Mars&Jupiter

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石桁真礼生の交響曲(嬰ヘとハを基音とする)を聴く

2013-11-04 11:50:11 | 古典~現代音楽日本編
昨日はウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは1916年生まれの石桁真礼生の作品。
1965年に作曲された交響曲(嬰ヘとハを基音とする)である。
彼は、東京音楽学校師範科に入学し、作曲を下総皖一に師事した。
その後コンクールで「小交響曲」が入選してから、
次々と室内楽やオペラ、歌曲など多くの作品を残していった。
今回聴いたCDは小林研一郎指揮、東京交響楽団の演奏による。
第一楽章オラトリオは、金管楽器が力強い旋律を奏でて始まる。
そして、フルートに続き絃楽器がその旋律を引き継いでいく。
中間部はフルートによる神秘的感じが続くが、
再び冒頭の旋律が金管楽器により繰り返される。
打楽器が叩く強烈で荒々しいリズムが響き、
金管楽器とともに盛り上がりをみせたあといったん静まり、
ティンパニの叩くリズムに合わせ、金管楽器が旋律を奏でて、
そのあと静まったまま、次の楽章に続く。

第二楽章ブルレスケは、激しく荒々しいリズムで始まる。
狂乱的な音楽が盛り上がりと静かな部分を繰り返し、
最後は激しいリズムとともに盛り上って終わる。
第三楽章コラールとインテルメッツォは、
金管楽器がゆったりと奏でるコラールで始まる。
木管楽器と金管楽器の交互に旋律をやりとりし、
弦楽器も絡みながら、神秘的な音楽になっていく。
再び金管楽器によるコラールが奏でられ、
木管楽器中心の部分と弦楽器による部分が現れ、
神秘的になりだんだん荒々しくなり、盛り上ったあと、
それを浄化するかのように金管楽器によるファンファーレが現れ、
神秘的な部分と金管楽器のコラールの断片が繰り返されて最後静かに終わる。
第四楽章フガートは、強烈な音が管弦楽のトッティで始まる。
そして、対照的な神秘的な感じの音型が交互に繰り返される。
木管楽器が奏でる旋律が木管楽器群の中でフーガ風に展開され、
弦楽器もそれを繰り返していきフーガ風展開がされていくのだが、音の一部が、
なぜかショスタコーヴィッチの交響曲第7番第一楽章の主題を感じさせる。
金管楽器と打楽器中心に盛り上って最後は力強く終わる。
コメント
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