給与未払い続く、JFLチーム 社長「誠に申し訳ない」 資金援助募る
山陰中央新報 - 8 時間日本フットボールリーグ(JFL)のFC神楽しまねを運営する松江シティFC株式会社(島根県松江市灘町)が21日、選手やスタッフの9月分給与も支払えない状況にあると明らかにした。いまだに7月分給与の支払いは4割にとどまり、8月分は未払いとなっている。
クラブの公式ツイッターで宮滝譲治社長が、自助努力による改善ができていないことに加え、寄せられた支援金については「給与の支払いに対応できず、運営費に充当させていただいていること誠に申し訳ない」と説明。「一日でも早く改善できるよう最善を尽くしていく」とコメントを掲載した。
17日に宮城県利府町であった第22節・ソニー仙台FC戦では、支援金を元に飛行機で移動、宿泊して試合に臨んだ。引き続きクラブの公式ホームページで資金援助を募っている。
市町村別の感染状況把握を 全数把握簡略化で知事会
全国知事会の作業部会は16日、新型コロナウイルス感染者の全数把握の簡略化を先行実施した6県の状況に関する報告書を公表した。簡略化が26日から全国一律で適用されるのを前に、市町村別の感染状況を把握できる仕組みが必要だと指摘。20日に山際大志郎経済再生担当相と意見交換する。
報告書は、9日までに実施した6県の状況をまとめた。うち三重県では全ての感染者の居住市町を報告させているが、国は高齢者や基礎疾患のある人を除き、年代しか求めていない。そのため市町村ごとの感染動向が分からず「地域によっては、実態に即した対応の遅れにつながる可能性がある」と訴えた。
旅行などで県外から来た人の陽性が判明した場合、報告手続きに混乱が生じているとも強調。県をまたぐ感染者に関する統一ルール策定も求めた。
上皇さま、白内障手術 東大病院、25日も
上皇さまは19日、左目の白内障手術を受けるため、東大病院(東京都文京区)を訪問された。宮内庁によると、手術は無事終わった。25日には右目の白内障と緑内障の手術を受ける予定。
宮内庁によると、上皇さまはこれまでの健康診断で白内障の所見である水晶体の濁りが確認されていた。小さな字が読みづらそうな様子で、侍医の判断で手術を決めた。
この日午前9時半ごろに病院に入った。その後、上皇后美智子さまが別の車で付き添いに訪れた。ご夫妻は正午ごろ、一緒に病院を後にし、上皇さまは眼帯をしていた。
右目の緑内障は、検査で所見がみられ、併せて手術することにした。これまでは点眼治療をしていた。
上皇さまは7月には、右心房と右心室の間にある血液の逆流を防ぐための弁が十分に閉じない「三尖(さんせん)弁閉鎖不全」による右心不全と診断された。
看護職の一部賃上げ「不公平」 道内有志がSNSで訴え 政府措置の対象は救急医療など3分の1
看護職の一部を対象にした政府の賃上げ措置を巡り、道内の医療現場から「不公平だ」との批判が上がっている。新型コロナウイルス感染者を扱う救急対応の医療機関で働く人に限定され、看護職全体の3分の1しか恩恵を受けられないためだ。道内の看護師有志は18日に交流サイト(SNS)を活用して呼び掛けを行い、全ての看護職の賃上げを求めて機運を高める。
看護師や保健師ら看護職の賃上げは、介護職や保育士、幼稚園教諭らと併せた処遇改善策として昨年11月に決まった。今年2月分から看護師の平均月収の1%程度(4千円相当)を引き上げ、10月分からはさらに3%程度(1万2千円相当)を増額する。
ただ賃上げの対象は、年200件以上の救急搬送を受け入れている医療機関や救命救急センターで働いている人に限られる。厚生労働省によると、全国の看護職約165万人のうち約61万人にとどまるという。
【コロナ詳報】島根で171人感染、鳥取で144人 2人死亡 医療機関などでクラスター 19日
島根県と鳥取県は19日、171人、144人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。いずれも18日確認分。島根で1人、鳥取で80代1人の感染者が死亡した。鳥取の死者の死因はコロナ以外の疾患。累計死者数は島根92人、鳥取71人となった。島根で2件、鳥取で3件のクラスター(感染者集団)が発生した。
島根県の居住地別内訳は、出雲市75人、松江市36人、益田市12人、江津市10人、海士町8人、浜田市と邑南町各6人、大田市4人、安来市と吉賀町各3人、雲南市2人、奥出雲町と隠岐の島町各1人、県外3人、調査中1人。
クラスターは松江市内の医療機関で5人、益田保健所管内(益田市、鹿足郡)の高齢者福祉施設で7人が感染。累計は628件。
鳥取県の保健所管内別は、鳥取市103人、米子26人、倉吉15人。
クラスターは鳥取市立さつき保育園で8人、米子市の淀江小学校で12人、私立高校で11人が感染。累計は421件。
累計感染者数は島根7万9584人、鳥取6万495人。19日午前0時時点の確保病床使用率は島根(371床)24・3%、鳥取(351床)32・2%。宿泊療養は島根9人、鳥取30人。自宅療養は島根2169人、鳥取は全数把握していない。重症者は島根1人、鳥取はいない。
(片山皓平)