Mars&Jupiter

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アーサー・バターワースの交響曲第1番作品15を聴く

2016-08-12 05:43:39 | 古典~現代音楽イギリス編
今回取り上げるのは1923年生まれのアーサー・バターワースが、
1956年に作曲した交響曲第1番作品15である。
アーサー・バターワースは音楽一家に生まれ、
その後王立マンチェスター音楽大学でリチャード・ホールに師事し、
その後は作曲をヴォーン・ウィリアムズに師事した。
聴いたCDはダグラス・ボストック指揮、
ミュンヘン交響楽団の演奏による。
第一楽章アレグロ・モルト・モデラートは、
弦楽器による力強い第一主題で始まる。
オーボエなどによって旋律が受け継がれたあと、
弦楽器による速い音型の上で、
金管楽器や木管楽器が旋律を奏でる第二主題が現れ、
展開部に入り、それまでの主題が変形されていく。
荒々しい感じで盛り上がったあと、木管楽器群が旋律を奏で、
弦楽器のみが残り最後静かに終わる。

第二楽章レント・モルトは、
弦楽器がゆったりとした旋律を奏でて始まり、
それに金管楽器や木管楽器が絡んでいく。
そしてオーボエが叙情的な旋律を奏で、
それをトランペットが引き継ぐ部分を経て、
再び弦楽器中心に旋律を奏でて絡みあい、
情熱的に盛り上がっていく部分となり、
それが終わり穏やかになると、トランペットや、
ファゴットが旋律を奏でていく部分となり、
弦楽器中心に再び旋律を奏でていくようになり、
それに金管楽器と木管楽器が絡んでいき、
独奏ヴァイオリンが奏でる部分を経て、最後は静かに終わる。
第三楽章アレグレット・コン・モートは、
ティンパニの叩くリズムの上で、フルートが旋律を奏でて始まる。
その舞踏風な旋律は他の木管楽器にも引き継がれていく。
そしてティンパニのリズムの上でヴィオラ独奏が奏で、
木管楽器や弦楽器が引き継いでいく部分となり、
ハープの音の上で木管楽器が舞踏的な旋律を引き継ぎ静かに終わる。
第四楽章ヴィヴァチシッモ・エ・フリオーソは、
音の洪水のように大音響で始まり、
金管楽器が荒々しい主題を奏でていく。
弦楽器がせわしないような音型を繰り返し、
その上で木管楽器や金管楽器が絡んでいく。
そして徐々に盛り上がりをみせていき、
金管楽器と打楽器を中心に最後力強く終わる。
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