Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

セルゲイ・ラフマニノフの交響曲第2番ホ短調作品27を聴く

2016-03-19 11:49:07 | 古典~現代音楽ロシア編
今回取り上げるのは1873年生まれのラフマニノフが、
1906年から07年にかけて作曲した交響曲第2番ホ短調作品27である。
聴いたCDはアンドレ・プレヴィン指揮、
ロンドン交響楽団の演奏による。
第一楽章ラルゴ、アレグロ・モデラートは、重々しい低弦の音に続き、
弦楽器が叙情的な旋律を奏でる導入部から始まる。
そして主部に入り、弦楽器が第一主題を奏でて、
さらに木管楽器が加わる第二主題が続き、
展開部に入り、それらの主題が変形されていく。
そして徐々に高揚していき、金管楽器が加わり、
ファンファーレのように響いていき、
再現部に入り、各主題が繰り返されて、
最後は盛り上がりをみせて、金管楽器の力強い音で終わる。
第二楽章スケルツォ、アレグロ・モルトは、
弦楽器のリズミカルな旋律とホルンの響きが印象的である。
長野では昔この旋律がニュースのテーマ音楽で使われていたので、
とてもそういう意味では懐かしく、雪の世界を思わせる。
弦楽器が奏でるもう一つの甘美な旋律は対照的である。
中間部は軽快な弦楽器の動きが印象的である。
再び冒頭の軽やかな主題が繰り返されて、
甘美な弦楽器によるロマンティックな旋律も再現される。
冒頭の主題が再び現れ、盛り上がりをみせて最後静かに終わる。

第三楽章アダージョは、ヴァイオリンが奏でる甘い旋律で始まる。
これもCMでも使われているので馴染みのあるメロディ。
そしてクラリネットが牧歌的な旋律を奏でていく。
その二つの主題を中心に曲は展開されていき、
とてもロマンティックでラフマニノフらしい。
最後は弦楽器中心に静かに終わる。
第四楽章アレグロ・ヴィヴァーチェは、
舞踏的な弦楽器の前奏に続き、
力強い第一主題が金管楽器も加わり奏でられて始まる。
行進曲風の旋律も奏でられて祝祭的な雰囲気である。
そして、弦楽器により流れるように第二主題が奏でられる。
そして第三楽章の旋律が回想的に現れたあと、
第一主題が変形されていく中、盛り上がりをみせていき、
そのあと第二主題が現れて再び盛り上がりをみせたあと、
第一主題を中心としたコーダに移り、最後は力強く終わる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする