Mars&Jupiter

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ガブリエル・フォーレのピアノ五重奏曲第一番を聴きながら横浜から星川まで歩く

2008-04-18 05:50:59 | 古典~現代音楽フランス編
昨日は横浜から星川駅まで歩きました。
途中聴いた曲は、ガブリエル・フォーレの曲。
ピアノ五重奏曲第一番ニ短調は1906年に作曲されている。
ヴァイオリン奏者ウージェーヌ・イザイに献呈され、
この三楽章からなるピアノ五重奏曲第一番の、
第一楽章アレグロの冒頭の流れるようなピアノの伴奏と、
悲しみにあふれたような主題は印象的である。
おだやかな旋律と交互に重なり、
音楽はやがてやさしさに満ち、静かに終わる。
この頃フォーレは聴覚の障害に悩まされ始めたようだが、
冒頭の部分はその苦悩を感じることができる。

第二楽章のアダージョは、やさしくおだやかな音楽で、
ピアノの伴奏がそこに陰影をつけていく。
第三楽章のフィナーレは、フランスらしさを感じさせる。
明るい音楽で、快活的であるとともに喜びに満ちている。
生き生きとした一方で、苦悩を表現する主題も登場する。
冒頭に登場した主題は、様々に変形されていく。
最後は、盛り上がり終わるが、少しあっけないかもしれない。

ジュルメール・ティッサン=ヴァランタンのピアノ、
ORTF弦楽四重奏団の演奏によるCDの中には、
「子守唄」作品16と「アンダンテ」変ロ長調作品75という
小品も収録されているが、これらの作品もいい。
しかし、CDには「ピアノとチェロのための」と
書かれており、この表記はいささか謎である。
というのも実際に聴いてみるとチェロではなく、
ヴァイオリンの音であるし、この2つの曲とも
そもそもヴァイオリンとピアノのための作品である。
なぜ、こうなったのかはわからないが、不思議なもんだ。
コメント
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