われて参加した。「せっかくだから10回はしよう」と軽い気持ちで続けるうち、100回、200回と目指すようになった。

 1988年に「メルシー」が開所すると、自宅から車で片道1時間かけて通った。「家族には『またか』とよく言われた。ゆっくり休み気分転換できる場所で、体調も良くなる」と笑いながら振り返る。

 2013年4月に728回に達し、県内の最多記録を更新。その後も月2回ペースで重ね、年間20回以上を続けた。「風邪をひかないように気を付けた。血圧やコレステロール値も確認し、病院のように利用した」と思い起こす。

■1000回以上の記録も

 岩手県赤十字血液センターによると、東北では仙台市と弘前市に1000回以上の献血記録を持つ男性がいて、今松さんはこれに次ぐ回数。岩手県内では当分破られそうにないという。

 昨年度の岩手県内の献血協力者は4万4481人で東北では宮城、福島、青森に次いで4番目。約6割が1回だけの献血で、30代以下の協力は全体の約35%にとどまる。今松さんは「実際に経験してみれば、難しいことではないと分かる。健康のためと考え気楽に協力してほしい」と呼びかけた。

 センターの梅野真和事業部長は「今松さんのような協力に加え、若い世代の協力確保が課題。情報発信とともに献血をしやすい環境を整えたい」と話す。

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がん治療に「マルチイオン」 世界初

2022年06月01日 22時34分07秒 | 原子力

がん治療に「マルチイオン」 世界初、部位で切り替え効果 26年度運用へ臨床試験 量研機構

地域 2022年6月1日 (水)配信千葉日報
 

 量子科学技術研究開発機構(千葉市稲毛区)は、がんを手術で切除せずに、放射線で治療する「重粒子線がん治療」をより高度にするため「マルチイオン源装置」を世界で初めて開発したと発表した。がんの部位やステージによって使用するイオンを変えて治療効果を高めることができるほか、周囲の臓器への影響や副作用も最小限にできるとしている。同機構は今後、運営するQST病院で臨床試験を始め、効果を検証する。

 重粒子線治療は、放射線治療の一つ。通常の放射線治療で用いられるX線に比べて、がんを死滅させる能力の高い炭素イオンを照射する。放射線治療よりも照射回数や副作用が少なく、肺がんは最短1日で治療を終えられるという。

 一方、重粒子線治療装置は縦120メートル、横65メートルと大型。導入するには新たに装置用の建物を建設する必要があり、治療を行っているのは、同病院など国内7カ所の大規模病院にとどまっている。

 重粒子線治療を受ける患者は年々増加しているものの、年間100万人いる新規のがん患者のうち約0・4%しか重粒子線治療を受けられていないのが現状だ。また、がんの種類によっては除去が完璧でなく、治療効果を高めることと、中核病院でも設置できるよう装置を小型化することが課題だった。

 同機構は、機械メーカーの住友重機械工業(東京都品川区)と連携し、マルチイオン源装置を開発。同装置は、さまざまなイオンを高速で切り替えることが可能で、腫瘍の中心部には炭素より除去能力が高い酸素イオンなどを、腫瘍と他の臓器の境界には炭素より除去能力の低いヘリウムイオンなどを照射できる。周辺臓器に与える影響をできるだけ低減させながら、治療効果を高めることが期待されている。

 同装置は、同機構が1994年に世界で初めて開発した重粒子線治療装置に組み込み、2026年度からの本格運用を目指して、早期に臨床試験を始める方針。今後は重粒子線治療装置の小型化に向けた技術開発も行い、現在よりも約6分の1程度に小型化した装置を中核病院に普及させたい考え。

 同機構の平野俊夫理事長は完成発表会で「重粒子線治療は深部のがんも切らずに短期間で治療ができ、体にも優しい。マルチイオン源の開発は治療のために割く時間が減り有意義な人生を実現する切り札になる」と期待した。

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ヨウ素剤、新潟県がUPZで初配布 柏崎市民対象

2022年06月01日 22時30分48秒 | 原子力

ヨウ素剤、新潟県がUPZで初配布 柏崎市民対象

2022年6月1日 (水)配信新潟日報
 

 新潟県は、東京電力柏崎刈羽原発から半径5~30キロ圏内(UPZ)に住む柏崎市民を対象に、原発事故時に避難住民の甲状腺被ばくを抑える「安定ヨウ素剤」の事前配布を始めた。UPZでの事前配布は県内で初めて。薬局、郵送、説明会で受け取れる。

 対象は柏崎市に住民票がある40歳未満の人。対象となる約2万1千人には4月下旬から6月上旬までに順次、案内文書を発送している。40歳以上の受け取り希望者は県に連絡が必要となる。

 ヨウ素剤は、市内の協力薬局に事前予約をして薬局で受け取る方法や、専用サイトで説明動画を見て健康状態などを入力し、郵送してもらう方法などがある。

 薬局での配布は5月25日に始まった。県は郵送分の申し込みを4月下旬から受け付けており、今週中に発送を始める予定。

 説明会は7月16、17の両日、駅前2の市産業文化会館で開く。受け取り希望者は午前10時から午後5時の間に来場し、問題がなければその場で配布される。

 問い合わせは県感染症対策・薬務課、025(280)5237。

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被爆直後の臓器標本を公開 放射線急性症状100人分

2022年06月01日 22時11分32秒 | 大学

被爆直後の臓器標本を公開 放射線急性症状100人分

 2022年5月23日 (月)配信共同通信社
 

 広島大原爆放射線医科学研究所(原医研)は20日、原爆の投下後に犠牲者の遺体から採取した臓器や組織の標本100人分をデータベース化し、インターネットで公開した。被爆直後の放射線の急性症状を示す貴重な資料で「平和学習に役立ててほしい」としている。

 データベースでは、1人ずつ地図上に被爆した場所を示し、当時の年齢と状況、医学記録を掲載した。爆心地から500メートルにいた8歳男児は1945年9月16日に死亡。肺、大腸、骨髄の標本画像がカラーで並び「高度にリンパ球が浸潤している」などと所見がある。

 標本は、広島に原爆が投下された45年8月から11月までに、全国の大学などの調査団や広島の医師が収集したもの。米軍に接収されたが、73年日本側に返還された。うち、原医研が保管していた広島原爆の標本は劣化や破損が進んでいたが、最新技術でデジタル画像化した。

 田代聡(たしろ・さとし)所長は記者会見で「被爆医療に関わる方や一般の方に見ていただきたい。放射線の影響が分かる歴史的意味の大きい資料だ」と述べた。

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コロナ対策費など4.9億円 岡山県が補正予算案発表

2022年06月01日 22時09分39秒 | 地域

コロナ対策費など4.9億円 岡山県が補正予算案発表

2022年5月25日 (水)配信山陽新聞
 

 岡山県は24日、介護や高齢者施設での新型コロナウイルス対策費を盛り込んだ4億9500万円の2022年度一般会計補正予算案を発表した。6月1日に開会予定の定例県議会に提出する。

 介護施設に対しては利用者らが感染した際、必要なスタッフを確保するための経費などとして1億6600万円を計上。高齢者施設にはクラスター(感染者集団)防止に向けてスタッフの集中検査の継続に1億5800万円を確保する。

 他は、人工知能(AI)による自動応答システム「チャットボット」を県ホームページへ導入するための経費390万円など。財源はいずれも国庫と財政調整基金からの繰入金を充てる。

 補正後の一般会計総額は7639億2200万円で、前年度同期比6・0%減。

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新型コロナ ワクチン、4万回分廃棄の見通し 県全体で 若年層の接種進まず /山口

2022年06月01日 22時08分06秒 | 地域

新型コロナ ワクチン、4万回分廃棄の見通し 県全体で 若年層の接種進まず /山口

 2022年5月29日 (日)配信毎日新聞社
 

 モデルナ社製の新型コロナウイルスワクチンが5月下旬で使用期限切れのため、県全体で約4万回分を廃棄する見通しとなった。県内の3回目接種率は22日現在、12~39歳41・2%▽40~64歳68・2%▽65歳以上89・3%――で、若年層が4割程度にとどまっていることなどが影響したとみられる。

 山口市では2月に配分を受けた1万800回分を廃棄することになった。市の担当者はさまざまな要因があるとした上で「集団接種会場を設けるなど接種体制を整えてきたが、若年層の3回目接種は思ったほど進まなかった」と説明。宇部市でも5880回分を廃棄することになり、担当者は「3月末までの3回目接種対象者全員分を確保していたが、高齢者以外の層で接種が進まなかった」と話した。

 県は人の活動が活発化する夏休み前までに接種促進を進めようと、6月10日から7月1日までの毎週金曜日午後6~9時、県内3カ所に集団接種会場を設ける。東部は県岩国総合庁舎(岩国市)とイオンタウン周南(周南市)で交互に、中央部はやまぐちリフレッシュパーク(山口市)、西部は海峡メッセ下関またはボートレース下関にそれぞれ開設する。12歳以上で2回目の接種から5カ月以上経過している人が対象。県は「仕事や学校帰りなどに立ち寄ってほしい」と接種を呼び掛けている。【堀菜菜子】

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末梢神経にタンパク質蓄積 ALS早期診断に期待

2022年06月01日 22時06分14秒 | 大学

末梢神経にタンパク質蓄積 ALS早期診断に期待

 2022年5月24日 (火)配信共同通信社
 

 広島大や徳島大などの研究チームは、体が徐々に動かせなくなる「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」患者の筋肉にある末梢(まっしょう)神経の束を調べたところ、ALSの原因となるタンパク質が異常に蓄積していることが分かったと23日、発表した。早期診断につながるとしている。

 チームによると、タンパク質の一種「TDP43」が脳や脊髄の運動神経に集まることでALSが発症する。ただ、生きている人間から神経を切り取って検査はできないため、正確な早期診断が難しい。そこで、生体検査が可能な筋肉に着目し、骨格筋内の神経束を調べた。

 ALSで亡くなった10人と、別の病気で亡くなった12人の筋肉で、TDP43の蓄積の有無を比較。ALS患者では全員に蓄積があったが、患者以外には蓄積がなかった。

 さらに、過去に筋肉の生体検査をした114人の筋肉片を分析したところ、TDP43の蓄積があった33人全員が、最終的にALSと診断された。

 広島大で記者会見した広島大大学院医系科学研究科の丸山博文(まるやま・ひろふみ)教授は「ALSは進行が早く、早期発見が重要だ。新たな診断基準となるようさらに検証を進めたい」と話した。

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【鳥取】医療者へ 感謝の抽象画

2022年06月01日 22時03分26秒 | アート美術演劇等

【鳥取】医療者へ 感謝の抽象画

大学 2022年5月23日 (月)配信読売新聞
 
アヒ・チョイさん 鳥大病院に寄贈

コロナ療養 励ましてくれた

 世界的に活躍するアーティストのアヒ・チョイさん(38)が、鳥取大病院(米子市)に抽象画の作品を寄贈した。新型コロナウイルスに感染して同病院に入院していた際、コロナ禍を受けて開発された白い紙製の配膳トレー「ぼんだがぁ」をキャンバス代わりに、医療従事者への感謝の思いを込めて筆を走らせた。「ウィズコロナ」の時代を象徴するような作品だ。(但見易史)

 兵庫県芦屋市在住で米国やフランス、イタリアなどで作品を発表しているアヒさんは昨年5月、大山にある知人の別荘で制作するため来県。直後に感染が判明し、約10日間入院した。病室に持ち込んでいたキャンバスがなくなりかけた時に目に留まったのが、毎食の配膳に使われるぼんだがぁだった。

 米子弁の「盆でしょ」を意味するぼんだがぁは縦約33センチ、横約50センチ。感染リスクや労務の軽減のため「使い捨てが簡単にできるものを」と同病院などが同年に開発していた。

 体調は安定しているが、精神的には不安。そんなアヒさんを、看護師らは「何か困ったことはない」と気づかい、「かかろうと思ってかかったのではないのだから、そんなに落ち込まないで」と励ましてくれた。入院から9日目、アヒさんはアクリル絵の具を使って、感謝の気持ちを表す青を基調にした抽象画をぼんだがぁに描いた。

 退院後、作品は芦屋市のアトリエで保管していたが、制作からちょうど1年になる今月18日、病院を訪ねて寄贈した。アヒさんは「医療従事者が目にした時、エールになるような効果が生まれたらうれしい」。受け取った原田省・病院長は「温かいメッセージをいただいた。医療従事者や患者の励みになる」と感謝した。

 絵は外来棟に飾られる。

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