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1日1杯の飲酒を日常的に10年間継続すると、がん罹患リスクが高まる

2022年08月09日 23時11分17秒 | 健康の保持増進

1日1杯の飲酒を日常的に10年間継続すると、がん罹患リスクが高まる

東大ほか、12万症例以上を解析、どの程度の飲酒ががん発症リスクを高めるかを調査

 

 東京大学は12月9日、全国の労災病院の入院患者の病職歴データベースを解析した結果、低~中等度の飲酒とがん罹患リスクに関連があるという研究結果を発表した。これは、同大大学院医学系研究科公衆衛生学教室の財津將嘉助教(Harvard T.H. Chan School of Public Health研究員兼任)、同教室の小林廉毅教授、関東労災病院泌尿器科の武内巧部長、Harvard T.H. Chan School of Public HealthのIchiro Kawachi教授の研究グループによるもの。研究成果は「Cancer」にオンライン先行掲載されている。

 現在、日本の死因の第1位はがん。1日平均2合を超える飲酒は、がん罹患リスクを高めると数多く報告されている。近年は、遺伝的にアルコール代謝の能力が強い人が多い欧米諸国においても、低~中等度の飲酒によるがん罹患リスクの上昇が注目されている。一方、日本では、西洋諸国と異なり、国民の多くが遺伝的にアルコール代謝の能力が弱い。しかし、低~中等度の飲酒とがん罹患のリスクの関連に着目した研究は少なく、容量反応関係なども詳細には明らかではない。

 そこで研究グループは、労働者健康安全機構が保有している全国33か所にある労災病院から登録された入院患者の病職歴データベースを用いて、新規がん6万3,232症例、および性・年齢・診断年・病院が等しい良性疾患対照6万3,232症例を同定し、低~中等度の飲酒とがん罹患のリスクの関連を求めることとした。

 研究では、生涯飲酒量を、日本酒1合(180mL)、ビール中瓶1本(500mL)、ワイン1杯(180mL)、またはウイスキー1杯(60mL)を標準化された飲酒1単位(推定アルコール含有量23g)とし、1日の平均飲酒量(単位)に飲酒期間(年)を掛けたものを飲酒指数(drink-year)として定義。また、飲酒をしなかった人に対する飲酒をした人のがん罹患のオッズ比をがん罹患リスクの指標とした。

 その結果、がん全体(国際疾病分類により、悪性新生物C00-C97として分類されるもの)では、飲酒をしなかった人が最もがん罹患のリスクが低く、また、飲酒した人のがん全体の罹患リスクは、低~中等度の飲酒で容量依存的に上昇し、飲酒指数が10drink-year(例:1日1杯の飲酒を日常的に10年間継続)の時点でオッズ比が1.05倍に上昇。喫煙習慣、生活習慣病、職業階層で調整しても、同様の傾向が観察された。

 また、がん種による影響は、大腸がん(オッズ比1.08)、胃がん(同1.06)、乳がん(同1.08)、前立腺がん(同1.07)、食道がん(同1.45)などの比較的頻度の高いがんで、この研究で観察された低~中等度の飲酒によるがん罹患リスクの上昇に関わっていることが示唆された。研究グループは「がんを予防するため、飲酒によるがん罹患リスクの啓発活動をさらに強化する必要があると考えられる」と、述べている。

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甲子園でコロナ対策ピリピリ

2022年08月09日 22時52分04秒 | ウイルス

甲子園でコロナ対策ピリピリ、集団感染相次ぎ…バットは個別管理・免疫高める食事

 2022年8月9日 (火)配信読売新聞
 

 夏の甲子園大会で、出場校が新型コロナウイルスの対応に神経をとがらせている。県岐阜商(岐阜)など5校で集団感染が判明したためだ。各校は「選手たちの夏をコロナで終わらせないように」と、ヘルメットだけでなくボールまで消毒するなど対策を強める。県岐阜商は9日、メンバー10人を入れ替え、初戦に臨む。

 今大会、主催者はチームに大会中の感染防止の行動を求めたガイドラインを策定している。しかし、大会前から、県岐阜商のほか、浜田(島根)、帝京五(愛媛)、有田工(佐賀)、九州学院(熊本)で集団感染が判明。九州国際大付(福岡)でも複数の体調不良者がいるとして、それぞれ開会式の参加を見合わせた。

 そんな中、各校はコロナ対策に苦慮している。県岐阜商は、大会中に集団感染によるメンバー変更が認められたことに伴い、10人を入れ替える。1人は補助メンバーとして関西に入っていたが、9人は地元から呼び寄せた。9人は他の選手らとは別の階に泊まり、食事も別にとっているという。

 初戦が第8日(13日)となった浜田は、まだ関西入りができておらず、8日はPCR検査で陰性だった選手が地元で汗を流し、練習の合間に検温をした。共用のヘルメットやバットは個別に管理。練習後には使用済みのボールにまでアルコール消毒する徹底ぶりだ。

 富島(宮崎)の浜田登監督は大会前、電話で昨夏代表の宮崎商・橋口光朗監督に感染対策へのアドバイスを求めた。昨夏、宮崎商は初戦を前に部内感染が広がり、出場を辞退したためだ。橋口監督は「選手は買い出しに行かせず、外部との接触を減らす」などと助言した。富島では全選手が消毒液を携帯し、医療用マスクを着用している。浜田監督は「無事に試合に臨みたい。宮崎商の思いも背負って戦う」と力を込める。

 ほかに、免疫力を高めようと、納豆やヨーグルトなどの発酵食品の提供を宿舎に求めた学校もあった。

 また、感染対策に費用がかさむ中、兵庫県は初出場の社(やしろ)を応援しようと、ふるさと納税で寄付金を募っている。選手の宿泊費などのほか、選手や応援団のコロナ対策費にも充てられる予定で、県教育委員会の担当者は「地元としてできる限りのサポートをしたい」と話している。

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マイナ保険証 患者負担減…厚労省検討 診療報酬の加算廃止

2022年08月09日 22時47分09秒 | 行政

マイナ保険証 患者負担減…厚労省検討 診療報酬の加算廃止

 2022年8月9日 (火)配信読売新聞
 

 厚生労働省は、マイナンバーカードを保険証代わりに使う「マイナ保険証」を活用した診療に対する診療報酬の加算を廃止し、患者負担を抑制する新たな仕組みを設ける方向で検討に入った。

 10日に開催される中央社会保険医療協議会(中医協)に見直し案を提示し、今年の秋にも新たな仕組みを導入したい考えだ。

 厚労省はマイナ保険証のシステムの医療機関への導入を促進するため、今年4月、マイナ保険証を持参した患者1人あたり最大21円の窓口負担が上乗せされる仕組みを導入した。中医協では「患者の同意が得られず、システム導入の足かせになっている」として、加算の見直しを求める声が上がっていた。

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コロナワクチン、誤って冷凍保管 延べ986回接種 益田市の医療機関

2022年08月09日 22時39分26秒 | ウイルス

コロナワクチン、誤って冷凍保管 延べ986回接種 益田市の医療機関

 2022年8月9日 (火)配信中国新聞
 

 島根県益田市は8日、新型コロナウイルスのワクチン接種をしている市内の医療機関が、誤ってワクチンを冷凍庫で保管し、20~100歳代の421人に延べ986回接種したと発表した。現時点で健康被害は確認されていないという。

 市によると、ワクチンは米ファイザー社製。昨年5月25日から今年7月19日までの間、本来よりも14~20度低いマイナス12度で保管していた。常温で自然解凍して接種していたという。

 ワクチンは通常、大きい医療機関などの超低温の冷凍庫で凍結保管した後に2~8度で解凍しながら各医療機関に配送。そのまま同温度で保管して順次使用することが推奨されている。今回保管を誤った医療機関では、到着時に凍っていたため、担当者が冷凍するものと勘違いしたという。

 市によると、医療機関は既に該当者に対して文書で説明し謝罪。抗体検査などについて調整している。ファイザー社は、推奨方法以外で保管した場合の効果は「保証できない」としているという。

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