Mars&Jupiter

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アドルフ・アダンのバレエ音楽「ジゼル」を聴きながら、二俣川から希望ヶ丘まで歩く

2014-07-31 06:19:52 | 古典~現代音楽フランス編
昨日は二俣川と希望ヶ丘の間を往復して歩きました。
途中聴いたのは、1803年生まれのアダンが、
1841年に作曲したバレエ音楽「ジゼル」である。
パリに生まれた彼は1821年にパリ音楽院に入学し、
舞台音楽を中心に作曲を続け、歌劇ややバレエ音楽を作曲した。
独力でオペラ・ハウスを作ろうとしたが二月革命によりその夢は破れ、
多額の借金を抱えたが、5年間で完済したようだ。
聴いたCDはヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による。
作品はハイネの「ドイツ古譚」の中のヴィリ伝説に基づいている。
第一幕は王子に恋したジゼルの悲劇が中心になっている。
第一幕の最初は軽快で華やかな導入部で始まり、
そしてフルートと弦楽器で奏でる甘美な旋律が現れる。
次の葡萄収穫人の部分は舞踏風の旋律が奏でられる。
そして王子の登場のところは力強い旋律が奏でられ、
ロイスひとりとジゼル登場のところでフルートが活躍する。
軽やかな旋律が奏でられ、他の楽器に引き継がれていく。
そして、甘美な旋律が弦楽器によって奏でられていく。
そのあとは優雅なワルツとなり、盛り上がっていく。
パ・ド・ドゥはジゼルとロイスの踊りの情景である。
狩りの部分はそれを感じさせるような角笛の旋律をホルンが奏で、
狩りを思わせるような華やかな音楽のあと、軽快な旋律が奏でられる。
葡萄栽培人の行進曲は力強い行進曲風の旋律と舞踏風の旋律が奏でられる。
ジゼルのヴァリアシオンは、ロマンティックな舞踏の旋律が繰り返され、
全員のギャロップは華やかな曲であり、盛り上がりをみせて終曲に入る。
弦楽器が再び甘美な旋律を奏でるが、それは元気がない感じである。
ジゼルの絶望と死が描かれ、悲劇的な感じで終わる。

第二幕はヴィリとなったジゼル中心に展開される。
ミルタの登場と情景はハープが加わり、神秘的に始まる。
そして独奏ヴァイオリンが甘美な旋律を奏でていく。
ミルタとはヴィリの女王で、女王がヴィリたちを呼び集める情景が描かれる。
舞踏的な旋律が奏でられる中、フルートやクラリネットなど木管楽器が活躍する。
そして弦楽器中心に優雅で舞踏風の旋律が繰り返され、盛り上がって終わる。
ジゼルの登場は墓から現れヴィリとなったジゼルが踊る様子が、
低弦のピチカートと、フルートと弦楽器の掛け合いにより現わされ、
そのあと情熱的な踊りの音楽となるが、次のロイスの登場は悲しげな旋律である。
チェロがロイスの嘆きを表現し、ジゼルとの間に起きた悲劇を物語っている。
独奏ヴァイオリンとチェロが叙情的な旋律を奏でたあと、
パ・ド・ドゥの部分になり、二人の踊りの情景へと移っていく。
短いヴィリの情景の部分を経て、グラン・パ・ド・ドゥの部分に入る。
ヴィオラ独奏やヴァイオリン独奏、木管楽器などが活躍し、
甘美な旋律が奏でられていき、女王の企みによりロイスが十字架を離れて踊ってしまう。
ロイスのヴァリアシオンとジゼルのヴァリアシオンは、それぞれの踊りの部分だが、
ジゼルのヴァリアシオンにはロイスへのジゼルの想いが表現されている感じがする。
終曲は女王がロイスの命を狙おうとする場面であり、オーボエが旋律を奏でて始まる。
狂乱の踊りが展開されるが、暁を告げる鐘の音が響き、周囲が明るくなり始める。
ヴィリの妖術は力を失い、ヴィリとなったジゼルはロイスに永遠の別れを告げる。
その感動的な情景が描写され、最後は盛り上がったところで全曲を閉じる。
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