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コロナ抗体量 8分で測定…理研など 変異株に対応

2022年08月17日 21時11分11秒 | ウイルス

コロナ抗体量 8分で測定…理研など 変異株に対応

 2022年8月16日 (火)配信読売新聞
 

 新型コロナウイルスの変異株に対する抗体の量を8分で自動的に測定するシステムを開発したと、理化学研究所や千葉大などのチームが発表した。ウイルスを攻撃して感染や重症化を防ぐ抗体は、ワクチン接種から時間がたつと減るため、個人の免疫の状態を調べるのに役立つという。

 チームは、抗体と反応して光を発する特殊な試薬と、新型コロナウイルスのたんぱく質をつけた樹脂製チップを開発した。採取した血液をこのチップに加えると血液中の抗体がたんぱく質に反応して集まる。試薬と混ぜて光の強さを分析することで、抗体の量がわかる仕組みだ。

 従来の方法だと結果が出るまでに数日~1週間かかっていた。必要な血液量も、1滴の10分の1程度で済むという。また、変異株ごとの抗体量を一度に測定できることも特長で、デルタ株やオミクロン株など主要な5種類の変異株に対応する。新たな変異株の抗体測定にも対応できる。

 チームは早ければ9月中にも、理研発の新興企業などと協力して、一般向けに抗体量の測定サービスを始める。希望者には血液を採取する専用キットを送る。費用は1回の測定で1人あたり1万円未満を目指す。将来的には、病院やクリニックなどで測定システムそのものを利用してもらうことも想定している。

 理研の伊藤嘉浩チームリーダーは「ワクチンの追加接種を受ける必要があるかどうかの判断などに利用できる」と話している。

 

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