新型コロナで自宅待機中の高齢者が死亡 島根県内初ケース、療養先調整中
島根県は6日、新型コロナウイルス陽性となり、自宅待機中だった高齢者1人が5日に死亡したと発表した。高齢者には基礎疾患があり、療養先などの調整中だった。県内での自宅待機中の死亡例は初めてで、県などは死因を調査している。
高齢者は4日に医療機関で陽性が判明。同日、医師が「基礎疾患あり」の軽症として発生届を提出した。保健所が患者家族に行動制限の依頼などの電話をしたが、その後の療養先を決めるためのメディカルチェックを受ける前の5日朝、自宅で死亡が確認されたという。
県は、入院の緊急性がある場合を除き、陽性が判明した1、2日後に療養先を決める体制を取っている。県感染症対策室の田原研司室長は「医療機関との情報共有をより綿密にするなど、さらに体制を強化していく」と話した。(寺本菜摘)