Mars&Jupiter

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ジェラルド・フィンジの「レクィエム・ダ・カメラ」を聴きながら横浜から和田町まで歩く

2008-04-02 06:39:21 | 古典~現代音楽イギリス編
昨日は横浜から和田町駅まで歩きました。
途中聴いたのは、フィンジの「レクィエム・ダ・カメラ」。
1901年ロンドンに生まれたフィンジは、
第一次世界大戦が始まってからハロゲートに移り住んだ。
そこで作曲家のアーネスト・ファーラーに作曲を学ぶが、
その彼は兵役のため出征し、1918年戦場で亡くなる。
第一次世界大戦が終わった1924年頃、コッツウォルズで
彼は、この作品の作曲にとりかかったが、
完成には至らなかったようだ。
とはいえ、戦死したファーラーへの想いが、
この初期の作品には、刻み込まれているようだ。

第1曲の前奏曲はオーケストラのみの演奏である。
イギリスの牧歌的な、田園風景を想像させる音楽がいい。
第2曲は、合唱も加わり華やかな感じになる。
合唱と管弦楽によるこの曲は、田園風の音楽でありながら、
しっかり、イギリスの合唱曲らしさをもっていていい。
フィンジの合唱曲の美しさを知ることができる曲である。

第3曲は、静かに始まり、やがてバリトン合唱が加わる。
この部分はフィリップ・トーマスが
オーケストレーションを完成させたらしい。
その意味で未完成ということではあるが、聴くとなかなかいい。
第4曲は、最後の曲らしく華やかしさのある曲である。
ソプラノの独唱などが合唱と絡み合い、
フォーレのレクイエムを思わせるような美しさがある。
室内楽的な音楽で最後消えるように終わるところがいい。
コメント
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