24時間テレビ、今年も、感動の出会いを、放送してくれてます。
がんばれーーー
夏の名物チャリティー特番「24時間テレビ45 愛は地球を救う」(8月27日夜6:30~22日夜8:54、日本テレビ系)で、「『兼近、笑顔になれよ!』内村&サンドのチャリティーランナー応援プロジェクト」を放送。同企画は、チャリティーランナーを務めるEXIT・兼近大樹に向け、兼近と「THE突破ファイル」で共演機会の多い出演者陣が、同番組のMC・内村光良を中心に集結し応援するというもの。
まずは、警察の事件解決を再現ドラマで紹介している「THE突破ファイル」内コーナー「突破交番」を模したVTRを放送。どうやら、チャリティーランナーとして走る兼近に強盗犯が近づいているというのだ。兼近を邪魔させてはいけないということで、内村が呼びかけるとハナコ・岡部大とかが屋が「こちら岡部。ただいまマル被を目視!追いかけます」と応答。
続いては内村、サンドウィッチマン、王林、生見愛瑠、ぺこぱ、マヂカルラブリー、錦鯉が両国国技館のステージに学ラン&チアリーダー姿で登場。
冒頭から内村は声を張り上げ、応援楽曲を兼近に合った歌詞で替え歌しパフォーマンス。最後は「フレー、フレー、兼近!」のコールと、内村の「国技館で待ってるぞー!」という叫び声でパフォーマンスを締めくくった。
また、ぺこぱが岐阜にある創業150年の吉田旗店を訪れた様子のVTRも。ここでは両国国技館の代名詞である相撲のぼりの約5割が製作されているという。ぺこぱは、ここで兼近を出迎えるためののぼりを制作した。
VTRを終え、改めてメッセージを聞かれた内村は「兼近頑張れ!頑張れよ!」と伝え、中継先の兼近も「届きましたー!」と答えた。
英BBCは26日、ロシアがフィンランドとの国境近くにある液化天然ガス(LNG)プラントで、大量の天然ガスを焼却処分していると報じた。欧州各国がロシアへの天然ガス依存を見直す中、国内で余るようになったとの見方が出ている。
1日に焼却されたガスを金額に換算すると、1000万ドル(約13億7500万円)に上る。処分しているのはドイツに供給されるガスだったとみられ、駐英ドイツ大使はBBCに対し、「ロシアはガスの買い手を見つけられなかったので、燃やすしかないのだろう」と述べた。
専門家によると、このプラントでは6月頃から大量の天然ガスの焼却が確認されていた。焼却により排出される二酸化炭素(CO2)などの環境への影響が懸念されている。
Nuance communicationsやSuki、DeepScribeなど、AI駆動型の「医療会話におけるノートテイキングシステム」は乱立しているが、Abridgeはその独創性を主張し、投資家らの熱い視線を集めた。
Abridgeはこのほど、シリーズAラウンドとして1250万ドル(16.8億円)の資金調達を明らかにした。米ペンシルベニア州ピッツバーグを拠点とするこのスタートアップは、ピッツバーグ大学医療センターの循環器科医とカーネギーメロン大学の研究者らが2018年に設立したもの。臨床医が勤務時間後にクリニカルノートを入力する時間を指す、いわゆる「パジャマタイム」を減らすことで、医師の燃え尽き症候群の回避を狙う。同社の最初のソリューションは、医師患者間の医療会話を記録し、医師による指示や処置の内容、重要なステップの説明をブックマークするアプリで、患者の理解を促すことができる。現在2万人が同アプリを利用している。
Abridgeが新たに公表した医師向けソリューションは、医師の会話を聞き取り、完全な記録を作成するとともに、医師固有のノート構成に沿った瞬時のサマリーを作成することができるというもの。例えば、患者との30分の面談を実施した場合、会話終了から約30秒後には、医師はアプリから「正確で読みやすい診察内容のサマリー」にアクセスすることができる。このサマリーは、会話の中の無関係な「雑談部分」が全て取り除かれ、診療に必要となる情報のみが要約されたものとなる。こちらも現在、2,000名以上の臨床医が日常臨床において利用している。
Abridgeは「競合他社はある程度人間の介入が必要になる」ことを指摘し、また他サービスは対面での会話にしか対応しないのに対し、同社サービスは「遠隔医療やコールセンターにも統合可能な唯一のサービス」であることを強調する。
津市半田の用水路で、黄色と黒のまだら模様の変わったウナギが見つかった。近くの小学1年の男児が捕まえた。鳥羽水族館(鳥羽市)によると、先天的に色素を欠いた突然変異とみられる。珍しいウナギに男児は大喜びで夏休みの絵日記にも書いたといい、近所で話題になっている。
同市半田の上山義仁君(7)は26日、普段ザリガニやドジョウを捕まえて遊んでいる用水路で、変わった色のウナギをボラの稚魚を餌にして捕まえた。実は前日にもこのウナギの頭を見かけ、捕まえようとしたが、釣り上げることができず、26日に再チャレンジ。木の棒に糸を垂らし、餌のついた針を取り付けた仕掛けを用水路に置いておいたところ、ウナギが食いついた。急いで引き上げたがウナギの力が強く、糸が切れた。しかし、切れた糸の先の針にかかったままのウナギの姿が見え、糸を引っ張って、網に入れることに成功。上山君は、「うれしくて、『よっしゃー』と叫びながら家に帰った」と振り返る。
鳥羽水族館の森滝丈也学芸員(52)によると、一般的なニホンウナギが、色彩変異と呼ばれる突然変異をしたものと考えられるという。時折、こうしたウナギが見つかり、見た目から「バナナウナギ」と呼ばれるといい、同水族館でも、数年前に県内の河川で天然ウナギの漁師が捕獲し、譲り受けた似たようなウナギが展示されているという。
近所の関山哲夫さん(68)は今回、ウナギに合った釣り針と糸を上山君にあげたといい、水槽のウナギを見て、「よっちゃん、すごいな」と声をかけた。
上山君は、「見たことのない珍しいウナギを釣れてうれしい」と感激。まもなく夏休みが終わるため、「学校に行って早く友達に自慢したい」と話していた。
「もうすぐ街は消えるかもしれない」。旧市街のはずれにある自宅の壁を補修していたサレム・ユマさん(49)が漏らした。横では、2メートル以上積もった砂を親戚の若者がかき出していた。
周辺地域を含む人口は約5000人。10年ほどで半分以下になった。大きな要因は砂漠の拡大だ。今年6月までの11年間、雨は降らなかった。ナツメヤシの植樹などによる対策も追いつかず、住民は次々と家を捨てて街を離れた。
アフリカ北部のサハラ砂漠はこの100年で10%広がった。木々の過剰伐採に加え、気候変動が要因の一つとされる。
シンゲッティでも砂の勢いは年々増している。ユマさんは不安を募らせる。「生まれ故郷だから住み続けたい。でも、砂との闘いに勝てるだろうか」
モーリタニア南部ロッソ郊外では、乾燥に強く、砂地でも育つ木の苗木が10ヘクタールにわたり植えられていた。
農家のベケイ・ムハンマドさん(45)は「砂地がどんどん村に迫っていた。もっと木が増えて、早く安心できるようになれば」と話す。
サハラ砂漠の拡大を食い止めるため、モーリタニアを含む計11か国は2007年から、植樹などで約8000キロ・メートルにわたって「巨大な緑の壁」を築く事業を始め、30年までに1億ヘクタールの植生回復を目指す。
アフリカの二酸化炭素(CO2)排出量は、世界全体の4%程度にすぎない。だが、干ばつや洪水などの影響は甚大だ。アジアや欧米が排出するCO2のツケを支払わされている形だ。
世界銀行の21年の報告書によると、気候変動により、50年までに世界で2億1600万人が国内移住を強いられる恐れがある。アフリカは1億500万人とほぼ半数を占める。難民の増加や新たな紛争の引き金となることも懸念される。
異常気象による被害も相次ぐ。気候変動との因果関係は不明だが、南スーダンで記録的な洪水が発生。アンゴラは大干ばつで、150万人以上が食料危機に直面する。
ただ、主要な対策の一つとされる「巨大な緑の壁」事業の 進捗 は全体の約20%にとどまる。資金難や管理態勢の不備などが原因だ。モーリタニア環境省で気候変動を担当するアリユン・フォール調整官は「国際社会の一層の支えが必要」と話す。
脅威は海からも迫る。
今年11月、国連気候変動枠組み条約の締約国会議が開かれるエジプトでは、年々強まる高波への対策に懸命だ。水資源・ 灌漑 省によると、地中海側では90年代初めに年1・8ミリ・メートルだった海面上昇が、ここ10年で年3・2ミリ・メートルになった。2100年には、神奈川県よりやや広い2660平方キロ・メートルの低地が浸水し、570万人に被害を及ぼすとの予測がある。
北部アレクサンドリアでは、海沿いの店舗が浸水する被害も出ており、観光名所の 要塞 カーイト・ベイ周辺などで防壁設置が進む。
気候変動問題に詳しいカイロ大のアッバス・シャラキ教授は語る。「重要なのは世界の大国が主導して化石燃料の使用をもっと減らし、温暖化を止めることだ」
(シンゲッティ 田尾茂樹、写真も)
「少年自然の家」や「青年の家」など宿泊を伴う野外活動や合宿などで利用する青少年教育施設の廃止が相次いでいる。自治体が中心に運営する施設で、3月には堺市の施設が閉鎖された。兵庫県の施設も運営団体の解散が決まり、惜しむ声が出ている。少子化による利用者の減少や建物の老朽化のほか、野外活動に対する意識の変化などもあり、20年間で250か所以上廃止され、跡地利用も課題となっている。(行田航)
文部科学省によると、自然環境の中で集団宿泊生活を通した健全な青少年の育成を図ろうと、1958年度に青年の家、70年度に少年自然の家を国の補助制度で整備できるようになると、各地で設置が進んだ。
しかし、利用者は年々減少。2002年度に325か所あった少年自然の家は、21年度は195か所に。02年度に221か所あった青年の家(宿泊型)も約4割になった。
堺市が所有する市立日高少年自然の家(和歌山県日高町)は1975年に設置された。海岸沿いにあり、カヌーやカヤック、シュノーケリングなどが体験でき、2010年度には年間約2万人が利用。しかし、19年度には約1万3500人まで減少した。
市は厳しい財政事情や少子化などから自然の家廃止を決定。市の担当者は「ホテル事業者などへの売却を目指し、スピード感を持って進めたい」と話すが、今後の活用方法の見通しはたっていない。
兵庫県西宮市や丹波市など阪神・丹波両地域の10市町が出資する丹波少年自然の家(丹波市)では2月、23年度末に運営する事務組合の解散を決めた。施設によると、この夏休みの利用者から「自然体験プログラムがたくさんあり、なくなるのは残念」などの声が寄せられたという。
遊園地などにある「立体迷路」の事故を防ぐため、消費者庁の消費者安全調査委員会(消費者事故調)が実態調査に乗り出した。全国に約40か所あり、子供も大人も気軽に探検気分を味わえる施設だが、昨秋には兵庫県の遊園地で利用客6人が重軽傷を負う転落事故が発生。法規制がないため、管理が事業者任せになっている側面もあり、専門家は安全対策を強化する必要があると指摘している。(柏原諒輪、石井恭平)
「一瞬の出来事で、何が起きたのか分からなかった」
家族で訪れた兵庫県加東市の遊園地「東条湖おもちゃ王国」で事故に遭った大阪府東大阪市の大工の男性(28)は、当時の状況をそう振り返る。
事故が起きたのは、昨年10月10日の午後2時頃。「カラクリ迷宮のお城」と名付けられた立体迷路の3階部分から、約1メートル四方の床板が2枚抜け落ち、男性を含む男女7人が2・4メートル下の2階に転落した。男性を含む4人は軽傷ですんだが、妻(28)ら2人は背中の骨を折るなどの重傷を負った。
男性によると、妻とともに子供3人の後を追っていたところ、「ガタン」と大きな音がし、気付くと2階に落ちていた。激痛に耐えながら起き上がると、そばには頭から血を流して倒れている妻の姿が。薄暗い周囲からは「痛い」「動かれへん」といったうめき声や泣き声が上がっていた。
先を進んでいた子供3人は無事だったものの、妻は約1か月入院。今も完全には回復しておらず、2歳になった一番下の娘を抱き上げることができない。同じ姿勢で長時間座れなかったり、自転車に乗れなかったりし、生活に支障が出ているという。男性は「子供も利用する施設なので、しっかり安全管理をしてほしい」と訴える。
大津市の三井寺・護法善神堂で2019年9月、細長い木片1点(長さ約50センチ)が見つかった。堂内に 祀 る重要文化財「護法善神立像」(平安時代)が、肩から羽織る長い布・ 天衣 の先端部を造形した部材だった。像の左右両側に付いていたが、いつしか双方ともに亡失。ただ、左側だけは明治時代の古写真に写っていた。誰もが「明治以降に失われた左側だ」と思ったが、実は右側だと判明。関係者は数百年ぶりかもしれない右側の発見を喜びつつも「では、左側はどこへ?」と、謎めいた展開に頭をひねっている。(渡辺征庸)
像は、寺ゆかりの高僧・ 円珍 (智証大師、814~891年)の守護神という等身大の女神像(高さ約1・6メートル)。腰の辺りに接着剤として使われた 麦漆 や木材をつなぎとめる 釘 ( 鎹 )の跡が残り、元々は天衣の部材が付いていたことは想定されていた。
19年7月。明治30年代頃に写された像の古写真が東京芸術大にあることを知った福家俊彦・同寺長吏と寺島典人・大津市歴史博物館学芸員が調査。左の袖下に天衣の部材が写っていることを確認した。一方の右側は写っておらず、明治以前に失われたと考えられた。
後日、部材の形状などを聞いた小林慶吾・同寺執事は「似た物を堂内で見た記憶がある」とひらめいた。
政府は9月中旬にも、新型コロナウイルス感染者の外出制限に関し、無症状でマスク着用などの感染拡大防止策を徹底すれば、食料品や生活必需品の買い出しを認める方向で調整に入った。新型コロナの「全数把握」については、届け出対象を全国一律で重症化リスクのある患者らに限定することを検討している。
複数の政府関係者が明らかにした。新型コロナ感染者は感染症法に基づき、症状の有無にかかわらず、外出しないよう求められている。外出制限の緩和は、感染「第7波」では、無症状や軽症で自宅療養する人が多く、一人暮らしの人などは日常生活に支障をきたすこともあることに配慮したものだ。
全ての感染者の氏名などを確認する「全数把握」を巡っては、岸田首相は24日、都道府県の判断で対象を限定できると発表した。ただ、自治体側からは「国が判断すべきだ」との批判が多く、国の責任で全国一律の新たな仕組みの導入を急ぐことにした。
外出制限の緩和と全数把握の見直しは9月中旬の実施を目指す。全数把握の届け出対象を限定した後には、自治体指定の病院だけが患者情報を届け出る「定点把握」を組み合わせて導入することも視野に入れる。
また、新型コロナ患者の療養期間は現在、症状があれば、10日間、無症状は7日間となっている。政府は、それぞれ7日間と5日間とする案を軸に検討している。
製薬会社「Meiji Seika ファルマ」(東京都)は25日、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」に対応したワクチンを国内で生産することを目指すと発表した。
同社によると、生産するのは遺伝物質「メッセンジャーRNA(mRNA)」が体内で増殖するよう改良を加えた「レプリコンワクチン」という新しいタイプ。米国の製薬企業が開発中の技術を使い、福島県内で生産する方向で検討しているという。
オミクロン株対応ワクチンを巡っては、米ファイザーと米モデルナが8月上旬、厚生労働省に承認申請している。同省は10月半ば以降にワクチン接種を始める方向で準備を進めている。
JA熊本経済連(熊本市)は25日、新型コロナウイルス感染「第7波」に対応する熊本県内の医療従事者に感謝と激励の気持ちを伝えようと、県産の農畜産物を使った冷凍チャーハン(10食入り)とペットボトルのお茶(24本入り)各千箱を県に贈った。
丁道夫会長らが県庁を訪れ、木村敬副知事に目録を手渡した。丁会長は「爆発的な感染拡大により医療救急体制に大きな負荷がかかっている。調理が簡単でおいしい冷凍チャーハンで、少しでも支援できればと思う」と話し、木村副知事は「温かい食事ができることは、医療従事者がこの難局に取り組む活力になる」とお礼を述べた。
県は新型コロナ患者の対応に当たる医療機関に配布する。(横川千夏)
初回放送日: 2022年1月25日
売れないタレント、おかえりこと丘えりか(安藤サクラ)が旅の代行業始めます!主人公とともに旅の疑似体験をする、笑って泣ける新しい旅ドラマ、スタートです!初回は、唯一のレギュラー番組を打ち切られたえりかが、初めて旅の代行業を請け負う物語。病気の少女の依頼で、秋田乳頭温泉を訪れたおかえりを待ち受けるものとは…?
笑って泣けるドラマでした。
後半も見ました。
土曜日は、午前、ボルダリングの教室に孫を送り迎えします。午後、ドラマで楽しみました。
仕事の疲れが、癒されました。
政府は9月中旬にも、新型コロナウイルス感染者の外出制限に関し、無症状でマスク着用などの感染拡大防止策を徹底すれば、食料品や生活必需品の買い出しを認める方向で調整に入った。新型コロナの「全数把握」については、届け出対象を全国一律で重症化リスクのある患者らに限定することを検討している。
複数の政府関係者が明らかにした。新型コロナ感染者は感染症法に基づき、症状の有無にかかわらず、外出しないよう求められている。外出制限の緩和は、感染「第7波」では、無症状や軽症で自宅療養する人が多く、一人暮らしの人などは日常生活に支障をきたすこともあることに配慮したものだ。
全ての感染者の氏名などを確認する「全数把握」を巡っては、岸田首相は24日、都道府県の判断で対象を限定できると発表した。ただ、自治体側からは「国が判断すべきだ」との批判が多く、国の責任で全国一律の新たな仕組みの導入を急ぐことにした。
外出制限の緩和と全数把握の見直しは9月中旬の実施を目指す。全数把握の届け出対象を限定した後には、自治体指定の病院だけが患者情報を届け出る「定点把握」を組み合わせて導入することも視野に入れる。
また、新型コロナ患者の療養期間は現在、症状があれば、10日間、無症状は7日間となっている。政府は、それぞれ7日間と5日間とする案を軸に検討している。
自民党安倍派は25日、内閣改造・党役員人事を受けて運営体制を強化した。会長候補と目される幹部が軒並み「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)批判や派内からの突き上げに直面し、今後の派閥運営に不透明感が漂っている。会長不在を危惧する声もあり、安倍晋三・元首相の国葬後の体制構築が焦点となる。
「安倍会長の遺志を継ぎ、心を一つにして政治を進めることを誓いたい」
安倍派の塩谷立会長代理は25日の派閥総会でこう強調し、結束を呼びかけた。この日は安倍氏の「四十九日」にあたり、出席議員が黙とうをささげた。
総会では、安倍氏の実弟の岸信夫首相補佐官と末松信介・前文部科学相を副会長に、萩生田政調会長を常任幹事に充てる人事が報告された。事務総長だった西村経済産業相の後任に高木毅国会対策委員長が就いた。高木氏を補佐する事務総長代理のポストも新設。柴山昌彦・元文科相、福田達夫・前総務会長、野上浩太郎参院国対委員長が就任した。
派内の体制は整ったものの、安倍氏が「将来の首相候補」として挙げた4人は身動きがとれないでいる。
安倍氏の最側近の一人だった萩生田氏は、文科相、経産相と政府の要職を歴任し、党三役への起用で「首相候補のキャリアを着実に一歩進めた」(中堅)と目されていた。ところが、旧統一教会との関係を週刊誌やワイドショーで繰り返し報じられ、「集中砲火状態」(ベテラン)となっている。24日には「関係を切る」とも明言したが、批判収束の兆しは見えない。下村博文会長代理も、文科相時代に旧統一教会の名称変更に関与したとの指摘があり、野党から批判を浴びている。
西村氏は入閣前、事務総長として派内の人事希望を取りまとめる役割を担っており、派内には「なぜ自分が入閣しているのか」(若手)との不満がくすぶっている。松野官房長官とともに閣内にいるため、派閥から距離を置かざるを得ない。
一方、参院安倍派会長の世耕弘成参院幹事長も会長候補に数えられる。衆院へのくら替えを模索するが、見通しはたっていない。
派内では、政府や他派閥との交渉力を高めるため、会長を置くべきだとの声が出始めている。内閣改造では、最大派閥として「閣僚5枠」を求めたが、実現しなかった。塩谷氏は25日の派閥総会で「思うようにいかなかった」と認めた。
安倍氏の国葬が行われる9月27日まで、会長不在の体制を維持することが決まっている。次期会長については、「(自然に)収れんしていく」(萩生田氏)との見方もあるが、安倍氏は「数年かけて後継者を育成するつもりだった」(幹部)とされ、次期体制の構築は難航が予想される。